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概要

七つある大罪の器のうち「憤怒」を司る悪魔が宿っている。

器としての形は黄金の鍵。

所有者は他の大罪の器の所有者を殺害しようとすることが多く、契約者以外が持つと怒りに任せがちな行動を取ってしまう。

器の中では最強とされている。

最初の持ち主はユフィーナ=マーロン、その次はカーチェス=クリムが持ち主になり彼の子孫(後のマーロン王家)に代々受け継がれるものになる。

悪ノ叙事詩短編『霧ノ娘』では「悪ノ娘」よりも前の時代にマーロンから離れてエルド派修道院の院長イヴェットによって封印されていたが、アビスI.R.が来ていたときには影も形も無くなっていたらしい。

能力

温度の変化によって姿形を変えることができ、剣(長身・短身)、鍵、銃弾、薬など時代ごとに変わっては度々物語に登場している。

黄金の薬

グリムジエンドから削った有毒の粉とその効果を打ち消すジズ・ティアマの墨を混ぜた万能薬。

どんな病気でも治すことが出来るとも言われている。

カルロス=マーロンが生きていた当時のマーロン家では、グリムジエンドと同様に家宝として扱われていた。

しかしあまり勧められるものではなかったらしい。

憤怒の悪魔

悪魔としての姿は不明。

元はセカンドピリオドの住人でセト=トワイライトという並行世界を研究していた者でherだった。

herであることが明るみに出たことで自殺したとレヴィア達から思われていたが、宇宙船クライムワンの乗員に紛れ、他の乗員を殺害していた。

サードピリオドが完成した頃に秘密裏に自分のクローンをつくり自分の精神データを移植させ、レヴィア達やシックル達の目を掻い潜り魔道王国レヴィアンタの科学者として君臨し、そこでも悪意の種を蒔いた。

レヴィアンタの災厄で人としての死を迎えるが悪魔に生まれ変わり、世界の様子を見続けていた。

鍵にはアダムもいたが、精神世界内でイリーナ・バニカ・レヴィアによる三つ巴のぶつかりで散り散りになってしまい、結果的にはグーミリアと共にいることになる。

しかし、器自体は悪魔がいなくなったにもかかわらず世界中を彷徨っていたようであり、ビヒモが蛇国の港で偶然にも発見し、回収したが禍世の体質から処刑が行えないことに悩んでいた黒檀童子に渡し、生まれながらにして大罪契約者だった彼女を処刑させたが中に悪魔がいない状態だったため役目が終わったタイミングで暴発しどこかに消えてしまった。

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