戦って、レベル上げて、(近代化改修で)食べられて…
でも私たち提督(あなた)に従い尽くします
改造されて、黙って、(装備を)剥がされて…
でも私たち愛してくれとは言わないよ
(愛のうた イスズミンver)
概要
「五十鈴牧場」とは、艦隊育成型シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん』に登場する軽巡洋艦の五十鈴を「育てて」「剥いで」「食べさせる」という行為である。
これは五十鈴がLv12という異例の早さで改造できること、改造するとレア装備「21号対空電探」を開発するよりも確実に手に入れられること、五十鈴自体は割と簡単に手に入ること、そして近代化改修の素材としても優秀と四拍子揃っているために行われるようになった。
※特に「対空値:+5」というのが最大の特徴。
改修4項目(火力・雷撃・対空・装甲)の中で最も上げにくいのだ
そのため、数多のブラック鎮守府で無数の五十鈴が食い物にされてきたのである。
流石に提督が初心者を脱する頃になれば一旦は五十鈴牧場は終息するものの、21号対空電探は高性能電探(21号対空電探改二、15m二重測距儀+21号電探改二、FuMO25レーダー、他)の改修素材として大量に求められることが多く、これらの改修が解禁される度に
五十鈴牧場が再開されトレンドに上がってくる現象も見られる。
イラストとしては
「十二鈴」と同様に
余談
一応、艦娘の解体・近代化改修は「武装解除」と公式がコメントしているため、中の人は生きているはずである。(ただし轟沈は戦死である)
pixivの作品の中にはあたかも艦娘を物理的に処分しているかのような描写も見られるが、流石に誇張表現である。
武装解除された(元)五十鈴たちは女工として電探を作り、招集が来たら武装して艦娘(五十鈴)となって戦場に戻るのかもしれない。
そしてまた装備を剥がされた五十鈴たちの輪廻は続く…
派生
この件から転じて、装備を剥がすためだけに艦娘を育てる事を俗に「牧場する」と言う。
主な被害(?)に遭うのは「61cm五連装酸素魚雷」を持ってくるハイパーズ、強力な艦載機を持ってくる二航戦改二、「20.3cm(2号)連装砲」を3つも持ってくる足柄改二、比較的低レベルで「20.3cm(3号)連装砲」を持ってくる三隈改など。
このようなレア装備を持ってくる艦娘のほとんどは、五十鈴と違って必要なレベルが高い(蒼龍改二ともなると必要レベルが78にも達する)ため、牧場をするには相応な時間と手間はかかってしまう。
しかし開発が不可能な装備(二航戦艦載機等)や、改修するにも課金要素が極めて強い改修資材を大量に要し、量産が非現実的な装備(三隈砲等)もあり、それらを必要数入手するために、手間と労力を承知の上で複数の艦娘を牧場する提督も多数存在する。
また、装備目的の育成ではないため「牧場」の定義に当てはまらくなってしまったケースであるが、熟練した提督の中には強力な先制雷撃が可能なハイパーズや、重要なポジションながら数が限られる航空巡洋艦などの艦娘を、イベント時の「お札」対策を主眼に改二レベルにまで複数を育成する者も少なくなくない。
さらに、牧場した艦娘を全員保有しっぱなしだったり挙句の果てには全員とケッコンするとか別の方向に常軌を逸してしまった方もそれなりにいる。
つうかすぐに情が移る日本人にこんなドライなプレイがそもそも無理なんだよ!
とか言ってたら
2013年9月25日のアップデートで五十鈴改二への改造が可能になった。
性能の詳細は五十鈴(艦隊これくしょん)の記事を参照していただくとして、改修資材や装備のためだけに量産するのは難があるため、牧場扱いされる事はないだろう…
と思われるが、
改二の新規イラストであの世界水準超えにも匹敵する胸部装甲を披露してしまったため、牧場という言葉がもたらすイメージからそれまでとは異なる扱われ方をされる可能性がある。
つうか見事にそうなった。
ただ、その後の改二実装状況を見るに五十鈴の50と低めで、軽巡では上だと一番近い川内・木曾で65、下には唯一48の那珂がいるだけと言う状況。しかもこの中で五十鈴改二は少し性能に難があったり……(那珂ちゃんはストレートにパワーアップする反面あんまし貴重な装備は持ってこない)
上記の通り希少装備の為に、川内やハイパーズどころか、二航戦すら牧場対象になっているため、もはや「50で改二」は牧場回避の条件とはならなくなってしまった。
とは言え、ある程度鎮守府(提督)のレベルが高くなると、ほとんどの場合改修工廠で消費する装備類も、戦果稼ぎの難関海域周回やイベント海域攻略の際に、複数ドロップしたレア系艦娘が持ってくる装備によって賄われることが多くなり、何より五十鈴及び改二が持ってくる装備は、全て開発が可能かつ大してレアな装備でもないため、わざわざ手間をかけて五十鈴を牧場をする理由は皆無と言っても過言ではないだろう。
そのため本来の五十鈴牧場は、とにかく装備の数を確保したい新米提督向けの電探量産法となっているのが現状である。
こうした状況の変化から、現在は「五十鈴・五十鈴改二のおっぱいタグ」として使われることが圧倒的に多い。
ちなみに
『艦これ』ともコラボした『蒼き鋼のアルペジオ』では、長良型軽巡を模した霧の艦隊の軽巡洋艦・ナガラが量産されて登場している。
そのためニコニコ生放送では「五十鈴牧場」というコメントが数多く投稿されてしまった(五十鈴は長良型軽巡二番艦だし)。
2013年12月末から期間限定で開催されたコラボイベントでも、霧の艦隊の主力としてナガラ級が数多く登場したため、提督諸氏は心の中で「五十鈴牧場」と呟いていたことだろう。