那智改二
なちかいに
妙高姉妹最後の改二。
2015年1月23日のアップデートで実装。
妙高型重巡洋艦那智が改二となった姿で、改造レベルは足柄・羽黒と同じレベル65。彼女が改二になったことで、妙高型四姉妹全員がコンプリートしたことになる。重巡洋艦娘で姉妹全員改二が実装されるのは利根型以来2グループ目となり、四姉妹以上の重巡及び改装設計図不要で改二となる重巡は妙高型が初となる(ちなみに、それらのコンプリートを達成した艦娘グループには金剛型が挙げられる)。
妙高型改二ステータスの最大値を見てみよう。
名前 | 火力 | 雷装 | 対空 | 耐久 | 装甲 | 運 |
---|---|---|---|---|---|---|
妙高改二 | 80 | 88 | 80 | 56 | 78 | 32 |
那智改二 | 80 | 84 | 83 | 56 | 78 | 18 |
足柄改二 | 82 | 84 | 74 | 56 | 79 | 20 |
羽黒改二 | 84 | 84 | 72 | 57 | 77 | 19 |
火力や雷装といった攻撃的な能力に関しては、姉妹の中で最も低い水準。とはいえ、改二クラスであることに変わりはないので他の重巡と比べるとかなりの高水準である。
代わりに対空の値が非常に高くなっており、その数値が82と妙高姉妹で一番高い。これにより、一定水準の砲雷撃能力と、高い対空迎撃能力を持つ重巡洋艦として完成しているが、これはマニラ湾大空襲における凄絶な奮戦とその最期を反映したものと思われる。なお、那智艦長鹿岡大佐は「われわれが敵機を引きつけているうちに、必ず神風特攻隊が仇を討ってくれるぞ!」と絶叫して乗員を励まし戦ったが、実際に同日、空母レキシントン搭載機が那智を襲っている間に、第三神風特別攻撃隊白虎隊の零戦がレキシントンの艦橋右舷に突入、損傷を与えている。
索敵値も改装前から大幅に引き上げられているが、これはレイテ沖海戦に於ける索敵戦果を反映したものであろう。
他の姉妹と同じく、改二になると20.3cm連装砲2号砲を2つ持ってきてくれる(ごく一部の娘は3つ)。2号砲2つに酸素魚雷1つで構成されたこの装備は、スリガオ海峡夜戦時の装備がモデルと思われる。ちなみに那智はスラバヤ沖海戦、アッツ島沖海戦、スリガオ海峡夜戦で魚雷を発射しているが、どれも命中していない。
改二となって酸素魚雷も持ってくる今だからこそ、敵艦に魚雷を命中させて那智の苦い思い出を払拭させたいものである。
元々髪が長い那智が、改二を経て更に長くなり地面までギリギリ届くぐらいの長さとなった。
更に、サイドテールの先端部分が枝分かれしており、鋏のような形状となった。
立ち絵のポーズも独特であり、それはまるで頑張って提督に壁ドンで告白しようとして少し照れてしまっているかのよう・・・・
服装は他の姉妹と変わりはないが、ひとつだけ差異があるとすれば、四姉妹で唯一ロングブーツを履いていることである。そもそも、ブーツは当時では半長靴(日本的言い方、今だと長靴)と言って、海軍士官の陸戦時における実用的な履物であった。他の3人が典型的な淑女の振る舞いにおける女性らしさであるのに対し(一人は例外であるが・・・・)、実直な軍人たる彼女における女性らしさとも捉えられる。
姉妹で襟を正す容姿に反映する事象というと、1929年に当時の今上天皇(昭和天皇)が乗艦(行幸)された艦だからと思われる。当時は実用品であった長靴は、今は栄誉礼やパレードなど、式典に於いて着用される儀丈衣装であり、今の軍に於いては実用的な半長靴がブーツの主流になっている。
中破時のイラストは頭を抱えたポーズとなり、衣服も上着しか吹き飛んでおらず露出が殆ど増えていないこと、更に同日実装された家具が酒尽くし(トドメに250万の感謝掛け軸で、彼女直筆による「今夜ばかりは飲ませてもらおう」の一文)だったこともあり二日酔いにしか見えないとか言われてしまっている。早速こんなクソコラが作られる始末。
彼女の母港ボイスにて語られている「達磨」とは、サントリー(当時の社名は寿屋)のウイスキー「オールド」のこと(だるまと読む)。そしてその瓶の形状から付けられた愛称を指す。
オールドは1940年に製品として完成はしていたものの一般販売は許可されず、市販品として発売されたのは終戦から5年の歳月が経過した1950年のこと。戦中は、海軍の取り計らいで手に入れた麦でウイスキーを造り、海軍へ納入されていた。改二実装と同時に実装された家具「日本酒&ウィスキー棚」には、オールドと思われる瓶が置かれている。この瓶をよく見てみると、彼女の名前でボトルキープが確認できる。ちなみにこの「達磨」は、妙高の時報ボイス(午後11時)でも確認できる。