それは、時を超えて―家族をつなぐ、奇跡の歌。
概要
ピクサーの長編映画としては『カーズ/クロスロード』に次ぎ『トイ・ストーリー』から数えて19作目となる。『カーズ/クロスロード』と並び、ピクサーの長編映画が同年に複数公開されるのは2015年以来2年ぶりの2回目である。全米で2017年11月22日、日本で2018年3月16日公開。
死者の日の間、骸骨となった死者達が陽気に暮らすテーマパークのような死者の国を舞台に、そこへ迷い込んだミュージシャンを夢見る少年ミゲルと、死者の国に暮らす骸骨のヘクターの2人を主人公に据え、2人が死者の国で繰り広げる冒険を軸に、生死を超えた家族の絆がエモーショナルに描かれている。
また、本作では音楽も重要な役割を果たしており、劇中に音楽が多数登場するため、ミュージカル要素がある。
同時上映はウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの
あらすじ
舞台はメキシコ。サンタ・セシリア出身のリヴェラ家の夫が、音楽家になる夢を追いかけて家族を捨てる。その妻であるイメルダは音楽嫌いになり、製靴業を習得し、娘であるママ・ココを育てる。音楽禁止の掟と共に製靴業は引き継がれた。
一方、ママ・ココのひ孫であるギターの天才少年ミゲルはミュージシャンを志していた。
しかし、厳格な《家族の掟》によって、ギターを弾くどころか音楽そのものを禁じられていた。
そして1年に1度だけ他界した先祖が家族に会いに来るという死者の日、あるきっかけでミゲルは先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまう。そこは、夢のように美しく、ガイコツたちが楽しく暮らすテーマパークのような世界。しかし、早く元の世界に戻らないと大変な事に・・・。
そこで変装が得意な謎のガイコツ、ヘクターと出くわす。彼の力を借り、ミゲルの奇跡に満ちた冒険が始まるー。
はたして、ミゲルが死者の国へたどり着いた理由とは?そして、彼の一族の家族写真に隠された《驚くべき秘密》とは?すべての謎を解く鍵は、名曲”リメンバー・ミー”に隠されていた・・・。
登場人物
ミュージシャンを夢見るギターの天才少年。12歳。心優しく素直だが、夢には一途。代々にわたって音楽を禁じられたまま育つが、音楽に対する情熱を持ち続けている。
ココ/ソコロ・リヴェラ
ミゲルの曽祖母。原題の「COCO」は彼女の名から。
100歳近い高齢のため、言葉を発することも少なく、遥か昔に逝去した父のことばかり言っている。
記憶も失いかけているが、家族の皆から愛され敬われ穏やかに暮らしている。
ミゲルも彼女のことが大好きで、たとえ反応が何もなくとも日々の色々なことを楽しく話しかけている。
エレナ・リヴェラ
ミゲルの祖母。リヴェラ家の人間では最も音楽を嫌っており、音楽コンテストに出ようとしたミゲルのギターを躊躇なく叩き壊したりするほど。
ミゲルの冒険の相棒で、今作のもう一人の主人公。陽気だけど孤独なガイコツ。享年21歳。離れてしまった家族にもう一度会いたいと願っている。
ダンテ
ミゲルといつも一緒にいる元気なノラ犬。ミゲルのことが大好きで、ミゲルが奏でるギターの大ファン。犬種はメキシコ原産のメキシカン・ヘアレスドッグ(通称ショロ犬)。
ココの母親であり、ミゲルの高祖母にあたる。故人で享年72歳。
ある日、夫が自分と娘を置いて二度と戻ってこなかった事が原因で音楽を嫌う様になり、「音楽禁止」の家訓を作った張本人。
パパ・フリオ
ココの夫で、ミゲルの曽祖父。享年80歳。生前はウィングチップ作りが得意だった。
ひ孫のミゲルより小柄だが、終盤ではパワフルな戦いを披露した。
ロシータおばさん
パパ・フリオの妹で、ココの義理の妹。享年62歳。骸骨になっても生前と変わらないふくよかな体格が特徴。
リヴェラ家との血縁はないが、家族として祭壇に写真が飾られている。
ヴィクトリアおばさん
ミゲルの大伯母で、エレナの姉。享年58歳。生前はサンダル作りが得意だった。
眼鏡をかけた細身の仏頂面な女性で、感情をあまり表に出さない。
オスカルおじさん・フェリペおじさん
ママ・イメルダの弟に当たる双子の兄弟。享年はイメルダと同じ72歳。
どちらがどちらなのか見分けがつかないほど、そっくりな外見をしている。
1940年代に活躍したミュージシャン。享年46歳。死後もメキシコでは大スターとして絶大な人気を誇る。
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予告
劇中歌
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お盆:作中に登場する「死者の日」に通じる文化。