曖昧さ回避
- チリの伝承に伝わる虎人で、本来はジャガー人である。
- 『東京放課後サモナーズ』に登場する、異世界エルドラド出身のルチャドールである「転光生」。現在pixivにおいてこのタグでは、このキャラクターのイラストのみが投稿されている。 →オンブレティグレ(放サモ)
伝承
チリの伝承に伝わる虎の獣人。人間の姿~虎の姿へと自在に変身できるとされ、山岳地帯の洞窟を根城にしているといわれており、次のような話が伝わっているという。
路の途中で旅人を襲って住処へ連れ去り、殺害して金品を撒き上げていたオンブレティグレがいました。
そんなある日、1人の司祭が下男を伴ってオンブレティグレが縄張りとしている山道を歩いていると、案の定、虎の姿となったオンブレティグレが襲い掛かってきました。
司祭は大いに驚きましたが、下男はそんな司祭に声を掛けて安心させると、馬から鞍を取り外してそのうえで一回転して自分の虎の姿となりした。
そして2匹の虎は激しい戦いの末に人食い虎は下男が姿を変えた虎に敗れました。
人食い虎は「どうかわたしを殺さないで下さい。私も、あなたと同じように人間だったのです。」と許しを請い、司祭は下男に許す様に言いつけると2匹の虎は馬の鞍の上で一回転して元の人間の姿へと戻りました。
そして司祭たちの襲い掛かったオンブレティグレの男は自身の住み家に2人を案内し、今まで旅人たちから巻き上げた金銀財宝を全て差し出し、2人はそれらを馬に詰めるだけ詰めて帰って行きましたとさ。
余談
スペイン語で「オンブレ」は男、「ティグレ」は虎のことで、直訳すれば虎男となる。
しかしチリには虎は生息していないので、大型のネコ科の猛獣ジャガーのことを、この地を植民地としたスペイン人はこう呼んだのである。
そのため実際はジャガーの獣人のことであると考えられる。