概要
七つある大罪の器のうち「怠惰」を司る悪魔が宿っている。
器としての形は陶器人形であり、その姿は原罪者イヴ=ムーンリットである。
元々怠惰の悪魔は宿るための器を人間の心にしていたため実物の器を持っていなかったが、当時の宿主であったミクリアの体内に悪魔の存在を感知したI.Rが新たな器である人形を製作したことでそれに移ることになる。
器の名前はI.Rによって付けられたもの。
プリムによると『「大罪の悪魔」の母たる存在』らしい。
能力
強力な催眠術やマーロン国にある心音の時計塔(ハートビート・クロックタワー)と呼ばれる場所で真の力を発揮できる。
その力は魔道師でもない、ただの人間でも悪魔との契約で行使することができ、全ての悪魔を意のままに操ることも可能にさせる。
怠惰の悪魔
名の通り面倒ごとを嫌う。
第一人称は「僕」であり少年らしい口調で話す。
人形に宿る前はミクリアの一族に代々宿り、ミクリアの祖母が亡くなったときにミクリアに宿った。
(彼女自身がそのこと自体に気付いていなかったため代々の宿主も同じように気付いていなかった可能性が高い。)
ただ宿ることだけをしていたためこれといった悪影響は無く、悪魔も存在が気付かれるまでは眠っていたので他の悪魔とは違うところがある。
しかしその結果ミクリアは悪魔の術をはね除ける恩恵を授かり、赤猫状態のI.Rの言葉を聞き取ることが出来るようになった。
⚠ネタバレ注意⚠
怠惰というのは元々存在していなかった罪であり、偽物の罪である。
これに成りすましをしていたのは大罪の器が生まれるきっかけの一つになったイヴ=ムーンリット本人。
神の双子は六つの大罪の器を作っていたが彼女はそれに紛れて世に放たれたことになる。
またイヴそっくりな顔をしていた人間がいたのもその人間に宿ったイヴが自分に似せていたからである。