太正桜を取り戻せ!可憐に凛々しく乙女咲く!
概要
『Fate/GrandOrder』のディライトワークスがリリースしていたソーシャルゲーム。
2020年8月末にセガからプロジェクト『B.L.A.C.K.』として仮発表、ディライトワークスから『日本、奪還。』として仮発表が行われたあと、同年9月2日インターネット生放送により同一のプロジェクトだった事が発表がされた。サービス開始は同年12月15日。
サクラ大戦シリーズに属しているが、舞台となるのはこれまでの時間軸より大幅に時間が経過した太正100年の日本。「サクラ大戦」の世界における「あり得たかもしれない未来」を舞台としており、過去作や「新サクラ大戦」とも話は繋がっていない。
作中における帝国華撃団の立ち位置は「レジスタンス」であり、日本全国を巡って仲間と神器を集め、腐敗した政府を打倒する、という展開になっている。
従来の戦闘手段である霊子甲冑・霊子戦闘機は旧式化しており、本作の乙女たちはパワードスーツタイプの「霊子ドレス」を装着して戦うことになる。
しかしリリースより4ヶ月経った2021年4月22日、諸般の都合によりサービス終了が正式発表され、はや半年で幕を閉じる事になった。
昨今のゲーム環境や今後の展開を考慮した結果の判断とされ、予定されていたVTuber「白上フブキ」「宝鐘マリン」声優採用企画も中止という顛末に。
当初は6月30日終了の予定であったが、オフライン対応版の引継開発が間に合わないという理由で7月20日まで延長され、7月31日まではその「機能限定版」のダウンロードを受け付けていた。
同年7月にはサクラ大戦ポータルサイト(はじめにモバイル版、次にPC版)からリンクが除外、12月には公式サイトの消滅が確認された。
あらすじ
本編開始の16年前となる太正84年に発生した「帝都大厄災」により、帝国(日本)は一夜にして壊滅。霊子水晶併用蒸気機関が使用不能となってしまったほか、咲良なでしこが単身で起こした反乱によって彼女が所属していた帝国華撃団が解体される。
日本政府は蒸気機関の代替として、霊力をベースにした新エネルギー「ミライ」を開発。帝国は劇的な復興を遂げた。
そして、吉良時実首相の手により「大帝國華撃団B.L.A.C.K.」として帝国華撃団は再結成。新たな魔の存在「降鬼」と戦い平和を守っていた。
太正100年。新人警察官であった大石義孝(大石由良)は、「ミライ」が人々から強制的に霊力を搾取して生成、そして霊力を搾取されつくした人間の成れの果てこそが「降鬼」であることを知り、レジスタンス部隊として帝国華撃団を結成する。
キャラクター一覧
詳細はリンク先を参照。
作中用語
- 降鬼
降魔に変わって出現するようになったもの、その正体は霊力を吸われた人の成れの果てである。
- ミライ
- 霊力塔
- 総督
- 帝都大厄災
関連項目
スマホゲーム セガ ディライトワークス 鎧ドレス
サクラ大戦 サクラ大戦シリーズ
評価
一言で言うと低評価。
あらゆる点で今までの要素を捨て去り、歴代キャラの出番もまず無いという、従来のファンを切り捨てるやり方は強い不満を生んだ。
肝心のオリキャラ達も、歴代にとって変わるにはキャラの薄い者ばかりで、それをソシャゲユニットとして大量に導入した結果、愛着や熱意を持たせる事に完全失敗。
ディライトワークスが提供したゲームシステムの方も、シナリオ・キャラの濃密さでゲーム面の乏しさをカバーしていたFGOから、上記要因でそれら欠点が悪目立ちした様な内容になり、バッシングを受ける羽目に。
似たような問題点を抱えた同時期の「新サクラ大戦」も同じく爆死した結果、それら二つが重なって「サクラ大戦リブート及びディライトワークスへの忌避感」が世間に浸透。廃業の署名活動まで起こった事で、製作陣ももう未来は無いと判断し、早期サービス終了となってしまった。
この件が影響したのか、後にDWの運営体制は大きく変化し、それまでの勢いを収めていく事になる。
今となっては過ぎた話だが、疑問視されていた白上フブキと宝鐘マリンの採用も事前登録の達成報酬と事実上両者ファンに対する釣りだっただけでなく、後者が「聞いてない」と困惑する反応を見せたことで「そもそも事務所や当人に事前告知や通達がなく、勝手に言い出しただけでは」と邪推を生み、最終的に実装すらされなかったことで詐欺扱いされる程であった。
より詳しくは→「新サクラ大戦・サクラ革命炎上騒動」