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多号作戦

たごうさくせん

1944年10月末から12月中旬まで行われた、日本海軍南西方面艦隊主導のレイテ島への陸軍部隊輸送作戦。ここでは同目的で行われた陸軍第35軍主導の「鈴二号作戦」についても触れる事とする。
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概要

→「wikipedia:多号作戦」を参照。
日本軍レイテ沖海戦連合国軍レイテ島上陸を阻止できず、レイテ島防衛のため増援の陸軍部隊をルソン島防衛部隊から捻出して送り込むことになった。
大日本帝国海軍南西方面艦隊により発動された多号作戦は第二次作戦から第九次作戦まで実行され、第十次作戦は中止。レイテ島防衛も断念した。

鈴二号作戦

「鈴号作戦」とは、大日本帝国陸軍第35軍(レイテ島含むビサヤ諸島およびミンダナオ島の防衛を担当していた軍)により計画された、連合国軍のフィリピン上陸に対して兵力を重点地区に移動させ上陸してきた敵軍を撃破するという作戦。上陸予想地点に応じて「鈴一号作戦」(ミンダナオ島方面)と「鈴二号作戦」(レイテ島方面)が用意されており、このうち鈴二号作戦が海軍の捷一号作戦とほぼ同時期に発動された。
鈴二号作戦ではルソン島、ミンダナオ島、セブ島、上海などに配属されていた師団をレイテ島西海岸のオルモック湾から上陸させる計画となっており、このうちミンダナオ島の第30師団およびセブ島の第102師団主力の輸送が第一弾として海軍艦艇動員のもと敢行された。残る上海の第1師団およびルソン島の第26師団・第68師団・第8師団の輸送は多号作戦発動後に行われている。
尚、日本海軍側はこの鈴二号作戦(特に、海軍艦艇を動員したミンダナオ島第30師団の輸送)及びこれに続いて発令された決号作戦(上陸地点をレイテ島北海岸のカリガラ湾に変更した作戦)をまとめて多号作戦と呼称している。また、多号作戦発動以前に行われた鈴二号作戦に伴う輸送作戦も便宜上「第一次多号作戦」として扱われている。

各作戦参加艦艇

第一次作戦(鈴二号作戦)

前述の通り、本作戦のみルソン島ではなくミンダナオ島を起点としている。
第一次輸送
1944年10月21日~
第十六戦隊青葉(重巡洋艦)鬼怒(軽巡洋艦)浦波(駆逐艦)
第1輸送隊:輸送艦第6号、輸送艦第9号、輸送艦第10号
第2輸送隊:輸送艦第101号、輸送艦第102号
【結果】
青葉が損傷により途中離脱。空襲により鬼怒と浦波が沈没し、不知火(駆逐艦)が救助に向かうが空襲により沈没。
第二次輸送
1944年10月26日~
第2輸送隊:輸送艦第101号、輸送艦第102号
【結果】
空襲により二隻とも沈没。

第二次作戦

第一次輸送
1944年10月28日~
第3船団:輸送艦第131号
第4船団:輸送艦第10号、輸送艦第6号、輸送艦第9号
【結果】
揚陸に成功。
第二次輸送
1944年10月31日~
第1船団:能登丸、香椎丸、金華丸、高津丸
護衛部隊:沖縄(海防艦)、占守(海防艦)、海防艦11号、海防艦13号
警戒部隊(第一水雷戦隊/司令官:木村昌福):(駆逐艦)、沖波(駆逐艦)(駆逐艦)、(駆逐艦)、初春(駆逐艦)、初霜(駆逐艦)
【結果】
揚陸に成功。能登丸が空襲により沈没し、霞が救助を行った。

第四次作戦(第三次作戦の準備遅延により、先に決行された)

1944年11月8日~
第6船団:香椎丸、金華丸、高津丸
護衛部隊:沖縄(海防艦)、占守(海防艦)、海防艦11号、海防艦13号
警戒部隊(第一水雷戦隊):(駆逐艦)、秋霜(駆逐艦)(駆逐艦)、朝霜(駆逐艦)長波(駆逐艦)若月(駆逐艦)
第4船団:輸送艦第10号、輸送艦第6号、輸送艦第9号
【結果】
第4船団は第6船団に遅れて出発。
人員を全て揚陸したが、兵器弾薬等は若干に留まる。空襲により高津丸、香椎丸が沈没、海防艦11号が航行不能により処分。

第三次作戦

1944年11月9日~
出発時
第2船団:せれべす丸、泰山丸、三笠丸、西豊丸、天昭丸
護衛部隊:駆潜艇第30号、駆潜艇第46号
警戒部隊(第二水雷戦隊/司令官:早川幹夫):島風(駆逐艦)浜波(駆逐艦)初春(駆逐艦)、竹(駆逐艦)
【結果】
せれべす丸が座礁し、駆潜艇46号が護衛のため残る。
オルモック湾から戻って来た第四次船団とすれ違い、初春、竹はマニラに引き返し、朝霜、長波、若月が第四次船団からの編入となった。
到着時
第2船団:泰山丸、三笠丸、西豊丸、天昭丸
護衛部隊:駆潜艇第30号
警戒部隊(第二水雷戦隊):島風(駆逐艦)浜波(駆逐艦)朝霜(駆逐艦)長波(駆逐艦)若月(駆逐艦)
【結果】
オルモック湾で空襲により朝霜以外は全滅。事実上、二水戦の最期であった。朝霜は浜波の生存者を救助して引き返した。

第五次作戦

第1梯団
1944年11月23日~
輸送船:輸送艦第101号、輸送艦第141号、輸送艦第160号
護衛艦艇:駆潜艇第46号
【結果】
輸送艦は三隻とも空襲により沈没。駆潜艇46号も帰途に空襲により沈没。
第2梯団
1944年11月24日~
輸送船:輸送艦第6号、輸送艦第9号、輸送艦第10号
護衛艦艇:竹(駆逐艦)
【結果】
空襲により輸送艦第6号、輸送艦第10号が沈没。輸送艦第9号と竹は空襲により損傷して引き返した。

第六次作戦

1944年11月27日~
輸送船:神祥丸、神悦丸
護衛艦艇:駆潜艇第45号、駆潜艇第53号、哨戒艇第105号
【結果】
揚陸に成功。
しかし敵魚雷艇の夜襲を受け駆潜艇第53号、哨戒艇第105号が沈没。翌朝の空襲で神祥丸が炎上し擱座。神悦丸と駆潜艇第45号は帰途に遭難沈没。

第七次作戦

第1梯団
1944年11月28日~
輸送船:陸軍SS艇3隻
護衛艦艇:駆潜艇第20号
【結果】
揚陸に成功。
第2梯団
1944年11月30日~
輸送船:陸軍SS艇2隻
【結果】
揚陸に成功。
第3、第4梯団
1944年12月1日~
輸送船:輸送艦第9号、輸送艦第140号、輸送艦第159号
護衛艦艇:竹(駆逐艦)桑(駆逐艦)
【結果】
揚陸に成功。
しかし米駆逐艦と魚雷艇の夜襲を受け、撃退したものの桑が沈没した。竹は米駆逐艦一隻を撃沈し、日本の水上艦の魚雷による最後の戦果となった(ただし魚雷自体は後の礼号作戦でも使用されている)。

第八次作戦

1944年12月5日~
輸送船:赤城山丸、白馬丸、第5真盛丸、日洋丸、輸送艦第11号
護衛艦艇:梅(駆逐艦)桃(駆逐艦)杉(駆逐艦)、駆潜艇第18号、駆潜艇第38号
【結果】
揚陸中に空襲を受け、人員は全て揚陸したが物資は砲2門他に留まる。輸送船4隻と輸送艦第11号は大破し放棄された。

第九次作戦

1944年12月9日~
輸送船:美濃丸、空知丸、たすまにや丸、輸送艦第140号、輸送艦第159号、輸送艦第9号
護衛艦艇:夕月(駆逐艦)、卯月(駆逐艦)桐(駆逐艦)、駆潜艇第17号、駆潜艇第37号
【結果】
輸送艦第9号は途中まで同行。
パロンポン沖で空襲を受け、たすまにや丸、美濃丸が沈没。空知丸はパロンポンでの揚陸に計画変更。卯月、駆潜艇第17号、駆潜艇第37号はたすまにや丸、美濃丸の乗員救助に当たった。卯月はその後オルモックに向かい、敵魚雷艇の攻撃で沈没。
残りの輸送船はオルモックでの揚陸に成功したが、輸送艦第159号は陸上からの砲撃で大破。夕月と輸送艦第140号は桐と合流しマニラに向かったが、空襲により夕月が沈没。
睦月型は全滅となった。

第十次作戦(決号作戦)

1944年12月14日(予定)~
輸送船:有馬山丸、和浦丸、日昌丸
護衛艦艇:清霜(駆逐艦)
【結果】
米軍のルソン島への上陸が予測され、中止となった。(実際にはミンドロ島に上陸)

曙や初春、沖波、秋霜は1944年11月13日のマニラ空襲により戦没している。

外部リンク

wikipedia:多号作戦

艦船擬人化

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艦隊これくしょん 島風(艦隊これくしょん) 連装砲ちゃん
オリジナル艦娘 竹(駆逐艦) 桑(駆逐艦) 若月 松型 丁型駆逐艦

捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)・・・艦隊これくしょんの期間限定イベント海域の1つ。レイテ沖海戦と同時期に行われていた第一次作戦をモチーフとしたパートが存在する。

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