概要
ワーナーブラザーズのアニメ「ルーニー・テューンズ」で放映された「ワイリー・コヨーテとロード・ランナー」シリーズなどに登場する鳥。
アメリカの野鳥「G・ロードランナー」ことオオミチバシリがモデル。
実在のオオミチバシリの体長は50-60cmほどだが、ロード・ランナーは小さめのエミューかダチョウ並みの大きさで描かれる。ナレーションの翻訳によると一人称は「僕」
「稲妻のごとく」と称される超駿足で荒野を駆けまわり、いつも捕食しようと襲い掛かるワイリー・コヨーテをあしらい、逃げ回る。
車のクラクションのような「ミッ、ミッ(Beep Beep)」という声が特徴で、またコヨーテの仕掛けたネタを避けたときにはたまに高速ベロを披露する。
ただの足の速さのみならず、公式サイトに「どんな不利な状況に置かれても幸運を呼ぶ無限のエネルギーで切り抜け、必ず勝利者となる」と表記されている通りに、幸運(と言うかコヨーテの不運)によって逃れる事も多々ある。時には物理法則すら超越し、例えば壁に描かれたダミーの道に入り込む事も(そしてコヨーテが追いかけようとすると壁に激突する)。
ただ逃げ回るのみならず、コヨーテを煽ったり、罠を逆利用して反撃する事も。時には車や電車を運転して直接轢く事すらある。曰く「意外と容赦しない主義」。一方で一部の回では流石に可哀想だと思い、とどめを刺さずに去った回もある。
過激なダメージ描写に定評のあるルーニー・テューンズ作品の中でも珍しく無傷であり続ける無敵の鳥ではあるが、一応何度か捕まった事は有る。また、1966年に公開された「The Solid Tin Coyote」では、コヨーテが製造したロボットを見て怯えたり、追いかけるロボットを見た際に驚愕したり、最終的にはロボットに捕まってしまうという不利な状況に陥ったこともある。もちろんその場合も、結局は無事に逃れているが(例えば前述の「The Solid Tin Coyote」の場合、コヨーテがロボットにロードランナーを食べるということを命令した瞬間に、間違えてコヨーテの方を食べてしまうなど)。
またゲーム出演も何回か果たしており、流石にその場合は無傷ではいられない。
- コヨーテがロードランナーを捕まえるという貴重な展開があった「The Solid Tin Coyote」
なお、ロードランナーの一連の作品には10箇条のルールなるものが存在し、スタッフはこの厳格なルールに従っているとされている(出典:ルーニー・テューンズ旧公式(web archives)。のだが実際にはこのルールを守っていない作品も多く登場する。
上記リンクの通り公式HPの記述なのだが、一体何故こんな事を言いだしたのだろうか……。