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沈黙の戦艦

ちんもくのせんかん

アメリカのアクション映画。
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概要

『沈黙の戦艦』とは、1992年にアメリカ合衆国で製作されたアクション映画。原題は"Under Siege"で、直訳すると「制圧された」といった意味。『沈黙の艦隊』からインスパイアされた可能性もあるが、乗っ取られた軍艦が主題になる以外は共通点はない。

ストーリーは、トミー・リー・ジョーンズ演じる首領に率いられたテロリストの一味に乗っ取られた戦艦ミズーリで、スティーブン・セガール演じる元特殊部隊・現コックが逆襲するというものである。しかし、セガール一人の無双ではなく、セガールと愉快な仲間たちがテロリストたち相手に戦うという面も強く、砲撃シーンなどでは一味が一丸となってミズーリの主砲をぶちかますという展開になっている。

ダイ・ハード3』には、本作が公開されたことで、当初海上を舞台とした作品にしようとしたのが大幅に変更されたという逸話がある。

本作がヒットしたことで、セガール主演の映画が日本公開される際には『沈黙の~』という邦題が付けられることが定番化した。ファンからは『沈黙シリーズ』と呼ばれているが、これはセガール主演であることをアピールするための商業上の理由であり、ストーリーもつながっていないし、セガールの役名も全く違うものである。
(本作の正式な続編は『暴走特急(原題"Under Siege 2")』のみ)

あらすじ

退役を迎え、最後の航海へと出た戦艦ミズーリ。その内部では着々と艦長のサプライズ誕生日パーティーの準備が進められていた。キッチンではご馳走も作られ、サプライズゲストのショーガールやミュージシャンもヘリで招き入れて、パーティー本番まであと僅かとなったその時、ミュージシャンの一団と副長が艦長を殺害し、ミズーリをシージャックする。
彼らはテロリストであり、退役でミズーリから降ろされる前の核兵器を狙ってきたのだ。

しかし、彼らは知らなかった。このミズーリには元海兵隊特殊部隊の隊長にして対テロ戦のエキスパート、「最強のコック」ケイシー・ライバックがキッチンの冷蔵庫にいることを・・・・。

登場人物

ケイシー・ライバック

かつて海軍特殊部隊の隊長としてならした英雄であるが、ミスで部下を大勢死なせた上官を殴打したことで左遷された過去を持つ男。現在はアダムス艦長に拾われて戦艦ミズーリ号のコック長に落ち着いている。
持ち前の曲がったことを嫌う性格が災いしてクリル中佐ら上官からは睨まれており、自らも大恩ある艦長以外の上官からは距離を置いている。自分たちを手駒にしか考えていない政治家も嫌っている模様で、大統領の訪艦も、あれこれと理由をつけてパスしている。一方、気のおけない仲間も大勢おり、ミズーリが乗っ取られた際は特殊部隊時代に仕込んだナイフ投げや爆弾製造の技術で困難を潜り抜け、最終的に奪還に成功している。
素手で敵ののど仏をえぐり出す、鋼材で胴体を串刺し、電動のこぎりで腕を切り落とす(さすがにテレビ放映時はカットされた)など、セガールお得意の情け容赦のない“無双”っぷりは相変わらずだが、本作では深手を負って窮地に陥ったり、後述の通りチームプレイを見せるなど、他作では見られない見せ場も多い。

ウィリアム・ストラニクス

ミズーリ号乗っ取りの主犯で、元CIA工作員。イカれているが頭のキレる男であり、ミュージシャンに変装して乗艦し、居合わせた士官を射殺したのを皮切りに配下のテロリストを使って手際よく艦を制圧した。ミズーリに搭載された核弾頭付きトマホークミサイルを奪い、高値で売りさばく腹づもりだった。
アメリカのアニメにやけに詳しい“オタク”な一面もあり、無線のコードネームに「ロード・ランナー」や「コヨーテ」を使うなど、妙な茶目っ気もある。さらに、終盤の“マジギレ”時には、マニアックっぷりが爆発する。
序盤こそ順調に進んだものの、ライバックらの活躍によって徐々に窮地に立たされていき、計画的にも精神的にも狂いはじめる。終盤で逃走&ミサイル輸送用の潜水艦も破壊された挙句、一度はCICにてライバックの背後を取って優位に立つも、あっさり逆転されてナイフによる格闘戦を強要され「右目を潰される→脳天にナイフを突き刺される→コンソールに頭から突っ込まされる」という、若干オーバーキル気味なコンボを喰らって惨死する。
なお、最終盤でライバックとの意外な因縁が明かされる。

ジョーダン・テイト(ミス・ジュライ)

ストラニクスらと共に乗艦した女優。ミズーリ号でのびっくりパーティーに出演する予定だった。作中では明言されていないが、実際は乗組員の注意を逸らし、ストラニクス達の正体と目的を隠すための“囮”、“目くらまし”に過ぎなかった模様。
軍属ですらない一般人のため、最初はアクション映画によくいる「ギャーギャーわめくだけのうるさいお荷物女」ポジションだったが、ライバックと行動を共にするうちに修羅場慣れし、彼に感化されていく。飲み込みが早く戦士としての素質もあったようで、終盤ではサブマシンガンのマガジン装填を素早くこなし、ライバックや仲間たちと共に銃撃戦を繰り広げるなど、短時間で頼もしい女戦士として成長を遂げた。高度な衛星通信装置を「自動車電話」の一言で片付けてしまうなど、コメディリリーフの側面もある(ちなみに、本作公開当時は携帯電話はまだ普及していない)
中盤で窮地に陥ったライバックを救ったのも彼女であり、ある意味、彼女がいなければ核弾頭もストラニクス達に奪われていた。単なる囮だったはずの彼女の“大化け”も、ストラニクスの誤算だっただろう。

クリル中佐

ミズーリ号のナンバー2。よく中佐にまで昇進できたものだと思わずにはいられないほど人格が破綻しきった人間のクズで、乗組員とのトラブルが絶えず、とりわけライバックとは犬猿の仲。正反対の人格者である艦長お墨付きのキチ〇イ野郎。
実はストラニクスの仲間であり、彼をミズーリに乗艦させたのもクリル中佐である。明言はされていないが、艦長に引導を渡されたために逆ギレして寝返ったフシもあり、襲撃のドサクサに紛れて艦長を射殺したり、船倉に閉じ込めた乗組員をスプリンクラーで溺れさせるなど、外道かつ畜生な行為を繰り返す。
ただ、終盤、潜舵をライバックに爆破されて音を上げる乗組員のケツを蹴って、どうにか復旧させるなど、クズなりにバイタリティのある一面も見せる。
最後は逃走用に準備していた潜水艦で逃げ出そうとするが、ライバックと仲間たちによるミズーリの主砲の直撃を喰らい、海の藻屑と消えた。

ラミレス、タックマン、グレンジャー、フリッカー、ジョンソン、キャラウェイ

ミズーリ号の乗組員や関係者で、ライバックの愉快な仲間たち。
ラミレスはコック、タックマンは洗濯屋、グレンジャー・フリッカー・ジョンソンの3人はライバックと顔なじみの士官、キャラウェイはかつてミズーリの砲手を務めていた老兵(退役軍人)とバラエティ豊か。ストラニクス一味による乗っ取り発生の際、他の乗組員たちとは別の場所に閉じ込められていたことが逆に幸いし、ライバックとテイトに救出され、彼らと共にミズーリ奪還のために銃を取りテロリストに戦いを挑む。
非戦闘員で臆病者のタックマン以外は軍人ということもあって、ライバックほどではないがテロリストにも敢然と立ち向かう猛者たちであり、銃撃戦で致命傷を負ったジョンソン以外は全員が最後までしぶとく生き残った。フリッカーはミズーリの電気系統に細工してFCSをダウンさせ、キャラウエイは主砲の発射を主導するなど、それぞれのスキルを生かした活躍も見所。一番頼りなげなタックマンもライバックや仲間たちに感化されてか、終盤はヘタレなりに男気を見せている。

関連動画

「水曜シアター9」(かつてテレビ東京で放送していた映画番組)における本作の予告が色々とカオスであったため、現在でもたまにネタにされることがある。

「おかみさーん! セガールおかわり!!」

関連タグ

暴走特急(続編)

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