CV:不明(久野美咲?)
ハルノ…イクサ……ハジメテ…ミルカ…?
概要
ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』における2015年4月28日に開催された春季イベント『発令!第十一号作戦』の第四海域(通称E-4)『決戦!リランカ島攻略作戦』のボス。
初の陸上基地型水鬼となる。
容姿
額の一本角やカギ爪を備えた末広がり気味の手、首の襟巻、白を基調としたたてセタ風リブ生地衣装など、港湾の名が冠されていることからもわかる通り、ちょうど一年前のイベントでボスを務めた港湾棲姫と関連の深いデザインとなっている。
膝をついたポージングも港湾棲姫のそれを踏襲しており、見えそうで見えない絶妙な位置にメッセージウィンドウの装飾が被さる点まで共通している。
特に、港湾棲姫が爆乳大要塞と呼ばれる所以ともなった胸部装甲に関して、港湾水鬼は超乳大要塞とも言うべきサイズを誇る。
また港湾棲姫では見られなかった胸元の谷間を見せつけてきており、今回もまた提督達の股間に来るデザインとなっている。
ただし、困り気味な表情だった港湾棲姫とは異なり眉間に影のかかった険のある表情となっている点が大きく異なっている。某ヤンキー漫画さながらのイラストやコラが頻出しており、柄の悪い扱いを受けることの多い霧島とタイマンの構図になっている絵も少なくない。
「港湾さんヤさぐれたの?」「何があったの港湾さん」と心配する声の一方で、「おっぱいネタでイジられ続けたせいでとうとう港湾棲姫がキレた」「アイテム欲しさにほっぽちゃんイジメまくってすみませんでした」と身に覚えのある一部の提督からは戦慄する声も上がっている。そしてこの表情、何と公式でもネタにされてしまった(具体的には4コマでは飛龍・蒼龍から「マジ切れしてるみたいに見えた」、水本氏の漫画でも水本氏に「怖ぇ」と言わしめた)。
やさぐれたという解釈のほかにも、単に目つきが悪いだけで、性格自体はそこまで恐くはないという解釈の二次創作も多い。(極度の近眼、生まれつきそういう顔をしているなど)
また港湾棲姫の表情もふまえると「眉を寄せた困り顔で、目線を逸らしている」ようにも見えるため、一概にメンチを切っているとも言いがたい。
とは言え、港湾棲姫と港湾水鬼が同一人物であるという確証はなく、よく似た別人や、あるいは北方棲姫のような港湾棲姫の同族という可能性が指摘されるようになった。
実際のところ、E4のハズレマス(過去のイベントにも登場した所謂お仕置き部屋)に港湾棲姫がが出現することが確認されたため、同一人物である可能性は低い模様。
性能
耐久450 攻撃182 雷装0 対空120 装甲140(難易度甲前哨戦)
耐久500 攻撃212 雷装0 対空160 装甲160(難易度甲決戦)
陸上基地型であるため、三式弾が有効で雷撃を無効化してくる。
主砲を二門搭載しており、陸上基地型では初の夜戦連撃を放ってくる。
また攻略には連合艦隊で望むが彼女が登場するE-4では出撃制限がつくため、人選には気を配らなくてはいけない。
が、人選には気をつける必要こそあるがこの海域自体の難易度が比較的それほど高くなくルート次第では総戦闘数も多くないうえに、連合艦隊であるため事故も少なく装備もある程度充実している提督であればある程度容易くクリア可能だったりする。(尤も当然事故も起こりえるため油断は禁物だが)
そして彼女のマスでは同イベントの他のボスマスと比べても高波や野分、清霜などレア艦が多くドロップするうえに周回が容易いため場合によっては港湾棲姫同様にレア艦掘りの絶好のカモにされることも・・・
しかも連合艦隊であるためはたから見ればまるでカツアゲやリンチのようである。どっちが悪役だ。
こんな所まで似てしまう辺りなんとも因果なものである・・・
性格
登場当初から顔が怖いと云われる港湾水鬼であるが、実は表情や体躯に似つかわしくないほっぽちゃんを越えるロリボイスの持ち主であり、憤怒とも取れる形相とは裏腹に何かを威嚇したり激怒したりしている様子は見られない。
スコシハ ヤルノカ……?タノシイナ……!
イコクノ チ、イコクノ ウミ……サビシイナ……
戦闘を「イクサ」と称し、「タノシイ」と語るなど好戦的な性格ではあるようだが、「サビシイ」と呟いたり、桜の美しさに言及したりと儚げな一面も持っている。
艦これアーケードでは攻撃アクションの際にその巨大な両手を地面に叩き付ける他、撃破時に後述の台詞と共に桜の花びらが港湾水鬼の手元に舞い降りたかと思うと、港湾水鬼自身が桜色の粒子に姿を変えて散っていくという基本的に爆発に巻き込まれてフェードアウトする(彼女に至っては艤装に襲われる)アーケードの鬼・姫級としては類を見ない美しい演出を見せている。
ちなみにアーケードでイベントが実装されたのは19年9月中頃(彼女が搭乗する後段作戦が開放されたのは同月末)から11月始めだったが、セリフ自体はブラウザ版のままだったため、秋から冬に入る時期にもかかわらず対峙時に「ハルノイクサ」と言い出す。
また撃破されてから復活&強化の演出が入る訳ではないが、直前のステージでは港湾棲姫がボスになっている。
史実の港湾水鬼
1942年4月に日本海軍とイギリス海軍の間で勃発したセイロン沖海戦と所縁の深い、セイロン島(現在のスリランカ)のコロンボ基地がモデルと云われる。
また、再登場した港湾棲姫はトリンコマリー軍港の位置にいる。
どちらもセイロン沖海戦で日本海軍の空襲を受けており、コロンボは1942年4月5日、トリンコマリーは同年4月9日に空襲を受けた。
なお、同空襲で活躍したのはあの南雲機動部隊である。
コロンボはスリランカ西北西に位置する都市である。
16世紀末にこの島がポルトガルに併合されポルトガル領セイロンとなってから1985年にスリジャヤワルダナプラコッテへ遷都するまでコロンボはこの島の首都であり、ポルトガル→オランダ→イギリスと宗主国が変わり、第二次大戦後に独立して国名がスリランカへと変わってもコロンボは同国の首都であり続けた。
現在は首都としての地位を失っているが、今でもコロンボはスリランカで最も栄えている街の一つである。スリランカの大企業の大半が本社を構えている他、大学や各宗教の寺院なども多く並び、経済的にも文化的にもコロンボは今なおスリランカの中心地であり続けているとも云われている。
他方、トリンコマリーはスリランカ東北東に位置し、コロンボからは真逆の位置にある港湾都市である。
トリンコマリーは世界最大クラスの大きさを誇る天然港の一つであるが、近年まで開発が進んでおらず、今なお美しい珊瑚礁や砂浜が残っている事で知られている。
というのも、1983年から2009年までスリランカ政府とテロ組織タミル・イーラム解放のトラの間で続いていたスリランカ内戦の為に、近年まで立ち入りが制限されていた事が大きな要因。多くの人命を犠牲にした血みどろの争いの裏で、美しい自然が手つかずのまま残された、というのも皮肉な話である。
ハナ…サクラ……キレイナモノ……ネ…
関連タグ
港湾の怖い方、春の戦の時間だオラァ!:特に険のある表情が強調されているとこうなる。
余談
赤目提督でおなじみラリアット氏がこの二ヶ月前にこんな漫画を投稿し……
のちに予言者に認定された。
かなりキツめの内容なので、読む際には注意してほしい。