概要
鳥山石燕の作品「百器徒然袋」下巻に登場する鈴の付喪神。頭部に鈴を付けた女性の姿として知られている。
鈴は昔、世界中で儀式などに祭具として用いられており霊的意味合いが強く、鈴彦姫は神霊を降ろす為に使用されていた鈴が付喪神化したとされている。
また「百器徒然袋」の解説内に「かくれし神を出し奉んとて、石戸のまへにて神楽を奏し給ひし、天細女のいにしへもけひしく、夢心におもひぬ」と記されている。
この解説内に登場する天細女は天岩戸という洞窟内に隠れた天照大神を天岩戸の外に引っ張り出した功績者の一人である。
この事から鈴彦神は鈴と天細女に共通する「神を引き出す」をもとに創作された妖怪ではないかとも言われている。