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ドック型揚陸艦

どっくがたようりくかん

ドック型揚陸艦とは軍艦の一種で、主に上陸用舟艇を用いて部隊の揚陸を行う揚陸艦である。
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概要編集

艦種記号は"LSD"(Landing Ship Dock)。

艦尾にウェルドックという舟艇の搭載、運用スペースを持ち、ここに搭載したLCACなどの上陸用舟艇AAV7などの水陸両用車を用いて部隊の揚陸を行うための艦種である。

アメリカ軍では、ドック型揚陸艦の中でもウェルドックを小さくする代わりに輸送能力を強化したものを「ドック型輸送揚陸艦」(LPD:Landing Platform Dock)と呼称して区別している(メイン画像のサン・アントニオ級もそのひとつ)。こちらは単独で自己完結した揚陸作戦を行えるようになった初の艦種であることから強襲揚陸艦の元祖とされている。


構造編集

ウェルドック編集

艦尾に海水面と同じ高さに設けられたデッキ状のドック型格納庫であり、注水して艦尾のランプドアを開放することで格納した舟艇が進水し、自力で発進させることができる。

第二次世界大戦までの上陸作戦では、輸送船から上陸用舟艇をクレーンで海面に下ろし、横付けさせた上で縄梯子などで移乗するという手法をとっていたが、ウェルドックの導入によって舟艇を進水させる手間が大きく軽減し、さらに艦内で人員、装備の移乗を行えるようになったため、より迅速に揚陸を行えるようになった。


航空甲板編集

近年の上陸作戦では航空機が上陸用舟艇と並んだ重要な上陸手段となっており、ほとんどのドック型揚陸艦でも航空甲板や航空機運用能力を持つ。ただしドック型揚陸艦の主力はあくまで上陸用舟艇であり、航空甲板は燃料補給ができる程度の必要最小限のものであることが多い。

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