イラストの手前がジャガーマンである。
概要
ジャガーマン(ピープロ)は昭和40年代にピープロが製作する予定だった特撮ヒーロー作品で、正式題名は豹(ジャガー)マンで、パイロットフィルムのみに終わる。
粗筋は「マントルゴッド」率いる地底人類マントルの魔の手から地球を守るため、バビロニア星からやってきた豹(ジャガー)マンが、マントル帝国の大幹部「マントルシグマ」の操る大怪獣と戦う。
ジャガーマンは等身大ヒーローと巨大ヒーローを兼任する珍しいヒーローで、実現していれば一粒で二度美味しいヒーロー番組になったかも知れない。
経緯
「マグマ大使」終了後、原作に頼らずに新たな作品をフジテレビに売り込むために、パイロットフィルムを製作した。スタッフのほとんどは、「マグマ大使」から引き継いでいる。
これにともない、秋田書店「冒険王」にてコミカライズが連載される。
しかし、別の掲載権を有していた講談社からは「もっと野獣的なイメージが欲しい」と言われ、企画は再検討される事になる。
その結果、改めて「豹マン」のパイロットフィルムが製作される事に。
キャラクターとしてのジャガーマン
金色の抽象的な豹の仮面と、白いマントを着用したヒーローである。
等身大では念力や手榴弾で戦うが、「バビロニアの神よ!ジャガーマンに力を与え給え!」のかけ声で巨大化して戦うことも可能。
パイロットフィルム内では、等身大のままで怪獣グレートマグモンと戦い、巨大化したのちに怪獣マンドーと戦った。
マイクロバスから変形する水陸空万能マシン「オールマイティーカー」を所有している。
その後
企画が再検討された後、「豹マン」のパイロットが製作されるが、そちらも没に。
しかし、両作品は後にピープロの様々な作品の原型として影響を与える事となる。
ジャガーマンは、「等身大ヒーローが巨大化」「変身に許可を要請」といった点が、「スペクトルマン」に流用。そしてパイロットフィルム自体も、スペクトルマン本編に流用された。
登場した怪獣、グレートマグモンは「ミドロン」に、マンドーは「ゼロン」となり、スペクトルマン劇中に登場する(さらにゼロンの着ぐるみは、改造されて「マグマザウルス」として再登場する)。
本編映像
※0:00~3:11迄