図鑑データ
「よ!提督、頑張ってっかあ?今日もこの摩耶様と、ひと暴れと行こうぜえ!」
おう!いくぜ!防空巡洋艦摩耶、抜錨だ!
2015年3月13日のアップデートで実装された、摩耶の新たな姿。高雄型では初の改二実装となった。利根型や妙高型への改二実装が完了していく中、長らく改二に縁のなかった高雄型にようやく、改二の光が見えてきた。「改装設計図」は前回のアップデートで改二実装された那智と同様に不要である。ただし、改装可能レベルは75と高めであり、これは実装時点での重巡洋艦娘の中で最高となった(現在は純粋な重巡洋艦ではZara dueのLv88がトップ)
ああん?容姿?
まず目を引くのは意匠の変わった制服の上半身。デザインは、姉の高雄と愛宕の制服をノースリーブにしたものに近い形となり、頭には同じく高雄と愛宕の帽子に類似したものを被っている。服の色は摩耶の方は海色に近く、若干淡く緑がかっている。
これは、同じ高雄型でも大規模な改装を受けなかった摩耶が改二となる事で、大改装を受けた高雄・愛宕に近づいたことを示すものだろう。
胸のリボンの中央には、艦首を模した桜紋入りのペンダントをあしらっている。
トレードマークの頭のアンテナ型カチューシャも変化し、頭頂部の柱と線がなくなった分、側頭部に「高射装置」と「22号対水上電探」を模した飾りが増えている。
艤装は肩にあった高角砲が外れた分、右腕と腰のユニットに集中しており、特に艦橋を模した右腕のユニットには、これでもかと機銃をガン積みしている。また、腕輪には12.7cm高角砲がセットされている。
史実で12.7cm連装高角砲を6基12門、25mm三連装機銃13基39挺、単装9挺、13mm単装機銃36挺を装備し、ハリネズミと形容された姿を表現したものだろう。
そして何気にスカートにスリットが入り、紅色の編み紐から覗く太股がまぶしい。
紐は「菊結び」「吉祥結び」と呼ばれる飾り結びがあり、健康安全・長寿祈願の意味がある。
スカートの裾はジャケットと同色のグラデーションが入っている。
なお、中・大破すると、はち切れんばかりの綺麗な胸部装甲がこぼれそうになる。
摩耶らしい「かわいい」と「かっこいい」の同居した、秀逸なデザインといえよう。
その一方で、一部の提督からは「アイドルのステージ衣装っぽい」いう声もちらほらと……
ただし、戦闘開始直後にもかかわらず「どうだ!参ったか?」と口走ってしまうのはご愛嬌。
ふっふーん!生まれ変わった摩耶様の本当の力、思い知れ!
基本的な性能は他の重巡並みだが、中でも飛躍的に上昇したのはやはり艦隊防空能力である。摩耶の十八番である対空値は、なんと重巡最高の“106”!! この値を上回るのは秋月型とアトランタのみである。同じ防空艦の秋月型と比較した場合、耐久力や火力が段違いの高さなので高火力を維持したまま対空カットインを狙う必要がある場合には彼女を含んだ戦術が有効となる。
初期装備は「20.3cm(2号)連装砲」や「94式高射装置」、そして「12.7cm連装高角砲」に新装備の「25mm三連装機銃 集中配備」と、史実の有様が模型の老舗・アオシマから「洋上の対空要塞」と称賛されただけあって対空装備尽くし。主砲一基を下ろした史実に倣ったためか改造前と比較して火力の最大値が1落ちているが、同時に魚雷を四連装魚雷発射管4基に酸素魚雷を装填した史実も反映されて雷装値は“69”から“84”と那智改二と並ぶ上位2位にまで上昇しており、全体的な火力は向上している。特に夜戦においては「火力+雷装」でダメージが算出されるため、純粋な強化と言える。
94式高射装置は、91式高射装置からの装備改修と吹雪改二の初期装備に次ぐ三つ目の入手方法となる。
「25mm三連装機銃 集中配置」は機銃の中では数少ない対空カットインのトリガーになる。
(通称:特殊機銃。この他にもボフォース40mmなどが該当する。)
そして摩耶改二最大の特徴はこの特殊機銃に絡んだ仕様で、「高角副砲+特殊機銃+大型対空電探」を持たせると、秋月型を超える効果を持つ対空カットインを出すことが可能。
(他の艦娘も「集中配備+対空電探+別の機銃」と装備させることでも対空カットイン発動可能だが、前者に比べ圧倒的に効果が低い上に、夜戦で連撃もカットインも不可能)
ただし3スロットを割く必要があることから弾着観測射撃と対空カットインのいずれかを取らねばならず、また夜戦火力も(他の重巡改二に比べると)一歩劣ってしまう、夜戦連撃を維持すると空きスロットが無いため三式弾や夜偵との併用が出来ない等の弱点もある。
……のだが、後のアップデートで補強増設に機銃が装備可能となったことから状況は一変、対空カットインのために1スロットが機銃で固定となる摩耶改二にとっては補強増設によって自由なスロットが1つ増えたも同然となり、先述の対空カットインを維持しながらとれる戦術の幅が大きく広がった。
その結果、夜偵を装備して夜戦補助&弾着観測射撃(電探カットイン)、三式弾を装備して陸上型深海棲艦を焼き払う、主砲+副砲+高角砲で弾着観測射撃を捨てる代わりに素の火力底上げ(夜戦火力は最大でなんと193、妙高型改二とほぼ同じ)、上級者向けだが運改修と合わせて魚雷×2の夜戦カットインと対空カットインの両立等、対空カットインを維持しつつも様々な役割を両立できるようになった。
ただし相変わらず弱点も存在しており、まず対空カットイン構成の場合弾着観測射撃による連撃という重巡最大の武器を両立出来ないため昼戦火力はどうしても見劣りしがちになる。
そのため、装備の組み合わせをしっかり考えないと少し硬いだけの秋月型になりかねない。
また性能面以外の問題として、補強増設自体が任務や一部イベント海域の高難易度報酬以外だと課金でしか手に入らないアイテムであること、補強増設に機銃を入れるということはダメコンとの併用が出来ないという点も引っかかる。
これらの点から、オンリーワンの特性を持つ強力なキャラであるのは間違いないものの、真価を発揮するには提督の運用スキルが問われるだろう。
ただ、敵機動部隊と戦う際に頼りになる非常に優れた対空は、逆に演習で『敵』となった時、秋月型と同様此方のボーキサイトと艦攻・艦爆・水上爆撃機の熟練度をすり潰しに来る、熟練航空隊の天敵として君臨する。
特に空母を攻撃の要として運用する際には、摩耶改二に大切な熟練艦載機をパーにされることのないよう、相手の編成に帽子を被った彼女がいないか、よく見るようにしよう。もう誰と戦ってるんだ…?
…などと言われていたが、2019/4/22のアップデートで演習での熟練度低下が起こらなくなった。安心して演習に挑もう。
改修工廠では、彼女を秘書艦にして改修のサポートに入れることで、94式高射装置を「12.7cm高角砲+高射装置」という新装備に更新できるようになる。通称「摩耶砲」。
ただ、装備としてはオートメラーラ社製のイタリア高角砲に出番をとられがち。
2019年秋イベント「進撃!第二次作戦「南方作戦」」では、防空巡洋艦「Atlanta」に関連した新規装備として、「5inch連装両用砲(集中配備)」及び上位互換の「GFCS Mk.37+5inch連装両用砲(集中配備)」が登場。これらは艦これでは初の中口径高角主砲なので、従来の高角副砲と入れ替えて装備させる事で、対空カットインと夜戦連撃を維持しつつ、昼戦での連撃まで可能になった。数値上の火力では従来の主砲よりやや落ちるが、副砲だけでなく従来の主砲とも入れ替える形で2つ装備させ、さらに防空能力を高めるのもいいかもしれない。
ん、関連イラストは大事だぜ、サンキューな!
実装の少し前にアニメ版にてほぼ改二相当の「大規模改修」が可能な錬度に達した艦娘の体が発光する描写がなされたため、それをネタにしたイラストも。
提督、関連タグの確認か?いいぜ!
摩耶(艦隊これくしょん)/摩耶改二