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文車妖妃

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ふぐるまようひ

文車妖妃とは、妖怪・付喪神の一種。読みは「ふぐるまようび」、「ふぐるまようき」とも。

概要

鳥山石燕の作品「百器徒然袋」上巻に登場する文車(火事などの非常時に手紙を入れて運ぶための箱車)の付喪神。「百器徒然袋」には文車から手紙を引っ張り出している鬼のような形相の女性の姿で描かれている。

江戸時代の怪談集の中に、とある寺の少年が受け取った恋文を捨ててしまい、その恋文に込められた執念が鬼となり人を襲ったというものがあり、文車妖妃はそれと同じ種類の妖怪と言われている。

(この鬼と言われるのが酒呑童子である)

創作での扱い

ゲゲゲの鬼太郎

CV:松井菜桜子(5期)

実写映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』ではタレントの中川翔子が演じている。

妖怪図書館の司書として登場。猫娘とは知り合いで、彼女を「猫お姉さま」と呼んでいる。

なお文車は移動式「書庫」であり、中川翔子の愛称は「しょこたん」である。

同時期放映されていたアニメ『5期鬼太郎』では、本に取り憑く妖怪として登場。

4時44分44秒にロールプレイングゲーム「モンモンモンスター」をプレイした子供や(行方不明になった子供から依頼を受けた)鬼太郎たちをゲームの世界に閉じ込めてしまう。当初はNPCのフグル姫と魔女マヨウ(2人の名前を続けて読むと「フグルマヨウ」、すなわち文車妖妃のアナグラムである)に化け、フグル姫として鬼太郎たちを導きつつ、マヨウとしてモンスター共をけしかけて鬼太郎たちを追い詰めた。

ゲーム内では妖力を封じられており、鬼太郎の髪の毛針が撃てなくなり、リモコン下駄もただの下駄と化し、猫娘の自慢の引っ掻き攻撃も弱体化されていた。しかも鬼太郎はゲームをしたことがなかったため、RPGの仕様に戸惑い全滅しかけるが、夜行さんの助けを借りてゲーム内の鬼太郎たちと連絡が取れるようになった目玉おやじの操作やアドバイスにより、レベル50まで成長することができた(目玉おやじはRPGにハマっていたため、鬼太郎たちの装備の交換を行った)。

長時間ゲームしすぎて目玉おやじが目が充血してダウンした頃を見計らい、自分の居城に鬼太郎たちを誘い込んで甚振った。夜行さんの発明でアバター勇者オヤジモン」としてゲーム世界に入った目玉おやじに阻まれ、夜行さんの裏技で急激にレベルマックスになった鬼太郎達に一度は倒されるが、正体を明かして復活。

倒れた鬼太郎達を復活させて嬲るなどチートの限りを尽くしたが、一反木綿の読み聞かせで動きを止めたところに鬼太郎の剣を浴びて今度こそ倒されて元の姿に戻った。一反木綿の読み聞かせを気に入り、彼にもっと絵本を読んでほしいと無邪気にお願いした。

本来は本に溜まった人の情動と遊ぶ事を好む可愛らしく純粋な少女の妖怪であり、現代の子供達が本を読まないので、読まなくなった本に埃が溜まるようにストレスが溜まって老婆の姿と化し、読み込まれたゲームの攻略本を見て今回の計画を思いついたのだった。

ちなみに、足はどの姿でも共通でモンスターじみたデザインになっている。

なお、ゲーム内の鬼太郎たちの姿は以下の通り。

鬼太郎:棍棒や剣で戦う勇者(RPGの主人公)

猫娘:双剣で戦う戦士、もしくは女勇者

かわうそ:水による攻撃や魔法封じなどを行う僧侶

アマビエ:氷魔法や敵のシールドを解除する魔法使い

一反木綿:槍や大砲で戦う海賊

目玉おやじ:頭にヘッドギアを装備し、盾と軍配を装備した勇者。アバターなので本来の姿より大きくなっている。

余談だが、モンモンモンスターの元ネタであろうRPGにも上記の職業は存在し、軍配もシリーズによっては扇系の武器として登場している。

女神転生シリーズ

初出は『デビルサマナー』で、外見は文車から目を覆い嘆いている女の幽霊が飛び出した姿の”鬼女”フグルマとして登場。舞台の平崎市の図書館で怪異を引き起こしていた。

ぬらりひょんの孫

妖怪界の書記係。石燕の絵を元に眼鏡をかけた美女として描かれている。主な役目はさまざまな妖怪等の情報を伝えること。

みなぎ得一作品

みなぎ得一作品の付喪神「しおりちゃん」が作中に登場した妖怪等の解説役を務める。眼鏡をかけ、サラシを巻いた上半身を本の中から出した姿で描かれていた。

足洗邸の住人たち。では当初は本屋の店員として登場したが、後に白澤の秘書官で、白澤図の付喪神「閒神・栞」として登場。人間に近い姿で描かれている。

√3では万魔殿学園の図書館の司書として登場。速読と本の複製能力を見せた。

貧乏神が!

文車の付喪神で、書物の要素がほとんどない珍しい存在。

外見は文車を模した車椅子に載ったメカクレ少女。

ぼそぼそとしたしゃべり方で枯れ専。

妖魔夜行

文車の付喪神で、眼鏡をかけた若い女性。吉祥寺ロフトから300m程離れた住宅街の一角に古書店を構えている。店内は異空間になっており、無数の「書かれなかった本」が並んでいる。

関連タグ

妖怪 付喪神

やぶレター:同じく手紙にまつわる妖怪。

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  • しちゅぼ纏め

    (四月馬鹿記念作品)謎の妖怪が誰かを探して枕元を彷徨う

    動画などで使用する際は一声おかけくだされば私が見に行きますので、なにとぞご協力をお願いします いやホントお願いだからご一報ください。私にもその素晴らしいお声を聴かせてください。 知らぬ人の為に解説 『文車妖妃』 文車(火事などの際に書物を持ち出すための車)の付喪神。昨今は「古い恋文やそこに込められた執念が"成った"もの」と解釈されている。巻物を手にした女性の姿で描かれ、古い物語では恋文をぞんざいに扱った者を鬼に変化させる。四月馬鹿記念として即興で書いたのでヤンデレにできなかったのが未練でならない。 ↓以下は本編の裏設定になりますため要注意↓           延暦某年(平安時代の初め頃)。ある公家の屋敷が火に包まれた。 その公家の男は殿上人(帝の住む清涼殿に上る事が許された人物)にしては珍しく生真面目な性分で、それ故に揶揄われつつも男にも女にも好かれていた。それ故の悲劇であった。 仕事に追われた公家が夜中に書き物をしていた折、強い眠気に襲われうたた寝をしてしまい、大殿油に頭をぶつこれを倒してしまったのだ。 幸い公家の男はすぐに屋敷中の者を叩き起こして屋敷を出て事なきを得たが、下女の一人がいつまで経っても出てこない。下女と仲の良かった者が探しに戻るべきかと言うと、屋敷の門が崩れ落ち中へ入れなくなってしまい、火消しを終えるまで誰も屋敷の中へ入ることはできなかった。 火事が終わり、屋敷の跡地を探し回ると、焦げた女物の着物を纏った骸骨が一つ、文車の傍で見つかった。件の下女と思しき骸はどうやら、一人で文車を引いて屋敷を出ようとしたらしい。焼け崩れた文車の残骸の中からは、公家の男に宛てた恋文の束だったであろう炭の山のみが見つかった。噂では、恋文の中には下女が秘かに読み書きを覚えてしたためたものが、ひっそりと忍ばされていたとか。 火事の夜より、京では夜な夜な車輪の軋む音と誰かの歩く足音がどこからともなく聞こえてくるという。火事で焼け死んだ下女が文車を引き、今でも恋文のあるべき場所を求めて彷徨っているという。 しかしその音は、ある時を境にふっと消える。事の次第を知り憐れんだ高名な陰陽師が下女の魂を葛籠に封印し、その葛籠は公家の男の元にあると、宮中の語り草となっている。 つまるところ女中の秘かな恋心と恋文を助け出せなかったという未練と大量の恋文らに宿った執念が合体して、『恋文を届ける(=想いを伝える)まで絶対に成仏できない幽霊』と化している訳でございます。
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    ご活動二周年おめでとうございます。
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    シェアードワールド、ガープス百鬼夜翔シリーズの人物を借りて、今更のパロディ腐女子向けです。 黒井×早坂で、オリキャラは存在しません。 意味がわからない人、興味がない人、知っているけれど好きでない方にはおすすめできません。 ネタがネタだけにキャラ崩壊のおそれは充分あります。 苦手な方は閲覧をおやめ下さい。 小説最終巻のネタバレが存在しますので、避けたい方は是非原作をお読みになってからまたいらして下さい!
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