概要
1970年代にアメリカ海兵隊に配備された装甲車で、主に揚陸作戦時に使用される。
AAVとはAssault Amphibious Vehicleの略で水陸両用強襲輸送車の意味である。
輸送可能な歩兵は25名。
派生型に指揮車両型AAVC7と回収車両型AAVR7がある。
公式の愛称はないが海兵隊では水陸両用装甲車に伝統的に用いられる「アムトラック」と呼称される。
田宮模型が1/35プラモデルの商品名として「シードラゴン」あるいは「アップガンシードラゴン」という名前を付けたこともある。
水上での浮航の為ウォータージェット推進を搭載し、最大浮航速度は13.52km/h(キャタピラの回転だけでも7.2km/hの推進力を有する)。しかしこれはむしろ遅い方(下手な上陸用舟艇より遅い)で、上陸作戦の際はできるだけ上陸地点の近くから発進させる必要がある。
後継として開発されたEFVは水上航行モードに変形して水上での速度向上を目指したが、結果として複雑化し開発中止となったため、AAV7は今後も当分の間使用される。
2018年にようやく採用が決定した後継車両ACV1.1は、この反省を踏まえてか水上の速度よりも地上での汎用性を重視したものとなっている。
陸上自衛隊は離島防衛強化のためAAV7を2018年に新設された水陸機動団に配備している。
登場作品
イスラ・ソルナ島で遭難したグラント博士たちの救助のために島に上陸する。
与那国島奪還作戦のために沖縄本島に集結する。
戦国時代にタイムスリップしたアメリカ海兵隊の装備として登場。
陸上自衛隊の装甲車両として登場。房総半島でヴァラヒアの上陸部隊を待ち受ける。
初代PS「コンバットチョロQ」とPS2「新コンバットチョロQ」で登場。
「コンバットチョロQ」ではなんと車体後部に大型の旋回砲塔を乗せた架空戦車SONOP7として登場。敵タンクとしては登場しないが非常に強力なタンクである。
「新コンバットチョロQ」では開発当時の呼称「LVTP7」として登場。実車では自動擲弾銃が装備されている部分が主砲になっている。
プロトン王国のレジスタンスを率いるミーンテース隊長としても登場、友軍タンクとして頻繁に登場するため印象深い。
「海に浮かぶ戦城」をクリアすると使用可能となる。
同軸機関銃タイプ「T」カテゴリーの武装を装備できる。