概要
瀬戸物が集まり鎧武者のような姿となった日本の妖怪(付喪神)。
江戸時代に鳥山石燕が書いた『百器徒然袋』が初出であり、その他に伝承などは存在せず、比較的新しい妖怪と言える。
百器徒然袋には唐津物と瀬戸物をそれぞれ『三国志』の曹操と関羽に見立てた解説文が書かれており、陶磁器の付喪神同士が争っているという設定と思われる。
平成以降にはこれが拡大解釈されたのか、「瀬戸大将率いる瀬戸物軍団が唐津物に勝利したため、瀬戸物が主流となった」という解説も出てきた。
創作での扱い
ゲゲゲの鬼太郎
アニメ『4期鬼太郎』の京極夏彦が脚本およびキャラクターデザインを担当した第101話「言霊使いの罠」で言霊使い一刻堂によって呼び出され、鬼太郎たちと戦った。
ぬらりひょんの孫
骨董市でに現れたがつらら組によって退治された妖怪。ノベル版では奴良組にも所属していた個体が登場。
仁王2
DLC『牛若戦記』にて登場。
前述の通り現実では江戸時代が初出の妖怪だが、このゲームでは平安時代末期に現れ、なんと武蔵坊弁慶として源義経に仕えている。