概要
日本陸・海軍が建造した揚陸艦がモデルの艦娘達。2023年3月時点では強襲揚陸艦タイプの陸軍特殊船(特種船)と戦車揚陸艦タイプの海軍二等輸送艦が実装されている。
2013年12月24日のアップデート初の「揚陸艦」クラスの艦娘としてあきつ丸が実装。あきつ丸から大きく遅れる形で2019年11月30日のアップデートで神州丸が、更に遅れて2023年3月3日のアップデートで熊野丸が、同月19日のアップデートで第百一号輸送艦がそれぞれ実装された。
ゲーム内での扱い
強襲揚陸艦
空母では無いので、遠征や出撃では空母として使えない。 戦闘時の働きは雷撃出来ない水上機母艦のようなものだが、燃費はそれ以上に悪い。
この艦種の艦娘は長らくあきつ丸だけだったという事と、艦上戦闘機が運用可能と言う事もあり、しばしば空母娘のカテゴリーに含まれ、公式四コマでも空母寮に入っている。しかし遠征・出撃での編成条件やルート制御では「空母」として扱われず「その他」扱いとなっている。護衛空母実装までは輸送連合に配備可能な艦上戦闘機が運用可能な唯一の艦でもあった。他に陸軍所属の船艇としては、まるゆがあきつ丸と同時に実装されているが、こちらは潜水艦娘として扱われ、遠征・出撃・ルート制御などでもそれに準じている。
2014年の夏季イベント『AL作戦/MI作戦』E-4では、遂に強襲揚陸艦でルートを固定出来る海域が現れた。艦これ2期に入り艦種ソートが実装されると水上機母艦や補給艦・工作艦等と一緒に「補助艦艇」のカテゴリーにまとめられた。
艦これでは、工作艦、海防艦と並び深海棲艦側に該当する艦種が存在しない艦娘側にのみ存在する艦種である。
アーケードでの強襲揚陸艦
強襲揚陸艦は艦戦を載せられる砲撃艦という趣きが強いのだが、鈍足なことに加えて低ステータス、オマケにアーケードではルート固定の概念がないため、そちらでの役割もないという不遇っぷりである。
戦車揚陸艦
名前の通り戦車そのものを装備可能。これまでも戦車隊を搭載した大発動艇や特大発動艇を装備可能な艦娘は存在したが、水陸両用戦車ではない通常の戦車自体を装備可能な艦娘は2023年時点では戦車揚陸艦のみである。
陸上型深海棲艦に対し突撃するモーション(この時耐久ゲージが艦首スロープのように倒れる演出あり)と「接岸擱座揚陸!」のメッセージが表示されるエフェクトの後、攻撃が行われる。
艦娘
現時点では神州丸とあきつ丸、熊野丸、並びに第百一号輸送艦の4隻のみが所属。日本海軍が運用していた一等輸送艦のような舟艇母艦や、現代のドック型揚陸艦の直系祖先であるアメリカ海軍のアシュランド級などは登場していない。史実の宗谷も航空機を搭載して揚陸艦のような仕事もしていたが、本ゲームでは事実上の補給艦娘扱いとなっている。
陸軍特殊船
陸軍主導で建造が進められていた武装船舶「特種船」の俗称。 『艦これ』では現代の分類に合わせて「強襲揚陸艦」となっているが、これは後付けの呼称であって、当時そのように呼ばれていたわけではない点に留意すべきである。
- 陸軍特種船(R1) 神州丸
あきつ丸実装から大きく遅れ2019年秋イベント進撃!第二次作戦「南方作戦」で新実装。「揚陸艦」カテゴリーでは2隻目の実装となるが史実では神州丸が陸軍特種船の始まりである。
神州丸の成功を踏まえて陸軍は特種船の増産を決定。計画量産特種船は甲型・M甲型・甲小型(乙型)・丙型・M丙型に分けられる。
あきつ丸同様に大発動艇が運用可能で爆雷/小型ソナー/大型ソナー等も装備可能。対潜値が存在する為「100」を超えれば先制対潜も行る。反面史実通りに飛行甲板を有していない為「艦上戦闘機」の運用は不可能。あきつ丸と異なり第4スロットを有する事為「対潜を行いつつ対地攻撃を行える特殊船」としての運用が見込まれている。特にネルソンタッチにおいて発動率低下が起きないのであれば水上機母艦に代わる有能な対地要員として期待できる。
- 特種船丙型 あきつ丸
陸軍の船なので艦娘とは少し異なる人物像をしている。
「自分、~であります」等の軍隊用語で喋り、独特の雰囲気を放っているが、来たばかりの海軍鎮守府に馴染みつつある。
飛行甲板を張ってある事から戦後長く陸軍空母などと揶揄されてきたが、その用途と陸海軍の分担からすれば(その後のまるゆなどの経緯と比べれば)理解に苦しむというほどのものでもない。
『艦これ』では初期装備の大発動艇を使うと遠征での獲得物資が増加するという仕様になっているが、いかんせんあきつ丸自身の運用コストが大きいのが難。ちなみに、大発動艇は水上機母艦状態のちとちよ・純粋な水上機母艦である瑞穂、一部の改二駆逐艦・改二軽巡洋艦にも搭載可能である。
改造すると軽空母や航空戦艦の対潜攻撃力を高める「三式指揮連絡機」「カ号観測機」を持ってくる。
ただし、いずれも「開発」による入手が不可能なので、これらを入手するにはあきつ丸を建造するしかない。
また、改造後は艦上戦闘機を搭載できる(ただし搭載数自体は少ない)為、名実ともに空母となる。
長らく帯に短く襷に長いような扱いをされてきたが、『AL作戦/MI作戦』の第四海域にて妙な噛み合い方を発揮、一気に掌が返った。
胸の爆撃能力は海軍に負けていないようである。
- 特種船M丙型 熊野丸
日本海軍輸送艦
通常、「輸送艦」と言えば人員武器弾薬の輸送を行う事はできても揚陸能力を有さない艦船を指す事が多いが、日本海軍では揚陸能力を有するもののみを輸送艦と称し、それ以外は「運送艦」と称する(運送艦については特務艦娘も参照のこと)。海上自衛隊でもこの習慣が踏襲されたのか、過去自衛艦籍で存在した輸送艦はすべて揚陸艦である。
第百一号型輸送艦(二等輸送艦、SB艇)
海軍主導で建造が進められ陸海軍ともに運用を行った戦車揚陸艦タイプの揚陸艦。陸軍では機動艇に分類され、「海軍(B)開発の戦車(Sensha)運搬艦」を意味するSB艇と称されていた。海軍所属艦は「第〇〇号輸送艦」、陸軍所属艦は「機動第〇〇号艇」の名が与えられ、いずれも既存の第一号型輸送艦(一等輸送艦)やSS艇との区別のため第101号から始まる3桁の番号名が与えられていた。
- 第百一号型輸送艦1番艦 第百一号輸送艦