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概要
一般に語られている伝承は以下のようなものである。
- 柿の実を取らずに長期間放置していると現れる。
- 僧侶のような姿をしている。懐に柿の実を大量に抱えている。
- 柿の木のある家から現れ、町内を一巡りしながら柿の実をばらまき、元の家に戻って消える。
特に悪事をするわけではなく、かといって現れることが吉兆か何かというわけでもなく、「柿の実をあまり長く放置していてはいかんよ」ということを言っているだけの、とりたてて害のない毒にも薬にもならない妖怪の一種と言える。
正直言ってかなりマイナーな地方妖怪の一種なのだが、コイツを今に至るまで全国区で一部マニアに知らしめている要素が存在する(こちらは「タンタンコロリン」ではなく「名前のない柿の精」とされることもあるが、「宮城の柿の妖怪」である点は同じなので同一視されやすい)。
- ある晩寺の小僧さんの下に男がやってきて、「自分の糞を鉢で擦って食え」と宣う。
- 無論小僧さんは嫌がるが男が怒るので仕方なく食べると、甘い柿の味がして美味かった。
- すると男は山奥に消え去り、翌朝小僧さんが和尚さんを連れて男が消えた方に行くと、柿の木の下に大量の実が落ちていた。
- 「この実が化けて出ていたに違いない」と和尚さんが柿の実を集めて寺に帰ると男は二度と現れなかった。
…ご覧のように妖怪の癖にスカトロプレイ好きというとんでもない奴である。しかもこのバージョンではショタコン疑惑すらある(別バージョンでは「柿を食べたがっていたある屋敷の下働きの女が晩に現れた男の尻を楊枝でほじって食べると柿の味がした」パターンもある。どちらがヤバイかは読者の判断に任せる)。
まぁ日本には、自分の小便入り味噌汁を恩返しに食わせていた蛤女房という女性版スカトロ妖怪もいたりするので、これぐらいザラなのかもしれないが。
関連項目
蛤女房 ― 同族?
地獄先生ぬ~べ~ - 植物の種と、生物を急成長させる粉を持つ妖怪「たんころりん」として登場。
大手の白けつ -同郷の妖怪