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親韓

しんかん

大韓民国に好意を抱くこと

主に大韓民国に対して肯定的友好的な感情を持つこと。
対義語は、反韓嫌韓

日本においては冷戦時に共に西側諸国であったことから大韓民国に好意を持つものも多い。
また、冷戦期における語彙のイメージと、21世紀におけるネット上での意味合いに差異が見られ、度々この言葉で形容される個人に対する様々毀誉褒貶、加えてあることないことの原因になったりするが、近現代の歴史における日韓関係の変化を考慮して意味合いを考える必要がある言葉だと言える。

そもそも、冷戦期においては日本の文化面・経済面における韓国の重要度はさほど高いものではなく、対して冷戦の西側同盟諸国としての日本との関係性に重点がおかれていた。その中において専ら「親韓」といえば保守政治家やその周辺人物の事を指し、現在の日韓議員連盟でも所謂保守政治家・右派政治家と呼ばれる人物が多く加盟している。
対象的に左派・親共派などにおいて韓国はアメリカなど主要西側諸国と並び批判の対象であり、今日日韓友好を呼びかけているような左派マスメディアなどでも度々韓国批判が見られた(一方でそれらのメディアが好意的だったのが北朝鮮である)。

ところが、冷戦の終了と、それに前後して韓国で長らく続いた軍事独裁政権の終了(民主化)は、このような政治的関係性に大きな影響をもたらすこととなる。
それに続く形で行われたソウルオリンピックの影響もあり、冷戦以後の韓国は経済面において大きく飛躍し、現代においては日本においても多くの経済的影響を残すまでとなった。
一方、昭和時代末期から所謂「従軍慰安婦」問題や靖国神社参拝問題などが度々指摘されるようになった。これらの第二次大戦期の問題が改めてクローズアップされた理由は様々であるが、一つに国内を発祥とする新左翼などによる暴力的革命闘争が事実上の敗北に終わり国際問題を舞台にした闘争にシフトする一方、これらの影響を多かれ少なかれ受けた人間がメディアなどで一定の影響力を持つ地位に昇格し出したことも理由であろう。
いずれにせよ、これらの民族主義・国際関係問題は、冷戦というタガが外れた中で次第に噴出し、日韓両国において政治的・民族的対立を生み出す原因となった。
もっとも当初は、日本国内においてはこれらの問題に対しては旧日本軍などへの責任論を始めとし韓国側に同情的だったといえる。この影響により、そうした韓国に対する同情感・(主に戦前の)日本に対する嫌悪感を下敷きとした韓国への好意感をもった層が一定程度増加した。このような傾向は何も日韓に限った話ではなく、植民地関係が一度構築された国家同士では避けては通れない問題といえよう。

しかしながらインターネット黎明期になると、今度は日本側の視点に立って韓国側の主張に真っ向から対立する論調が現れた。それらの主張を元に、逆に韓国側に嫌悪感を有する層が、特にインターネット利用の拡大に基づいて増大している。
彼らは他の意見においても保守派、更には戦前日本に好意的な印象を抱く意見が多く、概ね右派・保守と分類される者も多い。一方で彼らを形容するネットスラングとしてネット右翼などという言葉も誕生した。

こうした中、日韓関係は2000年代初頭の日韓ワールドカップ、それに続く韓流ブームの中で表向きは進展し、一方で意見的対立による「闇」も深まる。そして2010年代に10年続いた左派系政権から保守系の李明博政権へと移る中、こうした民族主義的影響や反日的感情がかつてよりはるかに強まった韓国右派の後押しを受け、日韓に深刻な対立をもたらす政治的パフォーマンスが増加することになる。対する日本でもこうした政治的パフォーマンスで韓国との対立を徒に煽ったことは無視できない事実であろう。
またインターネットの影響力はいよいよ肥大化し、従来ネット内部のみであった過激な主張も、ソーシャルメディアやそれを取り上げるマスメディアの影響もあり、日韓関係はここにきて大きな対立の時代を迎えることとなった。

そんな今となっては、「親韓」とは即ち反日的、左派的のレッテルを張られるようになり、冷戦期のイメージとはまるで逆の者になってしまった。
保守政治家の中には現在でも韓国の政治家や一部団体と友好関係を持つものは少なくなく、日本における軍事的行動においても現在も韓国は「敵国」ではなく、アメリカなどと共に協調して軍事作戦を取るであろう「友好国」である。
しかしながら、2010年代以降表立って親韓を表明する人間は左派的な人物や、タレントなど政治的意味合いの薄い人間が多い。

無論、これらの対立関係が発生するよりはるかに以前から、韓国に文化面での好意を抱いていた者が政治的立場に関わらず存在するもの事実である

なお、韓国では「親日派」は第二次大戦以前の植民地時代に協力的だった人物とその子孫を形容する言葉で、「知日派」「博日派」などと分けられることが多い。


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