概要
「夜行日」(やぎょうび)と呼ばれる物忌みの晩に、首の無い馬に跨って人里を徘徊すると言うひとつ目の鬼(あるいは首なし馬そのものを指す)。主に徳島県に伝わる。
掟を破って物忌みの晩に出歩く者は、夜行さんの首無し馬に蹴り殺されてしまうと言われている。
運悪く遭遇してしまった場合は、草履を頭に載せて地面に平伏すれば、夜行さんの難から逃れられる。
また、実在の人物が死後怨霊となったものとも言われている。
フィクションでは
水木しげる作品
CV:大竹宏(第3期)、掛川裕彦(第4期)、楠見尚己(第5期)、高塚正也(第6期)
元々は民間伝承にのみ名のある存在であったが、近年水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」にキャラクターとして登場した事がきっかけで、少しずつではあるが名が知られるようになった。
因みにアニメ版(アニメ3期以降)の『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズに登場する夜行さんは“妖怪発明家”の異名を取る発明狂であり、様々な発明で鬼太郎一行を助ける(「妖怪千物語」でも発明家という設定である)。
- 4期では首なし馬にも乗り、妖怪自動車を子供との約束を果たそうとする亡霊に貸し与える気の良い所を見せた。また、妖怪大裁判では検事も務めていた。
- 5期では妖怪横丁に研究所を構えており、発明以外でも妖怪研究の分野で鬼太郎一行に情報提供を行う。こちらでのデザインは色が青くなっており、バイザーを被っている。
- 6期ではモブ妖怪として登場。
- 漫画版の地獄篇では地獄で鬼太郎と対峙する。こちらでのデザインは全身を甲冑に身を包み、鎌で武装した姿をしており、餓鬼達を鎌で斬り殺し、残りの者達に食糧として分け与えたる役目を持つ。鎧の隙間に鬼太郎の毛が潜り込み、心臓を刺された事で昏倒した。
- 3期第117話はこの話をベースにしているが、こちらでは味方側の夜行さんがぬらりひょんに洗脳された姿として登場、鬼太郎の活躍で洗脳が解ける。なお、流石にアニメでは放送コードに引っかかるので餓鬼を惨殺するシーンはない。
『最新版ゲゲゲの鬼太郎』では、妖怪よりも神に近い存在であり、ぬらりひょんも夜行さんより下の立場だったこともある(参照)。
女神転生シリーズ
地方都市を舞台に日本の妖怪が多数登場した『デビルサマナー』のみに”幽鬼”ヤコウ名義で登場。
幽体の首切れ馬に乗った、頭蓋骨のような頭の一つ目の青鬼で、異界化した住宅地の吾妻教授宅でダークサマナーシド・デイビスに”邪鬼”アシナガ・テナガと共に召喚され、葛葉探偵事務所の面々を妨害した。
妖怪ウォッチ
→『夜行(妖怪ウォッチ)』を参照。