怪盗プラトニック
かいとうぷらとにっく
怪盗プラトニックは小説「悪食娘コンチータ」のキャラクター。
コンチータが生きていた当時、エヴィリオス地方を騒がしていた女盗賊である。
プラトニックという名は偽名に過ぎない。
髪はショートカットだったが、盗みに入ったとある家で顔を見られてしまい、それ以後は髪を伸ばしごまかしている。
魔道師ABーCIRからコンチータが持っている悪食の器であるワイングラスを盗む依頼を受け、彼女の屋敷に忍び込んだが屍人や双子の召使いなどの襲撃に遭い、ワイングラスを盗むことなく撤退した。
今度は次の依頼で嫉妬の器であったレヴィアンタの双剣を盗むため、それを持っていたエルルカの元に忍び込み、盗もうとしたがこれを紫の夢で予知していたエルルカに捕まってしまう。(おまけに双剣は鉛を磨いた偽物だと彼女から明かされたのでプラトニックからすればとんだ無駄足だったのである)
この時エルルカは当時のベルゼニア帝国の皇帝ジュノにコンチータが起こしているであろう不可解な事件の解決を命じられており、プラトニックがコンチータの屋敷に侵入していたことを知り、無理矢理彼女に案内をさせ、共に屋敷に乗り込むもそこにいたのはワイングラスと赤ん坊だった。
その後にエルルカの隙を見てワイングラスを盗み、そのままAB-CIRに渡したそうである。
プラトニックは元々エルフェゴートにあるメリゴド高地を治めていたカルガランド伯爵の娘だったが、家での厳しい生活や田舎の領主にしてはやたらと体裁を気にする親の姿に嫌気が差し、家出した。
その後に盗賊稼業を始め、金を貯めるだけ貯めたら都会で一軒家を建て、そこで暮らすという夢を持っていたが、コンチータ事件以降は盗賊から足を洗い、親の元に戻ったその際に名も本来のものに戻っていたそうだがその本名が明かされることはなかった。
また彼女の先祖の中には「ミクリア=グリオニオ」がおり、その彼女が怠惰の悪魔を宿していた影響もあってか、大罪の器との相性や魔術の素養も無かったそうである。
悪食の悪魔となったバニカ曰く「怠惰の残りカス」。