概要
1985年に雑誌「ポップアップ」でデビュー。1989年に「伝染るんです。」を連載開始し、本人の代表作となる。
妻は同じく漫画家の伊藤理佐(代表作:『おるちゅばんエビちゅ』・『ヒゲぴよ』など)で、お互いに再婚である。伊藤との間に女児が1人いる。
元しんぶん赤旗記者のジャーナリストでイビチャ・オシムの通訳を務めたこともある千田善は従兄弟であるほか、エニックスのプロデューサーであった千田幸信も親類にあたる。
ちなみにペンネームは友人が付けてくれたものだが、特に意味はないとのこと。本人や友人がミリタリーファンというわけでもないらしい。
なお、この友人は漫画家・イラストレーターの朝倉世界一の命名者でもある。
ただし、「戦え!軍人くん」を執筆していた頃にペンネームが「戦車」な上に軍国主義者と勘違いされた事でかなり苦悩していた。これ以降はこの手のミリタリーギャグは一切手を出していない。
4コマ漫画「伝染るんです。」「いじめてくん」「ぷりぷり県」「殴るぞ」などの、擬人化されて言葉を話す動物が暮らすような牧歌的・メルヘンともいえる世界観に、不条理さを忍ばせるシュールでナンセンスな作風は、1990年代における不条理ギャグの確率とブームを支えるものとなり、お笑いや小説、演劇など、ジャンル外にも多大な影響を与えた。
2000年代以降、「萌え4コマ」、特に日常系や空気系と呼ばれる作品が人気となったこともあり、不条理ギャグ漫画のブームは落ち着いたが、不条理ギャグの影響はいまだに大きく、吉田をはじめそれらの作品群を発表した漫画家の評価は高い。
近年は、「吉田電車」などのエッセイ漫画やイラストレーター業に重点を移している。地元である岩手県にまつわる仕事も多い。
1990年代前半は小学館刊行の任天堂のゲーム攻略本(「スーパーマリオワールド」など)で4コマ漫画を執筆しており、「緑のボケナス」の弄られキャラを作った人でもある。
「中の人」・「中の人などいない」(「伝染るんです。」では「下の人」)といった言い回しを漫画内で使っており、これ以外にもいくつかの作品のネタがネットスラングやネットミームとなっている。
pixivでは、彼の作品のファンアートや、画風を真似たパロディイラストなどに、このタグが付けられる。
関連イラスト
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おかあさんといっしょ:2019年、体操の歌「からだ☆ダンダン」の作詞を手がけた。現在も番組内で流れている。