曖昧さ回避
概要
キブンゴ(Quibungo)とはブラジル北東部のバイーア州およびその周辺地域に伝わる、毛むくじゃらの大きな猿を思わせる姿の、背中にもう一つの大きな口を持っている半獣人であるといわれる。
欧米のブギーマンやオウガのように、親や大人の言うことを聞かない子供をさらっては、背中の口の中に閉じ込めて食べてしまう。
また哀れな女性が配偶者にされ、産んだ子供はキブンゴの食事にされてしまうという凄惨な話も伝わる。
なお機知があれば騙したり手玉に取ることが可能で、超常的な力を持っているわけでもないので普通に銃も効く。
そのため大人であれば、閉じ込められている子供を助け出すこともできるとされる。
その成立には過去の偏見も影響しているといわれ、語源自体がアフリカのバントゥー語由来であり、年老いたアフリカ系の者が化けるといわれていた(アフリカ系の古老が対処法を知るというパターンもある)。さらにブラジル北東部では同音のxibungoやchibungoという語が、同性愛者という意味の方言となっているという。
なおメイン画像のまるで怪獣のような姿は、水木しげる氏による解釈である。腹部と口角の牙は『悪魔くん』の漫画の連載当時のペロリゴン(ビチゴン)と類似したデザインをしており、水木しげると関係性のあるガメラ(昭和ガメラ)に影響を受けた可能性がある。