概要
鳥山石燕の『百器徒然袋』に記載されている妖怪で、平安時代からある遊戯である「貝合わせ」や「貝覆い」に使う貝殻をしまう「貝桶」から子供が這い出している絵が描かれている。
石燕による解説では「この貝児は這子の兄弟にやと、おぼつかなく夢心に思ひぬ」と書かれており、現代語に訳すと「這子(四つん這いの幼児向け人形)の兄弟ではないか」という意味であるという。
「貝合わせ」は夫婦和合の象徴として母から娘に送られる嫁入り道具の一つであり、数百年に渡って引き継がれたものもあることから付喪神となったと考えられている。
創作での扱い
「まほろ」という名前で登場。貝桶から出る蜃気楼で幻を作りだす力を持ち、現在はまっているカードゲームのモンスターを実体化させて遊ぶが小学生たちにはなかなか勝てない。