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概要編集

シリーズ原作・広井王子


公称ジャンルは「ドラマチックアドベンチャー」。

1920年代の大正時代をモチーフにした「太正時代」の東京パリニューヨークが舞台となった。


基本的には恋愛シミュレーションゲームだが、有事には主人公がメインヒロインらと共霊子甲冑に乗り込み戦うという戦略シミュレーションゲームでもある。

会話パートでとった選択肢による主人公への好感度の変化が、戦闘パートでの戦闘力に影響するシステムを有する。


演出面ではスチームパンク大正浪漫戦隊ヒーローもの、演劇、ロボット、オカルトと幅広い要素を融合させた意欲作で、更に高品質なアニメなども先進的に取り入れている。


スーパーロボット大戦ではスーパーロボット大戦X-Ωスーパーロボット大戦30に参戦しているが、いずれもゲスト出演にとどまっている。


ゲームについて編集

和製スチームパンクの世界が舞台で、プレイヤーは都市防衛組織「華撃団」の隊長となり、闇の勢力から都市を守っていく。高い霊力を持ちやすいのが女性なので、部隊はほぼ女性で構成されている。隊員は表向きは舞台女優として活躍しており、これは役者が舞台では特別な精神力を必要とされる事から精神的修行、神楽として神に舞台をささげるための意味がある。


アドベンチャーパートで隊員の女の子達の信頼を勝ち取り能力値を上げ、それが戦闘パートに反映される。そして最終的に1番信頼度の高い隊員とのEDを迎えるという構成。TVアニメ風に作られており、話数の終わりに次回予告もある。


「サクラ大戦と言えば歌」と言われるほど楽曲のクオリティが高く、声優のアフレコはゲームのセリフの収録よりもキャラクターソングの収録の方が先に行われるなど非常に力を入れられている。ゲーム内容は詳しくは知らなくてもテーマソングの「檄!帝国華撃団」は知ってる・聴いた事があるという人は多いはず。

その楽曲は田中公平氏によるもので、ボーカル入り楽曲は500曲以上。BGMは1200曲でシリーズ合計1700曲も存在。そして作詞は原作者の広井王子氏が担当している。


昨今で言う2.5次元ミュージカルを1990年代から開催していた。俳優を全く起用せず、メインキャラ・サブキャラ問わず全キャラクター声優がゲームの役そのままで登場するというゲームやアニメの舞台化が珍しくなくなった昨今においても稀な形で舞台化をしていた。

また常設の公式ショップやコンセプトカフェを開店する、公式ファンクラブを創設するなど実は何かと時代を先取りしていた。


作品一覧編集

レッド・セガの共同版権作品編集

タイトル発売日および媒体
1996年9月27日発売、セガサターン/ドリームキャスト/Windows/Macintosh/PSP
1998年4月4日発売、セガサターン/ドリームキャスト/Windows/PSP
2001年3月22日発売、ドリームキャスト/Windows/PS2
2002年3月21日発売、ドリームキャスト/Windows
2003年2月27日発売、PS2(無印のリメイク作品)
2005年7月7日発売、PS2/Wii(海外のみ)

セガ単独版権作品編集

タイトル発売日および媒体
2019年12月12日発売、PS4

本編からの派生・外伝作品編集

タイトル発売日および媒体
花組大戦コラムス1997年3月28日発売、セガサターンおよびアーケード
花組大戦コラムス22000年1月6日発売、ドリームキャスト
サクラ大戦GB 檄・花組入隊!2000年7月28日発売、ゲームボーイカラー
サクラ大戦GB2 サンダーボルト作戦2001年12月6日発売、ゲームボーイカラー
サクラ大戦オンライン2001年12月20日発売、ドリームキャスト。オンラインゲーム。2005年11月30日サービス終了
大神一郎奮闘記~サクラ大戦歌謡ショウ「紅蜥蜴」より~2002年2月24日発売、ドリームキャスト
サクラ大戦物語~ミステリアス巴里~2004年3月18日発売、PS2
サクラ大戦Ⅴエピソード0~荒野のサムライ娘~2004年9月22日発売、PS2
ドラマチックダンジョン サクラ大戦~君あるがため~2008年3月19日発売、ニンテンドーDS
サクラ大戦~百花繚乱夢物語~2014年8月~2016年3月。モバゲー配信ブラウザソーシャルゲーム。(さくらソフトとの共同開発)
サクラ革命2020年12月15日~2021年7月20日配信。スマートフォン用(ディライトワークス開発)

アニメーション作品編集

タイトル媒体・放送時期
サクラ大戦~桜華絢爛~OVA、1997年~1998年発売、全4話
サクラ大戦~轟華絢爛~OVA、1999年~2000年発売、全6話
サクラ大戦TVTVアニメ、2000年4月~9月放送、全25話
サクラ大戦活動写真劇場版、2001年12月22日公開
サクラ大戦~神崎すみれ引退記念~す・み・れOVA、2002年発売、全1話
サクラ大戦 エコール・ド・巴里OVA、2003年発売、全3話
サクラ大戦 ル・ヌーヴォー・巴里OVA、2004年~2005年発売、全3話
サクラ大戦 ニューヨーク・紐育OVA、2007年発売、全6話
新サクラ大戦 the AnimationTVアニメ、2020年4月~6月放送、全12話

その他編集

書籍編集

  • サクラ大戦前夜 (小説)
  • サクラ大戦太正恋歌 (小説)
  • サクラ大戦巴里前夜 (小説)
  • 季刊テイゲキグラフ (ファンムック)
  • サクラ大戦奏組 (漫画、チームかなで原案)

ビデオ、ラジオ等編集


舞台編集

現在で言う2.5次元ミュージカルの先駆け的存在で、1997年より開催。

全てのキャラクターがゲーム・アニメの声優がそのままの役で舞台に上がるという他に類を見ない内容になっている。何らかの事情でキャストが舞台に出演できなくなった場合は代役を一切立てずそのキャラは欠席扱いになる。舞台のオリジナルキャラクターがドラマCDやアニメに逆輸入された事もあるが、そのキャラの声は舞台で演じた舞台役者がそのまま担当しており、キャストとキャラクターの繋がりが非常に強い作りになっている。


無印キャスティングの地点で既に舞台の上演が想定されていたため、出演声優がそのまま舞台に出演し、キャラクターそのものとなって歌い踊るというスタイルのショウが行われることとなった。各都市の歌劇団(帝都花組巴里花組紐育星組)に分かれて初演の1997年『サクラ大戦歌謡ショウ 愛ゆえに』から15年以上上演されていた。2007年に第1回、2011年に15周年記念第2回の3都市合同の武道館ライブも開催。


帝都花組編集

当初よりの舞台化を視野に入れたキャスティング。

第1作目の発売後の1997年より毎年夏に定期公演を行う。

2作目「つばさ」まではゲーム内の楽曲を使用しての舞台だったが3作目の「紅蜥蜴」以降は舞台オリジナルの演目と楽曲になる。

また、2001年からは年2回公演となり正月に「新春歌謡ショウ」が行われるようになった。


内容はタップダンスや和太鼓演奏、空中フライング、大喜利等にも挑戦した声優の粋を外れた本格舞台になっている。

本物の日本芸能のプロの浪曲師・国本武春氏、歌舞伎の市川春猿氏、落語家の桂歌若氏などが舞台協力(出演)してもいる。また、2.5次元ミュージカル演出家の茅野イサム氏のアニメ・ゲーム舞台演出の原点とも言える舞台でもある。(茅野イサム氏は2003年「新宝島」より参加)


当初は5年間の予定だったが、2002年「新編八犬伝」からは夏公演を『スーパー歌謡ショウ』と題し更に派手なアクション等が行われるようになった。その後は「10年目まで」を予定として掲げ、2006年、第10回公演「新愛ゆえに」をもって帝都花組の歌謡ショウは終結した。


  • 愛ゆえに(1997年夏)
  • つばさ(1998年夏)
  • 紅蜥蜴(1999年夏)
  • アラビアのバラ(2000年夏)
  • 新春歌謡ショウ(2001年正月)
  • 海神別荘(2001年夏)
  • 神崎すみれ引退記念公演「春恋紫花夢惜別」(2002年正月)
  • 新編八犬伝(2002年夏)
  • 初笑い七福神(2003年正月)
  • 新宝島(2003年夏)
  • 歌え♪花組(2004年正月)
  • 新西遊記(2004年夏)
  • 笑え!花組(2005年正月)
  • 新青い鳥(2005年夏)
  • 跳んでる!花組(2006年正月)
  • 新愛ゆえに(2006年夏)
  • 帝都花組ライブ2010

巴里花組編集

帝都花組が舞台を開催する前提でキャスティングしたのと違い舞台を開催する予定ではなかったが、人気により帝都花組の舞台の休演日に急遽1日限りの舞台が決定。後は大きな舞台には立つ事はなく、『クリスマスディナーショウ』をメインに活動。

2009年以降は帝都・紐育のように劇場での公演を開催。


  • 巴里花組ミニライブ(2001年夏)
  • 巴里のクリスマス(2002年~2004年)
  • 巴里花組ライブ2009 ~燃え上がれ自由の翼~
  • 巴里花組&紐育星組ライブ2010 ~可憐な花々煌めく星々~
  • 巴里花組ショウ2012 ~レビュウ・モン・パリ~
  • 巴里花組ショウ2014 ~ケセラセラ・パリ~

紐育星組編集

帝都花組と同じで舞台前提のキャスティング。予定していた巴里花組のクリスマスディナーショウがキャストの都合により開催できなくなったため、『新次郎のクリスマス』として本格舞台開始前に数名のキャラが先行お披露目されたのち、本格舞台化。舞台は芝居ではなく歌曲中心の『レビュウショウ』。

2010年以降の舞台からは芝居部分も多くなって帝都花組とほぼ同じ舞台構成になっている。


  • 新次郎のクリスマス IN TOKYO(2005年)
  • 歌う♪大紐育♪(2006年3月)
  • 歌う♪大紐育2♪(2007年7月)
  • 歌う♪大紐育3♪ラストショウ(2008年8月)
  • 巴里花組&紐育星組ライブ2010 ~可憐な花々煌めく星々~
  • 紐育星組ライブ2011 ~星を継ぐもの~
  • 紐育星組ライブ2012 ~誰かを忘れない世界で~
  • 紐育星組ショウ2013 ~ワイルド・ウエスト・希望~
  • 紐育星組ショウ2014 ~お楽しみはこれからだ~

新サクラ大戦編集

新サクラ大戦」をベースにした舞台版「新サクラ大戦 the Stage」。

この舞台版は以前のものとは異なりゲーム・アニメ版とは異なるキャストを起用(2.5次元俳優方式)、2020年より開催されている。

これまでの三都の舞台はサイドストーリーが展開されていたのに対し、新サクラ大戦はゲーム本編の物語を忠実に再現した物語構成になっている。


(※参考文献:舞台版公式サイト)


  • 新サクラ大戦 the Stage 太正桜に浪漫の嵐(2020年11月)
  • 新サクラ大戦 the Stage ~桜歌之宴~(2021年3月、ライブコンサート)
  • 新サクラ大戦 the Stage ~桜歌之宴・彩~(2021年9月、ライブコンサート)
  • 新サクラ大戦 the Stage ~二つの焔~(2021年12月)
  • 新サクラ大戦 the Stage ~桜歌之宴<二幕>~(2022年4月、ライブコンサート)



外部リンク編集


関連タグ編集

作品関連編集


その他編集

ゲーム サクラ大戦 スチームパンク レッド・エンタテインメント セガ

魔神器 せがた三四郎 マガジンZ サクラジヲ 戦場のヴァルキュリア

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