ノコノコ…キタノネ……カンゲイ…シマショ…?
CV:今村彩夏
概要
『艦隊これくしょん』の2017年冬季イベント、『偵察戦力緊急展開!「光」作戦』第三海域「発動!「光」作戦」の旗艦(ボス)として新たに登場した「姫」級深海棲艦。
ココデシズメバ?
ヤルジャナイ……バイニ カエスカラネ…
潜水艦を思わせる見た目に反して、艦種区分は水上艦である。もはや恒例化しつつ在る航空攻撃も行うので、航空戦艦や水上機母艦に近いとも言える。この性質上、自軍に潜水艦が居ると優先的に狙う性質も在るが、初登場となる『偵察戦力緊急展開!「光」作戦』における甲作戦での攻略では高速艦による編成統一が最短ルートへの鍵の一つであり、低速艦しか存在しない潜水艦を含む編成はデメリットの方が大きい為、攻略でこの要素を利用しようとする提督は少ない。
モチーフは言わずもがな、E3海域突破報酬と同ドロップ艦の2隻であろう。(この2隻の大破グラと双子棲姫を見比べると、構図が酷似している)
容姿
その名が示す通り、二体で一隻という新しいタイプ。艤装部分と人間部分が分かれている、あるいは艤装部分が双頭の深海棲艦はこれまでもいたが、人間部分が二人分存在するものは彼女達が初めてである。
両者ともセーラー襟のワンピース水着と思しき形式の衣装に、防毒マスクやアクアラングを思わせるマスクを着用している。両者ともに頭髪と服の色はそれぞれ異なり、向かって左側の方は白を基調とした色使い、右側の方は黒を基調とした色使いとなっている。
艤装にはクレーンや機銃が据え付けられ、艦載機を収容する格納庫と思しきスペースも確認できる。そこから生えた手足は子供のそれのように寸詰まりであり、彼女達が使役する球状艦載機のデザインも相まってかおどろおどろしい中にもどこか愛らしさを感じさせるものがある。
ユルサナイ…………。
……ユルサナイカラァッ!
中破グラこと「壊」状態になると双子の白い方がぐったりとし、黒い方がそれを抱きかかえつつ涙目で恨み言をぶつけてくるので、痛ましさと良心の呵責を感じる提督もちらほらいるとか。
『偵察戦力緊急展開!「光」作戦』で初実装となる伊13は終戦を目前にして撃沈され、対する伊14は戦没する事なく終戦を迎えたという背景があり、この両者と「壊」状態の双子棲姫の構図の関連性をより強く感じさせる。また、この際のグラフィックから背後の艤装の操作も左右で担当が違うのではないかと推測されている。
性能
二体で一隻という事もあってか、甲・乙・丙のいずれの難易度でも耐久値は800という並外れた数値であり、装甲値も甲作戦で挑んだ場合は218にまで跳ね上がる為、昼間戦で仕留めるのは非常に困難であり、夜戦での一撃必殺を狙う必要がある。
火力も基地型深海棲艦クラスの高さを誇り、航空戦でも水上爆撃機を放って攻撃に参加してくる。
加えて随伴艦に空母棲姫が丙作戦ならば1隻、乙作戦以上ならば2隻登場する鉄壁ぶりで、最終形態では丙作戦であっても必ず2隻登場するまさかの心折設計。その為、「制空優勢」以上を保持しようとすると、烈風以上の高性能戦闘機を軽空母2隻に7スロット以上を使ってガン積みする必要に迫られる。ただし、「零式艦戦62型爆戦(岩井隊)」を持っていれば、1隻は攻撃に参加できる。
その分、第二艦隊は軽巡以下のザコしかいない為、砲戦開始までに随伴部隊が支援攻撃で全滅することも珍しくない。ところがこの構成は水上打撃部隊で挑んだ場合に、「第二艦隊の攻撃順をスキップさせる」事に繋がる為、却ってこちらの攻撃回数が減ってしまうという弊害を持っている。
…ヨクモ ヤッテクレタワネェッ!
バカナ コタチ……
ゲージが一定値以下となり、「壊」に変化すると耐久値が660に低下する一方で、装甲値は239(甲作戦)に上がる為、夜戦で特殊攻撃(連撃・カットイン攻撃)をぶつけられないと撃破し損ねることになる。
そして何より(甲作戦限定だが)下記の任務を達成しないと、「壊」を仕留め損ねた際に通常形態に回復するという厄介な再生能力を秘めている。
ワタシタチガ…ウソヨ…ソンナノ……。ダッテ…ワタシハ シズムワケ…ナインダカラァッ!
ギミック解除・特効作用
今回も恒例となった弱体化ギミックが存在。
まず、「壊」形態になった際に任務「敵大規模泊地の後方兵站線を分断せよ!」が発令される為、これを受理し、Jマスにいる離島棲鬼率いる連合艦隊にA勝利以上を2回達成することで、先述の回復能力を阻止することが可能になる。
四コマ漫画『吹雪、がんばります!』では、この弱体化要素とグラフィックの変化をかけて「物資を断たれ空腹で弱った」というソフトかつユニークな解釈で表現している。
そこから白い方に大食い属性を見出す提督もいるとか。
また、前半海域の重巡棲姫のいるIマス、先のJマスでS勝利をそれぞれ1回達成すると、装甲弱体化ギミックが発動し、装甲値を23低下させる。
アア、シッカリシテェッ!?
もっともこの2つの弱体化ギミックはバグのせいで機能不全を起こしていたらしく、復活ギミックはほぼ機能せず、装甲弱体化は壊形態でしか機能しないという不具合から、時間と労力を割いてまで行う意義が無くなってしまった。
そして特効作用として爆雷・ソナー(大型艦用は除外)試製晴嵐を搭載した艦に、第一艦隊全体へ特効ダメージが入る仕様となっていることがイベント後半の検証で判明した。
「見かけが潜水艦」というそれ自体が特効兵装のヒントとなっていた、心理的な盲点を突いたやり方と言えよう。
第一艦隊には陸上攻撃機による特効も入る為、基地航空隊を利用して空母棲姫を中破以上に追い込めれば、双子棲姫の撃破の可能性も高めることが出来る。
ワタシタチガ…ソンナ、シズムノ?マタ、シズムノ?…ウソ……ミナモニ…。アア…キレイ…世界が…!
その他
恒例の……
毎回恒例と言うべきか、レア艦ドロップの為に袋叩きに遭う事態となった。
特に伊13はA勝利(8/12隻を撃破)でもドロップ入手が可能だったこともあって、海域突破そっちのけでタコ殴りにされることに。
しかも彼女達の待つUマスは初風 天津風 浦風 舞風 時津風 朝雲 山雲 高波 江風 海風 萩風 嵐と、通常海域ではドロップ入手できない(もしくは困難な)レア駆逐艦の大盤振る舞いともなっていた為、被害は拡大。
しかし、ここぞという時に物欲センサーが仕事するせいで、一部の提督の間では「グラーフの悪夢の再来」と嘆かれたとか……
まさかの……
実装日の翌月である3月、なんと第2回三越百貨店コラボフェアの深海側のキャンペーンガールに抜擢された。
先行して重巡棲姫が公開されてはいたものの、不意を突く形での抜擢となった。
初登場から実に40日後という超短期間での快挙である。
それぞれイメージカラーにあった白と黒のワンピースドレスを着こなしており、白の方が三越の紙袋を、黒の方が白と黒の小さな人形を持って嬉しそうにしている。
関連イラスト
独特のポージングからこんなネタにされたり……
関連タグ
艦隊これくしょん 艦これ 深海棲艦 偵察戦力緊急展開!「光」作戦
伊13(艦隊これくしょん)・伊14(艦隊これくしょん)・・・突破報酬とドロップ限定艦。同型艦であり容姿は瓜二つだが双子ではない(進水日・就役日共に違う)。艦これにおいて「双子」となる最低条件は「同型艦かつ就役日が同日」の為就役日が重ならない伊13と伊14は双子とはならない。
海峡夜棲姫:捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)に登場した同じく(一見すると)2体1組の扶桑姉妹によく似た深海棲艦。ただし「壊」形態では「扶桑」に似た方が消えて代わりに別の姫級が出現する等、深海双子棲姫は異なる点が多数あり互いを比較する事で正体を考察する材料になった。