概要
人間の音声を人工的に作り出す技術の総称。特に歌声を合成するものは歌声合成とも呼ばれる。
またこういった人工的に合成された音声を合成音声と呼ぶ。
現在ではパソコンなどのソフトウェアとして普及している技術であり、一般に流通しているものではVOCALOIDやVOICEROID、業務用ではReadSpeaker(旧 VoiceText)などが有名。
こうした一般向けソフト達は、素人でもある程度簡単に音声合成でソングやトーク作品を作ることができるため、制作した作品を気軽に投稿できるニコニコ動画やYouTubeなどの動画配信サイトの普及と共に人気が上昇していった。
2010年代になるとそれなりに自然な発声ができるようになり、駅などの自動放送で使われることも増えた。
ソフトの種類
基本的には歌を歌わせる歌声合成ソフトと、セリフや会話を行う文章読み上げソフトの2種類に分かれる。
ただしCeVIOのように同じソフトでソング・トーク両方を発売しているものも存在する。
また最近では文章読み上げソフトの発展型として自身の声を合成音声に変換する音声変換ソフトが登場している。
ソングソフト・ソングボイス
音声合成で歌を歌わせる”歌声合成”を目的としたソフトウェア。
ソングソフト・ソングボイス・ソフトウェアシンガーなどと呼ばれることが多い。
VOCALOID・UTAU・SynthesizerVなどがこれに当たる。
歌を自然に歌わせることを目的とした音声合成ソフトで、VOCALOIDの初音ミクの人気爆発と共に認知度も急上昇。様々なソフトも発売され、現在では音楽の1ジャンルとして地位を確立している。
ただし歌を歌わせる事に特化したソフトの為、文章やセリフを読ませて会話を行うには向いていない。
トークソフト・トークボイス
音声合成で文章を読み上げることを目的としたソフトウェア。
トークソフト・トークボイス・ソフトウェアトークなどと呼ばれることが多い。
VOICEROID・A.I.VOICE・VOICEVOXなどがこれに当たる。
歌声合成ソフトの人気の上昇と共に音声合成で”歌”では無く文章を読み上げ”会話”を行いたいという需要も高まっていった。
しかし、歌声合成ソフトで滑らかな会話を行うには限界があったため開発されたのが自然に会話をできる文章読み上げ専門のトークソフトである。
此方は動画配信やゲーム実況の声当てなどに向いており、動画の人気上昇と共にその需要・人気も上昇していった。
ボイスチェンジャー
自身の声をリアルタイムで合成音声に変換するソフトウェア。
SeirenVoice、Voidol、MMVCなどがこれに当たる。
俗にボイスチェンジャーと呼ばれ、昔から様々なソフトやグッズが開発され色々な場面で利用されているが、此方は自身の声を特定のキャラの音声に変換できるソフトを指す。
例えば自身の喋ったセリフをそのまま結月ゆかりや東北ずん子といったキャラの音声で発音させることができたりするソフトとなる。
そのためゲーム実況やVTuberの生配信など今までトークソフトでは行えなかったリアルタイムでの活用や、生声配信を避けたい投稿者が使用するなどトークソフトとは一味違った使用方法が行われている。
主な音声合成ソフトウェア
- A.I.VOICE
- Alter/Ego
- AquesTalk
- CeVIO
- CoeAvatar
- CoeFont
- COEIROINK
- LMROID
- MMVC
- NEUTRINO
- ReadSpeaker (旧名:VoiceText)
- SeirenVoice
- SHAREVOX
- Sinsy
- SofTalk
- Symphoneme
- SynthesizerV
- TALQu
- VOCALOID
- VOICEPEAK
- VOICEROID
- VOICEVOX
- Voidol
- VoiSona
- VoiSona_Talk
- UTAU
- ガイノイドTalk
- くまうた
- しぐたろいど
- ディレイラマ
- 棒読みちゃん
関連タグ
ぴた声・・・こちらは音声合成ソフトではなく音声素材集。
ゆっくりMovieMaker、nicotalk、yukktalk・・・トーク動画作成支援ソフト。