概要
艦前後の三段雛壇の背負い式砲塔が特徴である。
1930年代に航空機が急速に発達したため、アメリカ海軍は高い防空力を持つ軽巡洋艦を計画し、また、オマハ級の代替艦として、1938年計画で4隻、1940年計画で4隻、1943年計画で3隻の計11隻が建造され、1番艦の「アトランタ」から、艦級は「アトランタ級」となった。
主砲は当初は6インチ両用砲の搭載を予定していたが開発が遅れたため、対艦と対空を兼務する5インチ両用砲を採用。大量の近接対空火器を備え、レーダーやアナログ・コンピュータと連動する射撃指揮装置(GFCS)を搭載している。
ただし、駆逐艦隊の嚮導艦としての役割も想定され、魚雷発射管は残されていた。
高速時に振動する問題があり、3番艦からスクリュープロペラの枚数が3枚から4枚へと変更された。
大戦中には射撃用レーダーの装備やCICの設置などの改装が行われた。
1938年計画艦では復原性が不足していたため、1940年計画艦からは両用砲を減らし、近接対空火器を強化した。他にも短艇用クレーンや探照灯の削減といった重量対策が行われた。
1943年計画艦からは魚雷発射管が廃止された。
1949年3月18日、防空軽巡洋艦(CLAA)に類別変更された。
第二次世界大戦では艦隊の防空に活躍したが、「アトランタ」と「ジュノー(CL-52)」は夜戦(第三次ソロモン海戦)に投入された際、艦隊決戦に巻き込まれて戦没した。
1938年計画艦:アトランタ ジュノー(CL-52) サンディエゴ サンフアン
1943年計画艦:ジュノー(CL-119) スポケーン フレズノ