概要
原作:チームかなで 漫画・キャラクターデザイン:島田ちえ
セガのゲームシリーズ『サクラ大戦』の新展開として、2011年に行われた「サクラ大戦武道館ライブ2」にて初めて企画の発表がされた。
元の『サクラ大戦』は男主人公に女性隊員という構成だが、こちらは女主人公に男性隊員という逆パターン、言わば「サクラ大戦ガールズサイド」的位置付けの作品。
ゲームの『サクラ大戦』と違いキャラクターデザインが藤島康介ではなく花とゆめで主に執筆している少女漫画家の島田ちえである事、初出がゲーム作品ではなく漫画である事など元の『サクラ大戦』とは一線を画す部分が多い。
現在のメディア展開は漫画版、舞台版、ドラマCD。
『サクラ大戦』の舞台と言えば中の人がゲーム・アニメの役そのままで舞台に立っている事でも有名だが、奏組はドラマCD(声優)と舞台(俳優)で別キャストである。後に『新サクラ大戦』の舞台でも声優と舞台キャストが異なる舞台が開催されるがシリーズで初めて別キャストなのは奏組。
あらすじ
時は太正―。
帝都・東京で大人気の「帝国歌劇団花組」に憧れて島根から上京して来た「雅音子」
「花組」に入れると思いきや、配属されたのは舞台の伴奏を務めるオーケストラ「帝国歌劇団・奏組」だった。
帝国歌劇団のもう1つの顔、「帝国華撃団」。
奏組は花組が扱うよりも小規模な事件や、事件に発展する前の「魔」を被害最小限に抑えるために設立された「魔障陰滅部隊」。楽器の音に込められた音「霊音(レノン)」によって帝都に蔓延る「魔」を鎮めるのが役目。
オーケストラの指揮者見習い兼、奏組の隊長に任命された雅音子は…。
メインキャラクター
帝国華撃団・奏組の隊長に任命される。花組の熱狂的なファン。子供の頃からなにかと運が悪く(中には自分の不注意によるものもある)、ついたあだなは「不幸の招き音子」。「音」を見る能力を持つ。
本作の主人公兼ヒロイン。- ヒューゴ・ジュリアード(声優キャスト:細谷佳正/舞台キャスト:渡辺和貴)
メインヒーロー。寡黙で、いつも仲間の輪から一歩引いたところにいるが、交流を持たないわけではなく、むしろ奏組メンバーの事をよく理解し、把握している。また、やんちゃな桐朋兄弟を厳しく指導する貴重な存在。読書が趣味。
通称「ジオ」。偉大なる音楽家バッハ家の血を受け継ぐ家系に生まれ、貴族であることに誇りを持っている。庶民のためになることであれば力を惜しまない。「ノブレス・オブリージュ」と「完璧」が口癖でモットー。
源三郎の兄。弟とは2つ違いだが、弟よりも14cmも小さい。難しいことを考えるのが苦手で、体が先に動くタイプ。感が鋭い。すぐに弟の挑発にのり、派手なケンカを始めてしまうのはもはや奏組名物。
源二の弟。兄とは2つ違いだが、兄よりも14cmも大きい。常に斜に構えた態度で周りと接している。とくに源二や音子に対しては当たりが強い。金平糖が大好きでいつも小袋に入れて持ち歩いている。
- フランシスコ・ルイス・アストルガ(声優キャスト:立花慎之介/舞台キャスト:小野健斗)
微笑みを絶やさず、優しく柔らかい雰囲気をまとっており、奏組メンバーを母のようなまなざしで見守っている。家庭菜園が趣味で紅茶を淹れるのが得意。彼の自室には絶対に入ってはいけない。
サブキャラクター
奏組の総楽団長(グランドマエストロ)。
若干12歳にして、総楽団長秘書を務める少年。
奏組専用寮「かなで寮」の寮母(?)
男だらけのの寮で、唯一音子がホッとできる人。
見た目はどう見ても女性だが、笙曰く「音子が寮に来るまでは、男しかいなかった」
本家の清流院琴音と同じ名字だが、関係は不明。
隠密行動部隊・月組の副隊長。
現在のメディアミックス展開
漫画
花とゆめコミックス全4巻(白泉社)
漫画:島田ちえ 原作:チームかなで
アニメ・ドラマCD
- コミックス「サクラ大戦奏組」1巻付属アニメDVD
- 声優版ヴォーカルCDアルバム「サクラ大戦奏組 奏組歌音集」
- ドラマCD「サクラ大戦奏組」第一弾 ~小さな少女のためのクインテット~
- ドラマCD「サクラ大戦奏組」第二弾~コンサート協奏曲第1番~
舞台
- サクラ大戦奏組~雅なるハーモニー~
【2012年11月1日(木)~11月11日(日)全労済ホール/スペース・ゼロ)】
- サクラ大戦奏組 ~薫風のセレナーデ~
【2013年9月19日(木)~9月23日(月・祝)天王洲 銀河劇場 】
関連動画
公式主題歌PV「円舞曲、君に」
舞台「サクラ大戦奏組~雅なるハーモニー~」PV映像
舞台「サクラ大戦奏組~薫風のセレナーデ~」PV映像
舞台「サクラ大戦奏組~薫風のセレナーデ~」DVD PV