概要
「軽空母陰陽チーム」とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場するキャラクターの中で、軽空母に分類される龍驤・飛鷹・隼鷹の三人が陰陽師をモチーフに取り入れているという珍しい共通点がある事から、まとめられたもの。
『艦これ』で空母娘の航空戦力をいかに表現するかはとりどりだが、多数派となっているのは弓を携え艦載機を矢の形で表現するもので、さらに肩に飛行甲板のミニチュアを装備するというスタイルが多い。
軽空母陰陽チームの三人は、艦載機を式神、飛行甲板を広げた巻物の形で表しているほか、襟元に勾玉を持ち、龍驤は水干風、飛鷹・隼鷹は巫女風と、その手の職業を意識した衣装を纏うなどの共通点を持つ。
なお、担当イラストレーターはいずれもくーろくろ氏であり、氏のデザインは他にも、千歳型は糸カラクリ、あきつ丸は走馬灯、雲龍型は修験道に神社幟(軽空母陰陽チームとスタイルは似る)と、風変わりなもので航空戦力を表している。
正規空母の雲龍型を含めれば、『空母陰陽機動部隊』を結成することも可能である。
2015年11月18日に実装されたGraf Zeppelinも、絵師の島田フミカネ氏曰く「ツェッペリンのケープも西洋マジシャンの衣装ぽいテイストとして描きました。入ってる模様はケルト結び」(<<Twitter)としており、その様式もドルイド系魔術に通じるため陰陽チームの亜種と言えるだろう。
史実でのつながり
飛鷹・隼鷹の二隻は、言うまでもなく飛鷹型の同型艦であり、マリアナ沖海戦で飛鷹が沈められるまで共に二航戦の主力を務めていた。
龍驤と隼鷹は、龍驤の所属していた四航戦に竣工した隼鷹が加わる形でペアを組み、ミッドウェー海戦の支作戦であるアリューシャン作戦に第二機動部隊の主力として参加してダッチハーバーを攻撃している。
(このためか、pixivでは龍驤・隼鷹の二人を絡めて描いたものも多い)
そして、このミッドウェーでの敗戦で、四航戦は、蒼龍・飛龍の沈没で消滅した二航戦の名前を継ぐ事になる。
1942年7月31日、そこに竣工した飛鷹が加わり龍驤・隼鷹・飛鷹の三隻体制が出来上がった(→新二航戦)のだが、それから一か月も経たない同年8月24日、一航戦に借り出された龍驤が第二次ソロモン海戦で撃沈され、三隻体制はあえなく崩壊した。
残ったのが冒頭のマリアナ沖の二航戦である(厳密にはここに軽空母龍鳳が加わる)。