太正十五年12月の「ヤフキエル事件」（サクラ大戦活動写真）の時には後期型に改良されており、機関改良によるマフラーの減少（6本→4本）、カメラアイの上下の色反転（形状も若干変化）などの変更がされている。また、劇中後半では紅蘭が開発した「蒸気ブースター」を背面のタービン部分に接続することで、短時間の飛行が可能となった。

霊子変換効率が非常に高く、乗り手の霊力次第ではスペックで上回る神武や天武、光武Fにも匹敵する性能を発揮することができる優秀な機体である。

劇中での活躍

初登場は「サクラ大戦2」第一話「花萌える帝都」。太正十四年春より「黒鬼会」との戦いに投入された。

第一話では大神、さくら、アイリスの三名の機体が登場し、以降三話ですみれとカンナ、四話で紅蘭とマリアの機体が順次登場する。

第八話で勃発した「太正維新」事件より、花組全員が「天武」に乗り換えたため一時使用中止となるが、十五年1月の京極慶吾らとの戦闘で天武の使用不能という事態を受け、ミカサに予備機として搭載されていた本機が武蔵での最終決戦に出撃した。この時には、新たに建造された織姫機とレニ機も参戦している。

同年夏（サクラ大戦3）、巴里花組への援軍としてさくら、すみれ、アイリス機が3人と共に渡仏。

エッフェル塔での戦闘においてパリシィ怪人を撃破した。

十五年12月（サクラ大戦活動写真）、ダグラス・スチュワート社の企てた一連の「ヤフキエル事件」における戦闘において出撃。織姫機とレニ機は中盤で大破してしまったため、2人は「アイゼンクライト」に乗り換えている。

最終決戦では、帰還した大神の「光武F2」との連携で巨大ヤフキエルを殲滅した。

機体性能

型式	虎型霊子甲冑兵器光武・改
全高	2532mm
乾燥重量	728kg
主機関	蒸気併用霊子機関

各機詳細

「サクラ大戦2」ではシナリオ上

第一～七話
第十一話（後半）～十二話

の二期に分けて使用される。

この前期と後期では、パイロットの練度上昇に伴って必殺技が異なっている（機体は全く同一）。よって本項では前期を「改壱」、後期を「改弐」と便宜上呼称する。

大神機

武装	太刀「白狼（はくろう）」＆「銀狼（ぎんろう）」
必殺攻撃（改壱）	「狼虎滅却・天地一矢（てんちいっし）」
必殺攻撃（改弐）	「狼虎滅却・天狼天化（てんろうてんげ）」
機体色	白
搭乗者	大神一郎

さくら機

武装	太刀「一本桜（いっぽんざくら）」×1
必殺攻撃（改壱）	「破邪剣征・桜花霧翔（おうかむしょう）」
必殺攻撃（改弐）	「破邪剣征・桜花爛漫（おうからんまん）」
機体色	桜色
搭乗者	真宮寺さくら

すみれ機

武装	長刀「雅（みやび）」×1
必殺攻撃（改壱）	「神崎風塵流・連雀之舞（れんじゃくのまい）」
必殺攻撃（改弐）	「神崎風塵流・不死鳥之舞（ふしちょうのまい）」
機体色	紫
搭乗者	神崎すみれ

マリア機

武装	蒸気式機関銃「エル＝タングン」×1 換装式大口径砲×1
必殺攻撃（改壱）	「ピーカヴァヤ・ダーマ」（“スペードの女王”の意）
必殺攻撃（改弐）	「シェルクーンチク」（“くるみ割り人形”の意）
機体色	黒
搭乗者	マリア・タチバナ

アイリス機

武装	なし
必殺攻撃（改壱）	「イリス・プティ・ジャンポール」（“アイリスの小さなジャンポール”の意）
必殺攻撃（改弐）	「イリス・グラン・ジャンポール」（“アイリスの大きなジャンポール”の意）
機体色	黄色
搭乗者	イリス・シャトーブリアン

紅蘭機

武装	推進誘導弾発射装置「四光・改（しこう－かい）」
必殺攻撃（改壱）	「雀牌ロボ」
必殺攻撃（改弐）	「聖獣ロボ・改」
機体色	緑
搭乗者	李紅蘭

カンナ機

武装	なし(活動写真ではワイヤーアンカーを使用)
必殺攻撃（改壱）	「三進転掌（さんちんてんしょう）」
必殺攻撃（改弐）	「三十六掌（さんせいるうしょう）」
機体色	紅色
搭乗者	桐島カンナ

織姫機

武装	霊子力ビーム発振機「クロンメリン」
必殺攻撃（改弐）	「ヴィアッジョ・ローズ」（“野薔薇”の意）
機体色	イタリアンローズ
搭乗者	ソレッタ・織姫

レニ機

武装	蒸気式双頭槍「ヴィルヘルムⅡ」×1
必殺攻撃（改弐）	「ジークフリード」（“英雄”の意）
機体色	青
搭乗者	レニ・ミルヒシュトラーセ