史実のアイオワ級戦艦についてはこちら⇒アイオワ、アイオワ級戦艦
※『艦これ改』で実装が確認される前(厳密に言えば、ソフト発売日以前)に投稿されているイラストは、オリジナル艦娘由来となるのでご注意願いたい。
図鑑データ
「Hi ! MeがIowa級戦艦、Iowaよ。
Youがこの艦隊のAdmiralなの? いいじゃない !
私たちのこともよろしく !」
さぁ、私の概要見せてあげるわ… Open fire !
本家ブラウザゲーム版に先んじてPSVita用ゲームソフト『艦これ改』に先行実装された艦娘であり、ブラウザ版にはその後2016年5月3日に開催された期間限定イベント『開設!基地航空隊』の最終海域クリア報酬として実装されている。
ゲーム中では既存の海外艦に習ってアルファベットで「Iowa」表記。断じて「ロワ」でも「イオワ」でもない。
初の(途中で所属を変えていない)純粋な連合国艦にして初のアメリカ海軍所属の艦娘であり、この他にも第二次世界大戦以降の戦争にも引き続き参加した艦、浮揚状態かつ今なお現存…等々、『艦これ』初の要素が盛り沢山。
実装済み艦娘としては唯一核兵器（W23核砲弾）を実際に搭載した経歴がある艦娘でもある（搭載はしたが、もちろん使用はしていない）。後に装備したトマホーク巡航ミサイルにも核弾頭が装備されていた可能性があるが、当時の米海軍の方針から核装備・配備については明言されていない。
2019年7月現在、実装艦の中では最も遅くに除籍された艦（2006年除籍）であり、海軍およびそれに準ずる部隊に所属していた期間が最も長い艦（約63年1ヶ月）である。ただしこの期間の7割は現役を退いた予備役であったため、実質的な現役期間（約18年10ヶ月）は軽巡以上の大半の艦娘と同程度である。
判明する世界観
上記の通り『艦これ』初の要素が盛り沢山のアイオワだが、ゲームの世界観としては初めて祖国が戦場になったという点ではないだろうか。初登場となった『艦これ改』では、彼女の祖国とその周辺の要衝が深海棲艦支配下の「深海中枢海域」「深海運河海域」「深海後方海域」として登場している。
……そう、深海棲艦支配下の海域である。
史実通りでは強すぎて話が成立しない為に、創作物では色々と理由をつけて弱体化される国とはいえ、随分と追い込まれてしまったものである。MAPやフレーバーテキストからわかることだけでも、「あの運河が深海棲艦に制圧され、大西洋進出を許してしまう」「海外の鎮守府があるべき場所にボスが陣取っている」という始末（東海岸の鎮守府は不明）。『艦これ改』では鎮守府海域の陥落はゲームオーバーを意味するので、彼女の祖国の情勢が非常に不安である。
更にブラウザ版における彼女が初登場したのは2016年春季イベントなのだが、このイベントの後段作戦にて永らく制圧されていた友軍泊地の救助を目的とした深海中枢泊地への殴り込みを決行し、最終的には友軍艦娘の救出を行う事になる。その艦娘が誰の事なのかは言うまでもないだろう。
…どうやらブラウザ版における世界情勢もやはり彼女の祖国は『艦これ改』と同様の危機的状況に陥っている事が窺える。祖国の為に再起するワンマンアーミー、まさにハリウッド映画である。そして『艦これ』世界では耳の痛いあの言葉の意味が色々な意味で逆転しているのも興味深い。
また、上記の通り深海棲艦は運河を通って大西洋にも進出していることが明言されており、欧州の海外艦の祖国の情勢も気になる所である。他の連合軍の艦隊と一向に邂逅できないのは、他所の鎮守府に艦娘を回す余裕などないからなのかもれない（アイオワはクリア報酬であり、英仏も独伊と異なり大西洋に面している。尤も、英国は某高速戦艦が家具を取り寄せていたりするのだが、その後2016夏に英国戦艦がクリア報酬として実装されたが、その時のボスとは艦種が異なること、作戦が深海側の休息地を狙った出撃だった事から、自力で英国からマレー沖まで航海してきたものと思われる。同イベントではイタリア空母とも邂逅可能だったため、大西洋側はヨーロッパ各国が一丸となって戦う事で多少余裕があるのかもしれない……と、思っていたのだが）。
Appearanceは伊達じゃないのよ…うふふ、やっちゃうからね !
金髪ロングで巨乳というステレオタイプなアメリカンガールで、灰色の瞳の中に星が浮かんでいる事が特徴。
大きく開いた胸元に目が行きがちだが、タイトスカートから伸びる左右のむちむちとしたふともももまぶしい。
サイハイソックスはアイオワから見て左側が黒と灰色のストライプ、右側が星条旗を思わせる赤と白のストライプ。全体の黒と白のストライプのカラーリングは史実のアイオワの特徴的な縦縞の塗装から来ている。
海外のファンの間では、彼女の服装は第二次世界大戦中のポスターに描かれたピンナップガールをモデルにしているのでは、と推測されている。服の右脇腹にはハルナンバー（艦番号）の「61」が書かれているが、大戦中の米軍艦艇ではハルナンバーをペイントしないのが基本だったようである。戦後の塗装をオマージュした衣装なのだろうか。
また、アイオワ自身から言及はされないものの、同じ造船所出身のサラトガ曰くオフシーズンでも服装はこんな感じとのこと。強引に擁護するなら太平洋戦線での戦歴のほとんどがミクロネシアから沖縄にかけての熱帯・亜熱帯での活動だったので、この姿でも寒くはないということだろうか。……とはいえ北海道に艦砲射撃にも行っているし、太平洋に配備される以前のカナダ・ニューファンドランド島沖警戒任務、戦後の朝鮮戦争での対地砲撃任務などを考えると別に熱帯地域にいた期間が圧倒的に長いとも言いきれない。やっぱりただの趣味なのでは？ボブは訝しんだ。
金髪巨乳にガーターとタイトスカート、そして英語訛りという人気艦娘の属性を一人で三人分も搭載しているのはまさに米海軍の恐るべき物量の暗喩である……かも知れない。
なお、彼女の抜群の重量感を誇る徹甲弾は、パイオワなどとも呼ばれる一方、海外の提督達の間ではスーパーヘビーシェル（米国が使用していた通常よりも大重量の砲弾）と呼ばれているようだ。どちらかというと、地元民による命名である後者のほうが定着気味である。呼び方こそ異なるとはいえ、どうやら胸部装甲についての見解は日本もアメリカも変わらないようだ。
限定グラフィック
2017年1月1日のアップデートにおいて海外艦では初の新春「晴れ着」modeが実装されている。
マリアナ沖海戦当時の塗装を元にしたネイビーブルーとライトグレーの太い縦縞を基調に、裾周りは赤、模様として白い星というデザインの着物を纏い、白い毛皮のショールを羽織っている。どう見ても星条旗カラーです、本当にありがとうございました。ダメ押しのように帯には米国の国章（白頭鷲）が大きく刺繍されている。金で。 アメリカ人だなぁ……というデザインながら、派遣先の衣装を着てはしゃぐ姿はどこか微笑ましいものを感じさせる。
Personality? ふふっ、いいわよ?
見た目同様、性格もコテコテの典型的なアメリカン気質。日本語に英語を過剰に混ぜる喋り方は実装当初からルー大柴と言われている。発音も正真正銘「日本人英語」そのものなので、海外はもとより国内でも結構つっこまれている。
金剛(中の人がイギリス生まれ、英検準一級)やウォースパイト(中の人が16年オーストラリアで育ったガチネイティブ)と比べるとかなりのカタカナ英語なのだが、元々なのか日本人が聞き取りやすいように留意しているのかは不明。一人称は「Me」と「私」を両方使っている。
中破してもてへぺろとでも言いそうな表情であり、余裕を窺わせる。陽気で朗らかな彼女の気質はカリフォルニア辺りの西海岸的なノリではあるが、彼女の生まれは東海岸のニューヨークであり、名前の元になったアイオワ州も、やや東側よりの内陸部である。つまり、アイオワ州に海は無い。ただし、彼女が現在記念館として余生を送っているのはそのカリフォルニアのロサンゼルスであるため、艦娘としての性格は後天性ともいえる。（同じ州のサンフランシスコでの予定だったが否決された）
秘書艦任命時には快活な台詞と共に業務をそつなくこなし、朝食や昼食にはスクランブルエッグやステーキ等を振る舞ってくれる。日本の食事については量の足りなさを指摘するも「悪くない」と述べており、ヘルシーな点がお気に召したようである。夕食は大和が振る舞う料理を提督と共に食す事になるのだが、どこの誰から聞いたのかうっかり「大和ホテル」と禁句を口走ってしまう。だが、アイオワ自身には決して悪気や侮蔑の感情は無かったようで、「あなたは偉大なBattleshipよ、美しいわ」とフォローしている。
なお金剛型を「Pretty」と称した矢先、霧島から睨まれてたじろぐ時報がある。これはのちに霧島側の時報にも反映されたのだが、タイミングがタイミングだったせいであらぬ波紋を呼んでしまうことに。この誤解は両者の論議(?)の末、どうにか解けたらしい。
ちなみにPrettyは日本語では「かわいい」と単純に訳されるが、アメリカンでは「可愛げのある魅力的な美人」という意味まで含んでいる。アメリアの往年の大ヒットロマンスコメディー映画『プリティーウーマン』のタイトルも、このニュアンスを含んでいるからこそ成立している。
後日、サラトガの時報で彼女と深夜に飲み会をしばし開いていることが判明。
結構な呑み助である彼女と付き合えるだけに、アイオワもそこそこイケるクチと思われる（ただし鎮守府カウンターバーでは夜1時になると卓上が片付いてしまうので、朝までイタリアワインが出ているサラトガほどの酒量ではない可能性も高い）。
この他にも『艦これ改』のエンディングではアイオワと大和が笑顔で握手を交わしているイラストが挿入されており、史実では相まみえる事が無かったものの、『艦これ』では何かと縁の深い両者ではある。
季節限定ボイスでも日本とのギャップから来るセンスが光っており、梅雨を「too you(ツーユー)」と解釈したり、アメリカで主流となっているラガービールに比較的近いせいか日本製のビールを絶賛したり、本国でもワシントンで親しまれている桜に感動したりと表情豊かである。ただ、日本特有の風習となったバレンタインは理解しきれなかった模様。
(駆逐艦のジョンストンやサムならともかくイントレピッドもノリノリなのだが。
ただ、これが「実はおとなしいのでは？」と別の所であらぬ疑惑をかけられていたりもする。
彼女のためにフォローするとほかの文化に驚くのが当たり前なのだが……
みんながすぐなじみやすい性格だからだろうか……するとやはり。
Performance? Thank you !
火力・耐久・装甲こそ大和型に一歩譲るものの、それ以外は破格の高水準となっている。火力は最大115と高水準、耐久値92は戦艦としては標準的なものだが、装甲は107と非常に高い数値となっている。
反面、高速戦艦としては回避が低く、Lv99時点で70止まりである。これはアイオワの船体が細長く設計されており、旋回半径が大きく舵が効きにくい点の反映と推測されるが、アイオワは訓練中誤って駆逐艦ウィリアム・D・ポーターから発射された魚雷（実弾）を回避したこともある。ちなみに細い船体はパナマ運河を通過するためである。
対空値は防空駆逐艦の秋月を上回る120で、対空戦闘を重視する米艦らしい数値である。優秀なレーダーを有することもあってか、索敵値も高め。第二次世界大戦を生き延び、現在も博物館として海に浮いていることから運の数値も40と極めて高い。燃料の消費量は一戦あたり40、弾薬は一戦あたり55である。長門型のちょうど2倍、弾薬消費量はその2倍以上となっている。大和型ほどではないものの、常用するには資源の備蓄が必要となる。ただし、大和型同様、実際はむしろ燃費は良好であった。この辺りはゲームバランス上のハンデなのだろうか。或いは長期航行を前提としない運用上の問題があったか…
兵装
持ってくる装備も高性能なもので、無印が主砲「16inch三連装砲 Mk.7」(火力+24、対空+3、命中+4、装甲+1)と両用砲「5inch連装砲 Mk.28 mod.2」(火力+4、対空+9、命中+2、回避+1、装甲+1)、改ではスウェーデン製の機関砲「Bofors 40mm四連装機関砲」(火力+1、対空+10、命中+1、回避+2、装甲+1)と観測機「OS2U」(爆装+1、対空+1、対潜+1、索敵+6、命中+2、回避+1)も追加される。
ちなみにハープーン対艦ミサイルについては「悪くないけど……まだ、早くない？」とのこと。残念。
まだまだBattle Shipの史実は終わらないわ、見てなさい。Fire !
姉妹艦
アイオワを一番艦としてニュージャージー、ミズーリ、ウィスコンシンの全4隻が建造され、4隻全てが第二次世界大戦を生き残った上、予備役送りと復活を繰り返しながら、朝鮮戦争、ベトナム戦争等、第二次世界大戦以降の戦争にも参加している。その間にも何度か大規模な改装を施され、最終的にはトマホークミサイル等の近代兵器を装備するに至る。アイオワ級の4隻は最終的に全て健在のまま退役を迎え、4隻共記念艦や博物館として現存しており、2017年現在も水上に浮かんでいる姿を見ることが出来る。
日本では第2次世界大戦終結時の降伏調印式の現場となった3番艦の「ミズーリ」が有名で、現在はハワイは真珠湾で戦艦アリゾナと共に平和な世界を見守っている。しかし、提督達には映画『沈黙の戦艦』で最強のコックが乗っていたり、『バトルシップ』で宇宙棲艦と激闘を繰り広げた姿の方が印象深いだろう。
なお、しばしば三女ミズーリが最後の戦艦扱いされるが、軍艦は「除籍」をもって完全な引退となる。「退役」はアイオワが先だが、最後に「除籍」したのは2006年3月17日付の彼女と末妹ウィスコンシン。つまり真の最後の戦艦はネームシップたるお姉ちゃんである！（それとウィスコンシン）とこの記事では主張させて頂きたい。
IowaがMost Popular? Really? Thanks!
半世紀もの間アメリカ海軍の象徴的存在であり続けたアイオワの人気がアメリカ国内で極めて高いのは言わずもがなだが、2015年12月作戦のランキング報酬として16inch三連装砲 Mk.7が実装されるまでは連合国の艦娘が実装される気配は全くと言っていい程に無く、一部の提督には「連合軍＝深海棲艦」の持論を展開する者もいた。
そんな中でのアイオワ砲先行実装は自国の軍艦がモチーフとなった艦娘が一向に出る気配が無い事に苛立ちを感じていたアメリカ人提督を歓喜させ、『艦これ改』におけるアイオワ先行実装の報告を知るやいなやUSAコールを三唱したり、「なにこのクソ可愛いの」、「角川とシズマと美しいアイオワとユナイテッドステイツに神の加護あれ」、「愛宕改二か何か？」などと思いの丈を綴るなど歓迎ムード一色であった。
ただし、実装時の盛り上がりムードとは裏腹に、初出の2016年春イベント以降から現在(2019年7月)に至るまで通常海域でのドロップ(期間限定含む)、建造(大型艦建造含む)共に「入手不可」である。
2018年2月の期間限定イベントにして艦これ1期の最後のイベント捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)の最終海域E7のボスマスでドロップ入手が解禁。入手率は極めて低いながらも2年越しのドロップ解禁に未所持提督達が該当マスに殺到した。それから1年以上経過した2019年春イベント発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」でも最終海域E5ボスマスにてドロップ入手が解禁された。ちなみにこのイベントは奇しくもアイオワが実装されたイベントの意趣返しの意味もある。なお2回目の入手機会となった2019春イベでの甲作戦でのアイオワドロップ報告が異様に少なく確定した情報ではないが入手制限が設けられていたようである(既に手元のアイオワが2隻いた場合3隻目はドロップしなのかった模様)
現在のところ確実にアイオワに会おうと思えば、既に販売終了となった『艦これ改』の中古、もしくは流通在庫のパッケージ版を入手の上、難易度“乙”でクリアする以外に手段がない。
大きな話題をさらった艦だけに、イベント海域以外での新規着任提督への救済措置が待たれるところである。
Oh, great！ いい Art ねぇ、これ！
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アイオワ級：建造順にアイオワ、ニュージャージー、ミズーリ、ウィスコンシン。他に未成艦（未完成）としてイリノイ、ケンタッキーがいる。
モンタナ級：アイオワ級の次に計5隻の建造が予定されていたアメリカ最後の戦艦。だが、時代はすでに航空戦に移行しており、全艦の建造は中止された。完成していれば大和型に匹敵する排水量となるはずだった。
愛宕(艦隊これくしょん) ケイ(GuP) 星井美希 食蜂操祈 ミラ=マクスウェル …容姿が似ていると言われる人達（愛宕については上述の容姿と海外の反応の項目でご確認下さい）
ジュゼッペ・ガリバルディ：アイオワ同様、史実でミサイル運用能力と核兵器運用能力（こちらは実際に搭載された事はない）を有した経歴がある
