概要
アルゼンチンの伝承に登場するジャガー人間で、昼間は普通の人間として暮らしているが、夜になると獣人となって人や家畜を喰らうと恐れられている。
現地では古くから山賊や軍隊が伝承を利用し、ジャガーの扮装をすることで相手を恐れさせていたといわれる。
チグレ/ティグレ(Tigre)とはスペイン語で大型ネコ科動物ジャガーから転じた虎、カピアンゴ(capiango)とは動物に化身する呪術師のことであり、オンブレ・ティグレ(Hombre tigre:虎男)、ジャグアレテー・アヴァ(Yaguareté Avá:ジャガー人)とも呼ばれる。
また、オンブレ・ティグレはアルゼンチンの隣国であるチリに伝わる妖怪であり、遠く離れたメキシコにはテスカトリポカというジャガー人間の姿をしたアステカ文明の神と、それを祀るオセロメーと言う戦士団についての伝承が遺っており、ジャガーが中南米において畏敬の対象として広く信仰されていたことがうかがい知れる。
創作での扱い
伝承では基本的に男性であるが、現代の創作においては女性のチグレ・カピアンゴも登場している。
あにめたまえ!天声の巫女
※画像上
ジャガーの耳と尻尾を生やしたプラチナブロンドの褐色美少女。変身ヒーロー『変身ライダーアルゼンチン』に憧れており、タンクトップと半ズボンにスカーフという開放的な服装や特徴的な形のベルトなど、どこか彼を思わせる服装をしている。
日本で売られている『アルゼンチン』のグッズ目当てに、ナイジェリアのハイエナ娘ブルトゥンギン(※画像下)と共に来日する。
獣耳娘の姿とウェアジャガーの姿の他に、ウェアジャガー化のための妖力を全身の筋肉に振り分けることで、人間の姿のまま筋力を極限まで強化した「パワーフォーム」という筋骨隆々とした姿に変身することが出来る。相方と同じくこの姿に対して羞恥心を抱いているようだが、「変身ヒーローみたいでカッコイイ」と自分に言い聞かせることで羞恥心を抑え込んでいる。
初登場は第7話。アメリカ狐巫女ことミンディが配下として連れてきた世界妖怪軍団のメンバー。妖怪巫女たちの命令で、妖怪神・天逆毎姫命の力が封じられた写し絵を奪取するべく言吹神社を襲撃した。
17話では八十姫学園に新設された国際交流科の留学生として転入した際、群雲早斬から「特撮ヒーローが好きなのに、どうして世界妖怪軍団に味方しているのか」と問い質されるが、日本を訪れること以外は全く考えずに行動していたため、悪事への加担を改めて指摘されたことで罪悪感からアイデンティティー・クライシスに陥る。混乱し自問自答していたところを言吹心火から「心を改めるのに遅すぎることなんてない」と諭された後、「悪の組織を裏切るととてもライダーっぽい」と言う一言が最後の一押しとなり完全に悩みを断ち切ると、正義に目覚めたと称して世界妖怪軍団を脱退した。
東京放課後サモナーズ
名義はオンブレティグレ。直訳により虎の獣人として描かれている。
異世界エルドラド出身の陽気なプロレスラー(ルチャドール)の「転光生」である。
Fateシリーズ
CV:伊藤美紀
ジャガーマン名義で登場。神霊ジャガーマンが自身と波長の合う人間を憑代に現界した疑似サーヴァント。アステカ神話の要素が色濃く出ているものの、その実態は中南米に伝わるジャガー人間の神話・伝承の集合体であり、チグレ・カピアンゴも習合されていると思われる。
着ぐるみパジャマ風の衣装に身を包む陽気で妖しいお姉さん。曰く、纏っているのはあくまで「ジャガーの毛皮」であるらしい。しかしジャガーの割にブチ模様が全然無い。というかどう見ても虎柄だが気にしてはいけない。
持ち前のでたらめさから、Fate/GrandOrderのメインストーリーではシリアスブレイカーとしてある種の清涼剤になっている。
詳細は該当記事にて。
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