概要
「わが理想とは……この地に、真の帝都を築くこと!」
味方の犠牲が多い代わりに絶大な戦果を挙げたことから「戦神」と呼ばれるほどの戦略家で、45歳の若さで帝国陸軍の大臣にまで上り詰めた超エリート。
神谷明氏が演じた事で、プレイヤーに強烈な印象を与えている。
活躍
初登場は第四話 「大暴れ!火の玉芸者ガールズ」の冒頭。
大神がさくらと一緒に米田支配人の見舞いに行く途中、京極の車に轢かれそうになった子犬を助けた際に因縁をつけてきた陸軍士官達の鉄拳制裁を受けて負傷した大神の前に雨が降り出す中車から降りて登場する。
大神を一瞥して「良い眼をしている」とほめた直後、さくらに気づいて彼女の父・一馬の事を「犬死にだった」と侮辱して、怒りを買った。
その後第八話 「帝都の一番長い日!?」で彼に惹かれる青年将校たちを集めて太正維新軍を結成し、11月9日に季節外れの雪が降る中、大規模なクーデターを起こす(モデルは二・二六事件)。
帝都の中枢機関である警視庁や秘密部隊である華撃団の大帝国劇場も標的にし、大帝国劇場の占拠、魔神器の奪取及び真宮寺さくらの身柄奪取ないしは殺害を命じた。
大神とさくらは新配備された天武と共に窮地を脱して花組を無事救出。
帝劇に現れ、またしてもさくらを挑発して斬りかかられた時に鬼王を呼んでガードさせたことで水狐達が言っていた「あの方」「あの人」であり、敵組織である黒鬼会を裏から操る真の黒幕だったことが判明する。
攻勢に出た花組の総攻撃によって黒鬼会の本拠地はわずか一夜で壊滅。同時に帝国海軍の活躍によってクーデターも鎮圧され、自宅で拳銃自殺を遂げる……
こうして、あっけなく最後の敵も倒され、帝国華撃団の勝利で帝都に平和が戻ってきたのであった。
関連タグ
【警告】これより先、この男の未来が記載されているため閲覧の注意されたし
『真の浄化は・・・破壊から始まる・・・』
第十話「巷に雪の降るごとく」で翌年の正月休みに、突如として黒鬼会本拠地で倒したと思われていた鬼王、金剛、土蜘蛛と共に復活。
実は、クーデター失敗の責任を取って死んだのはただの影武者に過ぎなかった。
大神とヒロイン以外の花組(と天武)を十字架のような物で閉じ込め、先の降魔大戦で死んだ降魔を回収して陸軍で極秘裏に開発してきた「降魔兵器」を実践投入する。
大神達は撃退に成功するも、今まで戦ってきた場所を元に密かに計画を練っていた「八鬼門封魔陣」を解放し、帝都の怨霊そのものと言うべき巨大な要塞『武蔵』を復活させる。
そして、現在の帝都の破壊と新たなる帝都を創り上げることを宣言した。そしてこの時、鬼王が降魔戦争で戦死したはずの、真宮寺一馬であったことが判明する。
京極は、反魂の術を用いて一馬の御霊を呼び戻し自身の傀儡「鬼王」として復活させたのである(一年前に死んだはずの葵叉丹も反魂の術で復活させていた)。
こういった術の数々を使えるのは藤枝かえで曰く、「古の陰陽師の子孫だから」との事。
帝国華激団は空中戦艦ミカサを発進させ、武蔵に乗り込んで来ると
「高き理想の前には…多少の犠牲など、当然のことだ」
武蔵の中枢、イドの間で鬼王を倒した花組の前に現れる。洗脳が解けて自我を取り戻した一馬をもはや用済みと断じ、一馬・さくら父子を花組共々惨殺すべく最大威力の法力による波動(おそらくは後述の「聖魔法陣」)を放つが、真宮寺一馬が娘をかばい今度こそ死亡してしまう。
その後二剣二刀の儀で武蔵の力を封じ、最深部にまで到達した大神達花組に自身の理想を語る。
それは、人と魔が共存する帝都を築くことだった。その理想を語り、大神に我が部下となれと恫喝する。
しかし、己の野望のために帝都に住まう大勢の人々を犠牲にし、死者の眠りを妨げ手駒として操り、あまつさえ自分の部下や黒鬼会すらも何のためらいもなく使い捨てにする京極の傲慢かつ非道極まりない所業の数々を正義に燃える大神達花組が許すはずもなかった。
どうしても相対する二つの意見にもはや問答は無用と、京極は武蔵に封じられていた超巨大魔操機兵『新皇』に搭乗。サクラ大戦2最終決戦が幕を開ける。
新皇の必殺技は「諸力諸来・聖魔法陣」と「怨敵退散」の二つ。前者は第二形態で、後者は第四形態の時に使ってくる。
最期
第一形態では弱点部位を腕で隠すも、攻撃するには腕を振りかぶる必要があったため隙を突かれて破壊されてしまう。真の力を解放するところで新皇に自らの精神を乗っ取られてしまう。
第二形態に移行しカタツムリ(蜘蛛?)の下半身のような全身を現し、前述の「聖魔法陣」を放つなどで攻めるが、弱点部位の尾を的確に攻撃されて下半身が吹き飛ばされる。
続く第三形態では、再び両腕を振り回しながら従うモノ(円空のような小型ビット)を呼び出して応戦するも花組のチームワークによって両腕を失い、いよいよ追いつめられる。
最後の第四形態では怨霊の力を解き放ち、「怨敵退散」などで驚愕の力を見せつけるが大神達花組の底力の前についに力尽きる。
敗北を悟りつつも往生際悪く「帝都は浄化されるべきなのだ」「だが、私の理想を継ぐ者は必ず現れる」と負け惜しみの台詞を吐くが、最期は大神隊長による花組の想いの力全てを結集した絶対正義の一撃で新皇ごと一刀両断にされて断末魔と共に完全に消滅、死亡した。
余談
一作目のリメイク『熱き血潮に』には名前のみ登場。大帝国劇場を訪れ支配人と余人を交えず語らっていたことが情報通である由里の口から告げられている。
もっとも、京極自身のやり方が手ぬるく評されることが多く(とりわけ部下・水狐に命じた米田暗殺や太正維新軍の帝劇侵攻で)、前述の新皇搭乗前には
「貴様等華撃団ごときにここまでやられるとは…私も甘かった!」
と自身の甘さを悔いる一言を述べていたりもする。
京極のCVは前述の通り神谷明氏で、その京極が操った真宮寺一馬のCVは野沢那智氏であるが、これについては演じる役どころのイメージ通りなら一馬が神谷氏、京極が野沢氏と、演じるべき役があべこべだったためミスキャストではないのかという批評も当時あったと言う。
また、歴代サクラ大戦のラスボスキャラクターは、悪魔(『1』『1リメイク』)、巴里の怨霊(『3』)、帝都の怨霊(『4』)、紐育に現れた怨霊(『5』)、巴里に現れた堕ちたる聖女(『君あるがため』)、世界華撃団連盟事務総長(『新』)と人外の存在が多い中、京極はダグラス・スチュアート社社長(活動写真版)とその部下たる呪術師(『荒野のサムライ娘』)、莫斯科華撃団隊長(『新』アニメ版)、帝国政府首相(サクラ革命)と並ぶ「邪心を抱く人間」のボスキャラクターで、京極がその最初の人物だった。
関連タグ
ヴァレリー・カミンスキー:後継作品『新サクラ大戦』アニメ版における黒幕・ラスボス。性格・嗜好・野望がほとんど京極と酷似する。