概要
全長1.8メートル前後、頭高1.5メートル内外。ダチョウに次いで地上で二番目に大きい鳥類。
オーストラリア北・西・中部に分布している(かつてはタスマニア島にも棲息していたが、絶滅したと考えられている)。
オーストラリアの国鳥と思われがちだが、公式に国鳥として指定されているのはコトドリ。エミューは国鳥ではなく「国獣」の方で、なおかつカンガルーとのコンビで国獣に指定されている。
外見はダチョウに似るがより首が太くて短く、足には三本の指がある(ダチョウは二本)。
強力な脚でよく走る。木の実や昆虫などを食べる。
翼は非常に小さく、勿論、飛ぶことは出来ない。
翼には短くも鋭いツメが生えており、武器として用いられるとか所説言われているが、詳しい事は分かっていない。
繁殖形態はかなり乱婚的で、雄も雌も複数の異性を相手に交尾し、生まれた卵は雄が面倒を見る。卵は色も形もアボカドそっくりで、卵の殻が観光土産に加工されたりする事がある。
走鳥類の中で唯一泳ぎが得意で、強力なキック力で河を渡り切る事も可能。
その移動距離は片道5000kmにも及び、空を飛ぶことが出来ないにもかかわらず、渡り鳥に分類される事がある。
アメリカでは新世代の家禽として養殖が盛ん。日本でも一部の地域で飼育し、卵などを食用品として販売している模様。
余談
ドラゴンクエストモンスターズシリーズにもエミューという、体つきは似ているが、カラフルな見た目の鳥系モンスターが登場している。しかし、この鳥をモチーフにし、姿も似ているアサシンエミューというモンスターも存在している。
メディアミックス作品『けものフレンズ』では、実在のエミューをモデルにしたキャラクター(フレンズ)が登場している。→エミュー(けものフレンズ)