水陸両用車
すいりくりょうようしゃ
軍事や救助、観光のために陸上だけでなく水上の移動もできるように作られた車。
日本では水上の航行時は船舶扱いになるため、自動車としての保安基準と船舶としての保安基準を充たし、免許も二種類必要となる。(※)
※・・・以下の2点を充たすと、水陸両用という用途において条件が緩くなる。
- 長さ3m未満、出力1.5kW未満、スクリューによる傷害を防ぐ装置または構造を持つものは船舶の免許が不要で、船舶検査の対象外。
- 四輪の原動機つき自転車(ミニカー)の保安基準は普通自動車に比べ緩い。
1.は「小型かつ出力の小さい船舶」の規制緩和による。
大まかな外見は上半分が自動車で下半分が車輪つきの船である。
ただし、一般的な自動車と異なり、駆動系統などの足回りは水密化され、水上の航行用にスクリュー等が装備されている。また、動力系統も水密化されている。
車体は、上半分は自動車と大して変わらないか水上バスのような形状であるが、下半分は車輪が付いていること以外は船舶として作られており、車両の用途と大きさによっては船体となっている下半分を防護するために柵状の物(普通の自動車のバンパーに相当)が取り付けられていることもある。
内火艇
本来は船舶の種類を示す言葉なのだが、旧日本海軍は水陸両用戦車の秘匿名称として用いた。
サンダーバード(SF人形劇)
国際救助隊英国支部のワード邸専用ロールスロイス製高級車(FAB-1)に水上航行機能がある。
高速度で航行するため水中翼が格納されており、水上航行する際は何故か船着場からあたかも飛び込み自殺でもするかのように全力で飛んで海に着水する。その後、水中翼を出して航行する。
航行の様子をみた国際救助隊以外の人は、必ずその異様な光景に驚く。
第30話
客船でのんびりと海を見ながらワインを飲んでいた客が航行するFAB-1に驚き、手が滑ってワイングラスを海に落としてしまう。
劇場版(1966年)
モーターボートで逃走している死の商人「フッド」が後ろからのエンジン音に気づき振り返ると、FAB-1が高速度で航行し追跡してきたため「嘘!?嘘だろ!?水の上を走っている!」と驚く。
ちなみに原版(英語)では、"I don't believe it! I don't believe it!!"(訳:信じられない!信じられないっっ!!)と言っている