もしかして→ベトベトさん
概要
『共歩き』とも称される、音だけの存在で姿は見えないと言われている。
夜道を歩く人間の後ろを「べとっ、べとっ」と濡れたような足音を響かせながら尾けてくる。
足音が常に後ろから聞こえてきて不気味に感じるが、べとべとさんは後を尾行してくるだけで、直接危害を加えてくる事はない。
道の端に寄り、「べとべとさん、先へおこし」と言うと足音はしなくなるとも言う。
それでも足音がする場合は通報しましょう。
今日よく見られる丸い体に口の付いたべとべとさんはゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるがデザインしたものである。
- ちなみに、水木しげるは子供の頃、べとべとさんに遭遇した事があるという。自伝的作品『コミック昭和史』では、小学生の時分に兄と共に遭遇したエピソードが語られた。のんのんばあは「おらが大阪におったときに、ついてきたことがあっただ」「近ごろは毎日のように浜辺に自殺者があがっちょる。そのせいかな?」と言うが、やはり正体はわからずじまい。
初期の妖怪画では今のような丸みは無く、口のような切れ目に人面のようなものが覗く不気味なものだった。
鳥取県にある水木しげるロードにあるべとべとさんのブロンズ像は「かわいい」と評判で、口の中に大量のお賽銭が入れられている。
実写版のゲゲゲの鬼太郎では後を付けて驚かしたり、人をしゃぶったりするなどのいたずらをする妖怪として登場。ちなみにべとべとさんなだけに唾液もべとべとしている…。
創作での扱い
侍戦隊シンケンジャー
第三十七幕「接着大作戦」にモチベトリとして登場。とりもちのような「もちつぶて」を投げ、人と器物をくっつけ身動きを取れなくして街を混乱に陥れる。
がんばれゴエモン
でろでろ道中にて、夜にしか出現しないザコ敵として登場。
その場で飛び跳ねているだけのものや画面外から突進してくるもの等、何気に行動パターンが豊富。
体力は他のザコ敵と比べると若干高めで、威力が低い武器や攻撃だと一発で倒せない。
妖魔夜行
「首酒」という作品にて、『背後という知覚不能の死角に対する人間の恐怖心』を母胎に発生した妖怪と定義されており、同類の妖怪「こつりこつり」が登場する。
名称通りの「こつりこつり」という音を立て人を追跡したり、大きな口で相手を捕食する妖怪だが、現在は人を脅かすだけの無害な妖怪になっている。
関連イラスト
関連タグ
パッドフット(イギリスのご同輩)
カミカゼボム(見た目が酷似している)