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レイユリ

れいゆり

レイユリとは、「テイルズオブヴェスペリア」に登場するレイヴンとユーリ・ローウェルの腐向けカップリングである。
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概要

レイユリとは「テイルズオブヴェスペリア」に登場するレイヴンユーリ・ローウェルの腐向けカップリングである。


この場合、攻めレイヴン受けユーリとされるがそれぞれのキャラクターの性格により、逆に見えるケースも多くみられる。

この場合レイヴンを「ヘタレ攻め」と称す。






二人の関係性(ネタバレ注意)

 二人の出会いは物語冒頭で城の牢に囚われたユーリに、何故か隣の牢にいたレイヴンが鍵を渡して助けたことから始まる。

 その後行く先々でレイヴンはユーリ一行の前に姿を現し、PTに加わることになるのだが・・・


以下、本編・外伝「虚空の仮面」のネタバレ含む





 レイヴンは実は帝国騎士団とギルド「天を射る矢」の二重スパイであり、ギルドの幹部であると同時に帝国騎士団の首席でもあった。レイヴンという名も騎士としてのシュヴァーンという名も後から与えられた偽名である。

 10年前の戦争で一度所属していた小隊もろとも死んでおり、蘇生された後は目的もなくただただ命令に従うだけの意思のない道化のように生きてきた。

 しかしユーリを牢から助けたのは完全に彼の”気まぐれ”であり、面白そうな兄ちゃんだからつい助けてしまった、という”誰にも命令されていない彼自身の意思による行動”であり、この出会いがレイヴンの止まっていた時間を再び動かすことになる。


 帝国騎士としては監視のためにユーリ一行に同行していたが、天を射る矢の首領ドン・ホワイトホースには「おまえ、あのユーリってのに惚れただろ」とユーリへの憧憬を見抜かれた上で同行させられており指摘された際には激しくむせていた。

 モノローグではユーリのことを燃え盛る炎に、自らのことをそれに惹かれる蛾に例えておりユーリの強さと危うさに惹かれている様子が見られる。

 ユーリ達を裏切った後はシュヴァーンとしてユーリ達の前に立ち塞がり、戦闘後はアレクセイの捨て駒として神殿の崩壊に巻き込まれてそのまま死のうとした。

 しかしそれに激昂したユーリの言葉に心を動かされ、PTの仲間として彼らを守って死ぬ道を選ぶ。

 ……が、シュヴァーンを本気で慕っていた部下たちに瓦礫の下から助け出され、再びユーリ達と合流。裏切りに対してけじめをつけるため「サクっと殺っちゃってくれや」とユーリに小刀を渡したものの思いっきり殴られ、勝手に死ぬことを禁止された


 ユーリは当初あからさまに胡散臭いレイヴンを警戒している様子だったが、一緒に行動するうちに段々と信頼を寄せるようになっていった。

 PTでユーリよりも年長なのはレイヴンしかおらず、駄目なおっさんとしてぞんざいな扱いをしつつもその態度自体に年上への甘えが含まれているようにも見える。

 また、レイヴン復帰後はレイヴンと愛犬ラピードにのみ不安な胸の内を明かしている。



その他

 二人とも成人男性同士のCPであるが、ノリの良い部分も見られ「犬マップ」イベントでは二人して犬におお真面目にアテレコをしていた。

 レイヴンがクレープを極めた際のスキットではクレープを極めて女の子をメロメロにしたいと息巻くレイヴンの横でユーリがクレープにメロメロになっているという図が見られる。




外伝作品における二人


第4章「追憶の楽園(エデン)」


 レイヴンが主人公の一人として位置づけられる物語で、舞台は、争いのない平和な世界「エンテレスティア」。

 だがその世界は第3章「結晶の大地と導きの光」において、元の世界を晶化させたラザリスが作り上げた偽りの世界であり、そこに暮らす人々の記憶もすべて、全く異なるものへと書き換えられている。

 「記憶を改変され、自らの正義を捻じ曲げられたユーリを救う」ことが、本章におけるレイヴンの行動理由であるため、この二人の組み合わせが好きな人間にとっては、たまらないストーリーである。



 ※ 以降、本項の記述には、レイヴンのネタバレが含まれます。

 ※ また、本作品におけるレイヴンという男の立ち位置は、原作におけるものとほぼ同様の流れを追って形成されたものである、ということもご留意のうえ、お読みください。






「相変わらず、冴えない顔してんな。レイヴン」



 改変世界におけるユーリの立場は、天帝に仕える騎士「白き獅子」の三隊長、その内の一人。名をクローと名乗っており、その本当の名前は誰も知らず、素顔を人前に晒すこともない。

 一方レイヴンは、しがない「何でも屋」を営む風来坊。当然クローとの接点もない……と思いきや、その実、天帝の「特務補佐官」という裏の顔も持っていた。

 つまり二人は「仕事仲間」ということになるのだが、それだけではない。

 レイヴン編の冒頭、そのラストでは、レイヴンが営む「何でも屋」の事務所にクローが訪れ、なんとも気安い会話の応酬を繰り広げる、というシーンが見られるのである。

 二人は互いに相手の仕事の腕を認めており、時に自分の仕事の相談をする、それを手伝ってもらう対価としてパフェやサバみそ定食を奢り合うなど、かなり親しい関係を築いていたであろうことが窺える。


「わかってるっての。いつもの店のサバみそ定食、勿論オレの奢りで、な」

「さっすが青年、わかってるじゃないの~」



 ストーリー内【レイヴン編】の中盤、クローの放つ「オレたちは天帝の命に従って、『正しい事』をやってんだ。ぶれるんじゃねえ!」という言葉によって本来の世界の記憶を取り戻したレイヴンは、これまでともにいたクローという男が、ユーリと同一人物である、ということに気づく。

 そのユーリらしからぬ言動に憤りを覚え、彼を救うことを決意したレイヴン。以降は志を同じくする新たな仲間たちと行動をともにしつつ、目的のために奔走していくことになる。


「『また』お前さんの言葉に助けられるとは…つくづく因果だねぇ」

「…けど次は、おっさんの番ってことになりそうね」


 また、ストーリー後半に位置づけられる【クロー編】では、元の世界を取り戻すことの一助とすべく、主人公ら一行は「白き獅子」の三隊長それぞれが守護を務める神殿へと向かう。

 かつての仲間と戦うことに躊躇いを覚える人物も多い中、レイヴンはただ一人真っ先に声を上げ、「自分がクローの所へ行く」と宣言。その覚悟に共感を示すカイルに対しても、かつて自身がした行いや、それをユーリに叱られた過去までをも語って聞かせ、そのときの借りを返したいのだと、自らの心情を吐露してみせた。


「はは、ただの腐れ縁みたいなもんよ」

「ま、そのお陰で、こっちの世界でも繋がってられたのかもしんないけどね」



 一方、レイヴンのことを「咎人」として追うクローの側からも、クローがレイヴンという個人に対して抱いているであろう、並々ならぬ感情を垣間見ることができる。


 新たに出現したという「咎人」を捕らえるために出向いたクロー。

 彼はおそらく、その「咎人」がレイヴンであることを期待していたのだろう。だがそれが全く無関係な「咎人」であったと知ったクローは、使命の遂行を喜ぶでもなく、ただ苛立たしげに吐き捨てる。

 その様子には、偶然の目撃者であるカイルも困惑し、「なんだか、すごい悔しそうな顔で…オレ、目に焼き付いちゃって…」などと言うほどであった。


「レイヴン…あいつだけはオレが…!」



 そうしてたどり着いた蒼流の神殿・最上階。塔の踏破者であるレイヴン・ラピード・カイルは、結界を生み出すクリスタルの守護を任されたクローと対峙する。

 時折言葉は交わし合いながらも避けられない戦いに身を投げるが、そもそもの話、言葉を交わせていること自体がおかしいのではないか、とレイヴンは言う。


「いや、天帝に忠実な騎士様のわりに随分とおしゃべりだなーと思ってね」

「『咎人の言葉に耳を貸すな』だっけ? ラザリスの言いつけで確か、そんなんがあったでしょ」

「……何が言いたい。はっきり言ってみろよ」

「ただ忠実に使命を全うするだけなら、言葉を交わす必要なんてないのよ。とっとと襲ってくればいい」

「なのにそうしないってことは…本当は出ちゃってるんじゃないの?」

「本物の青年の感情、がさ」


 戦いの中、相棒との立ち合いによってクローの中にも違和感と呼ぶべきものが芽生えるものの、それも決定打にはならなかった。

 ラピードが倒れ、カイルが倒れ、レイヴン自身も一度はすべてを諦めかけた。だがそれでも、ユーリに借りを返すため、そして自らを英雄だと断じてくれたカイルに応えるため、彼は再び立ち上がる。


「借りを返すまで、諦めるわけにはいかないものね…!」


「…へえ、勘違いしてたぜ。あんたはもっと枯れた人間だと思ってたが」

「何を言ってんのよ。水を与えたのはおたくでしょーが」

「…覚えてねぇな」

「あったのよ。青年が、おっさんの心を潤わせてくれた事が」


 クローの戦いぶりを評価しつつ、それがどこか手を抜いたものであることにレイヴンは気づいていた。「おっさん相手だからって、手加減してるんじゃない?」とダメ元のように問えば、クローからも「…そうかもな」と、珍しく素直な一言が。


「…その能天気そうな顔見てると、斬る気も失せるんだよ」

「あんたが咎人になる前と何も変わんねぇ感じで話すから、気が抜けちまうんだよ」


「おっさんは、ずっとおっさんよ。あの日、青年に目を覚ましてもらってから、ずっとね」


 蘇りつつある本来の世界の記憶を、けれどクローは「咎人」の術と断じて拒み、剣を向ける。


「天帝の意に沿えないなんて、白き獅子にあっちゃならねえ事だからな」


「だが、最後に一つ…」

「…あんたとするくだらねぇ話も、飲み食いも、あんたと過ごす時間は嫌いじゃなかったぜ」


 着実に追い詰められていきながら、なおも天帝の命を守ろうとするクロー。その往生際の悪さにはレイヴンもいよいよ声を荒げ、「…ふざけんじゃねえ!」とクローを一蹴する。


「正義を他人にゆだねてんじゃないよ」

「『その目で見ろ。足で歩け。てめえの頭で考えろ!』」


「…ユーリ、おたくが教えてくれたんでしょうが」


「くそっ…! また、頭の中に──」



「…いい加減やめにしようや。他人にゆだねんのはさ」

「──てめえの人生だろ、シャンと生きやがれ!」

「…! その、言葉は──…」



 かつて自分が投げかけた言葉により、ユーリは本来の世界の記憶を取り戻した。

 すわ一件落着か──と安心するカイルの傍らで、けれどそのことに気づいていなかったレイヴンは拳を振り上げ、ユーリに一発をお見舞いする。

 ……殴った本人には「明らかに余計な一発だ」と苦言を呈されるも、レイヴンは以前には自分こそがユーリに殴られたのだからと言い淀み、「お互い様ってことで~」と、笑ってそれをはぐらかすのだった。



 本章エピローグ、本来の形を取り戻した世界が描かれる中で、レイヴンとユーリの二人も再び姿を見せる。そこでは理由こそわからないものの、両名ともがエンテレスティアのことをはっきり覚えている、とわかる描写がなされた。

 ベルベットを初めとする本章の主人公たちや、その周辺主要人物数名に限っては、二人同様にエンテレスティアの記憶を持っていることが語られるが、「大抵の人は忘れてるみたい」とも言われており、記憶持ちはレアなようだ。


「こうして平和に酔えるのも、世界が元に戻ったおかげだわ~」

「なーに言ってんだ。向こうでもしょっちゅうベロベロだったじゃねえか」




 なお本章における二人の関係性において、最も重要、かつ書き記しておくべき事柄がある。

 日頃から名と素顔を隠す「白き獅子」に対し、たとえ親しかった相手でも声だけではそれを見抜けない、というパターンが大半を占める中で、レイヴンは記憶を取り戻した後、クローとユーリが同一人物であることを早々に見抜いていた、ということだ。

 (加えて言えばラピードもこれに該当するが、彼の場合は「嗅覚」という最強の武器を持っているため、他のキャラクターと同列に語ることができない。)


 レイヴン自身は「お前さんがあんな風な事を言うとは…本当なら想像もつかないねえ。ま…そのお陰で思い出せたんだけど」と発言しているが、先述のとおり、二人はエンテレスティアにおいて、そう少なくない回数の食事をともにしてきたと考えられる(「いつもの店」「向こうでもしょっちゅうベロベロだった」など)。

 それを鑑みればレイヴンは元々クローの素顔を知っていたものと考えられるが、自らの素性を隠そうとする人間が、必然的にそれを晒すことになる食事の場を、不特定多数とともにする機会をそうそう多くしたとも思えない。


 挙げ句ストーリーの後半、彼を「ユーリ」の名で呼ぶレイヴンに対して、クローの見せた反応が問題である。


「…他人の命令に従ってるなんてらしくないじゃないの、ユーリ」

「…! おい、いくらあんたにでもその名前を教えた覚えはないぜ」


 また、最終戦におけるクローの秘奥義ボイスは最終戦だけの特殊仕様であり、その内容がこうだ。


「手加減はしない。たとえあんたが相手でもな…!」



 ──「いくら」も「たとえ」も、関係性がそれなり程度の人間相手には出てこない。

 我々が二人の仲を邪推するには、これは全く十分すぎる内容だと言えるのではないだろうか。




イベント限定ストーリー「白き獅子の記憶」クロー編


 第4章「追憶の楽園(エデン)」の前日譚であり、物語が始まる前、平和に暮らしていたころの二人の様子が描かれる。


 ある日、クローはレイヴンに呼び出されて「何でも屋」を訪れる。そこには、「自分の命を助けてくれた恩人である『咎人』にお礼が言いたい」という依頼人が待ち受けていた。

 いったんは「白き獅子」として依頼を突っぱねるクローだが、レイヴンに言葉巧みに言い負かされ、最終的には「一方的に礼の言葉を叫ぶだけなら」とそれを許容。

 件の「咎人」の護送日時とルートを教えるばかりか、当日に発生した問題の尻拭いまでしてくれるなど、その面倒見のよさを遺憾なく発揮してくれた。


 依頼完了後、レイヴンは手伝いの礼としてクローにパフェを奢ると約束していた。報酬のパフェを頬張るクローの傍ら、レイヴンはいつになく真面目な顔でこう切り出す。



「…なぁ、クロー様よ。おっさんずっと気になってたんだけど」

「なんだ?」


「騎士団をやめて、何でも屋になる気はない? そっちのほうが合ってる気がするのよね」

「はぁ? 本気で言ってんのか?」

「本気よ。じゃないと、パフェを奢ったりしないって」

「ふーん。なら、まじめに答えるとするか」


「確かに何でも屋の活動は面白そうだなって思うぜ。性に合ってそうな気もする」

「でも、天帝の下で市民を守るっていう今の活動にも不満はねぇんだ」

「筋の通らねぇことをする偉いやつに、ガツンと言ってやれる立場ってのも捨てがたいしな」

「それって酔っ払いの士官の話? それとも、この前の宰相様?」

「さぁな。ま、いずれにせよ…」


「何でも屋には、おまえがいる。ならオレは騎士団でいいじゃねぇか」


「なるほどね。わかったよ、ダメ元だったし、勧誘はスッパリ諦めましょう」

「さて、パフェご馳走さん! また何かあったらよろしくな」




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