概要
中南米を支配していたアステカにおけるエリート貴族戦士の一団である、ジャガーを化身とする神テスカトリポカを崇拝していた戦士団「ジャガーの戦士」のナワトル語での呼称。
戦いとなると、ジャガーの頭部の毛皮に綿をつめた兜に羽毛の旗印を持ち、黒曜石で刃が造られた木剣マカナで武装して出撃した。
また太陽神に捧げる生贄を周辺部族から集める際には、捕虜を勢い余って斬殺しないように木製の棍棒を持って出撃したといわれる。
なおアステカ神話では世界は4回滅亡しており、1回目に世界を滅ぼしたのはオセロット(オセロトル)と呼ばれるジャガーの怪物であると伝わり、この戦士団と語源が共通する。
欧米においては見た目が似ていることから「豹の戦士」といった意味でも呼ばれているが、豹は正確には異なる動物である。
アステカ文明を代表する戦士として知られるが、さらに時代を遡った紀元5世紀ごろのマヤ文明の遺跡においても、テオティワカン様式の円筒型三足土器の中からジャガーの戦士を象った土偶が発掘されているため、同様のものが中南米において広く崇拝され畏怖されていたと考えられている。
創作での扱い
魔物テスカトリポカを神として崇拝するジャガーの魔物娘。
『Fate/Grand Order』に登場するランサーのサーヴァント。
チョコラブ・マクダネルの甲縛式O.S.「ジャガーマン」のモチーフ。
魔術師テスカポリトカの魔術で人間が変身させられた人豹(ワージャガー)が登場。
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