概要
物語後半よりクウガが使用する専用オートバイ「ビートチェイサー2000」に、ゴウラムが融合合体した戦闘マシン。
トライゴウラムと同様に、前後に分離・変形したゴウラムがビートチェイサー2000の車体を覆い込む形で一体化したものであるが、ビートチェイサー2000が当初からこの融合合体を想定した造りであることから、その性能もトライゴウラムと比較して1.5倍、最高速度は570km/hにまで上昇。合体に要する時間も短縮されている。
作中では主に弱らせた状態のゴ集団を、人気のない追い込みポイントに運搬する際に使われることが多く、トライゴウラムや後述のライジングビートゴウラムのような体当たり技は(恐らくは可能であろうが)用いられることはなかった。
ライジングビートゴウラム
ビートゴウラムがライジングパワーによって強化された形態で、フロントカウルと後部に金色の強化装甲が現出し、それぞれ封印エネルギーの増強とスピードアップを図る役割を担っている。
ライジングフォームと同様に30秒間しかこの状態を維持できないものの、その最高速度は700km/hにまで上昇しており、前部から延びるゴウラムの角からライジングパワーを放出しつつ、対象への体当たりを繰り出す「ライジングビートゴウラムアタック」(※)は、未確認生命体や彼等が用いるマシンはおろか、巨大な建物さえも破壊できるほどの威力を叩き出す。
作中では榎田ひかりの発案のもと、五代がゴ・バベル・ダとの戦いに際して試行したものであり、狙い通りその強大な力でバベルを撃破せしめているが、その後科警研に戻ったゴウラムは、まるで疲弊したかのようなくすんだ色合いへと変化する結果となった。
また、ゴウラムのみならずビートチェイサー2000に対しても、ライジングパワー放出時の強力な高電圧が影響を及ぼす可能性も指摘されており、作中での使用はこの一回のみであったものの、仮にこれ以降も複数回に亘って使用された場合、その高電圧によってしばしば故障してしまうというリスクも考えられる。
(※ 作中では五代が「金のゴウラム合体ビートチェイサーボディアタック」と命名しているが、これを聞いた一条からは「長すぎないかそれ?」とツッコまれてもいた)
備考
ベース車両には、トライゴウラムと同様にヤマハ・V-MAXが採用されている。
「ポピニカ DXトライゴウラム」が番組前半の主力商品として位置付けられていたように、ビートゴウラムも物語後半の主力商品である「ポピニカ DXビートゴウラム」として商品化されている。
基本的な設計やギミックはトライゴウラムのそれを踏襲しつつも、ビートチェイサー2000へとモデルチェンジしたことに伴う細かな仕様変更や、ゴウラムのカラーリング刷新(※2)、さらに五代のフィギュアや赤外線通信システムを搭載した一条の携帯電話(のレプリカ)など、独自性を出すための様々なオプションが追加されている。前出のライジングビートゴウラムも、付属のパーツによって再現可能である。
ビートゴウラムは一度だけ、変身前に使われる「ブルーライン」の状態で合体したことがあり(EPISODE39)、こちらも放送終了後に発売された「ビートチェイサー2000 ブルーラインバージョン」とゴウラムを組み合わせることで再現できるようになっている。
(※2 商品では「エンシェントバージョン」と呼称。作中でも前述の通り、ライジングビートゴウラム使用後に体色が変化した状態として登場している)