概要
CV:依田英助
「まだだ! まだ俺にはこのデスベルトがある!!」
『人造人間キカイダー』第5話に登場するジャガー型ダークロボット。可愛い外見をしているが(デザイン画はシャープなもの(、性格は極めて凶暴。
身長:185㎝、体重:79㎏。
主な武装は尻尾の先端から放つ強力な火炎「テールファイヤー」で、人間程度ならたちまち焼死体どころか白骨死体になる程の火力を有する(発射する際には燃料となる揮発油も同時に散布する)。尻尾は本体から分離させ飛ばすことも可能であり、この状態でテールファイヤーを放つ「テールファイヤー・ターン」を必殺技とする。
胸の斑点「ボディガン」は全て強力な爆弾であり、発射して起爆させることができる。
両手の電磁爪で岩をも簡単に叩き壊せる。
活躍
ダークの新開発爆弾「デス・ボム」(一部書籍では「デスポン」と表記されている)は汚い空気の場所でしか製造できないという欠点があり、その邪魔となる「グリーン計画」(緑地化を想定した未来都市構想)を邪魔するのが役目。
プロフェッサー・ギルからは頼りにされていない節が多々見られ、作業員を4人殺したことを意気揚々で報告すると「作業員の4人や5人いや、100人や1000人灰にしたところで何もならん!」と褒められるどころか懲罰を与えられた。
改めて命令を受け、計画主任・佐久間ミキを抹殺に向かうも、キカイダーが邪魔に入り、彼女を逃がしてしまう。その失策を叱責され、ダーク製のロボットが装着者を抱くか組み付くかすると5秒後に爆発する「死神ベルト」をミキの弟ゲンに着けさせてグリーン計画共々始末するよう命令される。
中年男性に化けて服部半平にベルトをゲンに着けさせるよう依頼(依頼料は5万円、当時の公務員や銀行員の初任給と同じくらい)、ハンペンがゲンの名前を知っていたことに疑問を持った光明寺マサルの話から察したジローによって死神ベルトは処分され、計画は破綻。ジローの変身したキカイダーと激突し、尾を切り落とされて尚テールファイヤー・ターンやボディガンで対抗するも追い詰められる。
もはやこれまでとばかりに予備の死神ベルトを巻いてキカイダーに特攻するが、跳ねのけられてデンジエンドでベルトを起爆され、犬死となった。
後に第14話で復活したがギンガメに破壊された(破壊されるシーンはない)。
派生作品
アニメ版
「コノ街モオマエト同ジダ、必要無イ!! 必要無イ物ハ、破壊スル!!」
CV:檜山修之
『キカイダー The Animation』では第5話に登場。週刊少年サンデーに連載されていた漫画版では登場しなかったため、『仮面ライダー(漫画)』に登場したジャガーマンのように現実のジャガーに近い姿に変更されている。ジャガー型だけあって非常に俊敏であり、ビル街の屋上を忍者のように跳び回るほど身が軽い。
歓楽街に殺人兵器を仕掛けて起動実験する任務(この街の土地の転売を狙う悪徳不動産業者)をギルから仰せつかっており、兵器設置のために金で雇ったチンピラ・トオルがガールフレンドのミユキを逃がそうとしたのを知り、殺そうとした。
ジローと結託したトオルがダークを裏切って兵器の解除に向かうと、彼を抹殺するために挑みかかろうとするが、キカイダーに邪魔される。爆弾とテールファイヤーを織り交ぜて街を火の海にしつつキカイダーを追い詰めたが、(ミユキやトオルとの会話を思い出して)ミツコの事を思い返し奮起したキカイダーの蹴りを受けて吹っ飛ばされ、柱に叩き付けられてしまう。
怒りに任せてキカイダーに突撃するが、すれ違いざまに首をデンジエンドで刎ね飛ばされ、大爆発した。
かくして街は救われた。名も無き一人の男の命と引き換えに…。
キカイダー02
2巻にて大型ネコ科動物を模したダークロボットが登場しており、ピンクタイガー並びにシルバーキャットの可能性もあるが、尻尾から火炎弾を発射していることから、便宜上本項目で説明する。
その身軽さを買われて環境学者の暗殺を主に活動のメインとしている。
初登場シーンでは光明寺博士の知己である明石教授をズタズタに引き裂いて暗殺し、一切の物的証拠を残さず大学内から逃走。
高速道路でジローとヒナノの乗ったダブルマシーンを猛追しテールファイヤーで焼き殺そうとしたが、ジローが電磁ベルトを巻いていたのに気づかずに首にかじりつこうとしたため、顔面が吹き飛んで敗北する。
半年後の4巻では修復を受けた姿で登場。
地球環境保全シンポジウムの会場となった豪華客船クイーン・ビクトリア号に密航して上原教授を暗殺し、その現場を目撃した服部を口封じに抹殺しようとするも、駆け付けたキカイダー01と交戦、空中に蹴り出されてマシンガンで蜂の巣にされ大破する。
小説版
「貴様を溶かしてスペアの牙にしてくれる!!」
『人造人間キカイダー The Novel』では、カーマインスパイダーやグリーンマンティスと組んで、廃校に隠れたキカイダーと光明寺姉弟を襲撃した。
キカイダーに向け火炎放射を行うも「機関部が焼け落ちるまでそんな火力では数分かかる」と吐き捨てられ、最後は火炎放射器を自分の体内にねじ込まれて風船玉のように膨れ上がって大爆発した。