日常系とは
批評においては当初「日常系」に先行していたが、その言葉の意図するところがよく分からないためか今やウィキペディアの当該項目を残すのみである。
この「空気」は「影が薄いキャラクター」の意味ではなく「毎日ふわふわしている様子」だとか「空気のようにその辺に溢れているもの」などといった、雰囲気のことを指しており、それを楽しむという意味である。
狭義では『あずまんが大王』に端を発する萌え日常系の流れを指す。あずまんが大王に始まり『苺ましまろ』『ARIA』『ひだまりスケッチ』『らき☆すた』『みなみけ』あたりで成立したとされる。
一方あずまんがフォロワーの初期の代表例である『ぱにぽに』(『ぱにぽにだっしゅ!』)はもっぱらギャグ作品とされて日常系・空気系に分類されることが滅多になく、『らき☆すた』『日常』もところどころギャグの方向性も目指していたりとそのへんは曖昧である。
このジャンルは『けいおん!』『ゆるゆり』以降きらら系と呼ばれるジャンルに移行し、毎作ごとにアニメ難民が続出するというブームを築くが、女子5人ぐらいの学園ものという内容が食傷気味となったことから徐々に沈静化する。『ぼっち・ざ・ろっく!』ではきらら系の自虐パロディ的内容となり一時代の終わりを告げた。