動物としてのカワウソについてはこちら→カワウソ
概要
伝承ではキツネやタヌキと同様に人を化かす動物とされ、人に化けてはとんちんかんな返答をしたという可愛らしいもの(能登(石川県))、生首に化けて魚の網にかかって驚かせたり(青森県津軽地方)、大入道に化けたり(宮城県仙台)という話が伝わっている。
今でこそ日本では絶滅してしまっているが、昔は妖怪話になるほどメジャーな動物だった。
関連イラスト
創作作品での「かわうそ」
ゲゲゲの鬼太郎
原作・アニメ第1~5期まで含めほぼ全てに登場する妖怪。原作・アニメ1~4期まではゲスト・脇キャラだったが、第5期で初めてレギュラーキャラとして参入、そこかしこで活躍してくれるようになる。
基本的な背景は『オベベ沼の妖怪』がベースとなっている。ひもじさから、あるいは寂しさから人間に悪さをするが、基本的には優しい妖怪。アニメ第2期は第1期の続編という形であるため、彼の最大の見せ場である『オベベ沼の妖怪』の話は作られなかったが、その分妖怪反物や妖怪裁判で一緒に戦ってくれる。また、裁判の際には周囲の視線に射すくめられて脅えてしまい、鬼太郎の弁護が出来ないなど、個性を感じさせる脇キャラとして頑張ってくれている。
第5期での「かわうそ」
(CV:丸山優子)
第5期では、舌ったらずな喋り方と鬼太郎とタメを張るのんびりした性格で和み系キャラとなっている。鬼太郎に代わってアバンタイトルで物語の紹介役を務めたこともある。アマビエとは迷コンビ(かわビエ)。
横丁の住人が大抵目玉親父を「親父さん」などと敬称で呼ぶのに対し、かわうそは「親父」と呼び捨てにする。他人のボケ(特にアマビエ)に対して、のんびりした口調ながらツッコミを入れたり、ユニークな言い回しをしてギャグシーンも担当するなど愛敬ある妖怪として描かれている。
第42話において、鬼太郎とねずみ男の回想と言う形で、寂しさから水神石で少年に変身するいたずらを繰り返していたという『オベベ沼の妖怪』に相当する過去が語られた。その際ねずみ男が彼の気持ちを察し、かばってくれた事がきっかけになったのか、ねずみ男とは仲が良い。一緒に妖怪将棋をしたり彼の悪事にも乗り気で参加したりする。
この過去の行いが原因で、沼の妖怪達は人間達から恐れられ、せっかく親しくなった少女と疎遠になってしまった一目入道がかわうそに化けて少女らの声を奪うという事件が起こってしまう。
得意技は「水鉄砲」と呼ばれる大量の水を口から吐き出す技。63話では鬼太郎の力を借りて巨大な水柱で敵妖怪を撃退した事もある。貴重な水中での戦力であり、第4話では鬼太郎が肩に捕まり、妖怪横丁の水路から伊豆半島沖に急行する為の移動手段に利用された。しかしながら、塩水は苦手である。
第73話で妖怪四十七士として砂かけばばあ、子泣きじじいらと共に覚醒。99話では四十七士の力を利用して鬼太郎のちゃんちゃんこを出来るだけ大きくする事に貢献し、亀姫と長壁姫の暴走を無事食い止める活躍を見せた。
これまでは青森県代表と紹介される事があったかわうそだったが、本作を期に石川県代表として紹介される事も多くなった。
第6期での「かわうそ」
(CV:浦和めぐみ)
第6期では1クール目終了時点では本編未登場だったが、OPでは神社の境内ですねこすりに追いかけられたり、「墓場で運動会」の場面で綱引きに参加したりという姿が見られる。
第18話で本編初登場となる。悪戯好きで、昔は住処のオベベ沼周辺の村の人間を騙して(「村にイノシシが来た」と言うなど)楽しむなどしていたが、その途中で逃げ遅れた女の子をおぶって家まで運ぶなど、それほど悪い妖怪ではない。
現代では空腹の少年の振りをして周辺の住人を騙し、食物を貰うなどしていた。本人は野菜より魚が好き。
ねこ娘も被害者の一人で、崖から落ちて負傷した農家の老人を助けたお礼に分けて貰った野菜を騙し取られていた。
しかし住民が妖怪ポストで相談したため、鬼太郎に悪事が知られてねこ娘にも嘘がバレてしまう。怒ったねこ娘に追いかけ回されるが、そこへ老人(猫娘がかわうそを追い回していた場所は彼の家の屋根の上だった)と一緒に転落した妻の老婆が現れ、かわうそが怪我で動けない彼女をずっと介抱しており、食糧も彼女のために集めていたことが明らかになる。
事実を話した後、山村から段々と人が去って行く事に寂しさを感じていたことを吐露し、ねこ娘に誘われてゲゲゲの森に暮らすようになった。
第20話では蛤船の船頭となっていた。以上から、本作もゲゲゲの森に住むレギュラーキャラとして参入するようである。
第88話にて、ねずみ男が仕掛けた人間と妖怪の出会いの場「ビビビハウス」にてまーちゃん(ゲゲゲの鬼太郎)と言う人間の女子からお付き合いを申し込まれる事に。相当に体を張ったはずの一反木綿は泣いていい。
伝染るんです。
(CV:茶風林)
シュールなギャグ4コマの連作集である漫画作品。特に着ぐるみを着た眉毛が太い男にも見える独特の風貌の「かわうそ君」が登場するシリーズは人気を博し、この作品および作者である吉田戦車の代表的なキャラクターとなった。
一見純朴そうで何を考えているのか分からない顔をしているが、非常に嫉妬深い面をもつ。
ハワイに行ったことがある「かっぱ君」を特に妬んでおり、いろいろと謎が多い「かえる」などとからむことも多い。
後にファミコン用のシュールなアクションゲームとして発売された『伝染るんです。かわうそハワイへ行く』の主役となった。
吉田のキャラクターが多数登場する『殴るぞ』の「山田シリーズ」には、『伝染るんです。』のかわうそ本人が「山田」として、また別のシリーズには「和歌子」というダンナ様の家でメイドをしているメスのかわうそとその親族が登場する。
しゃばけ
漢字で「獺」表記。小姓に化けている妖で、野寺坊と一緒にいることが多い。