概要
塵塚怪王とは、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』に登場する日本の妖怪。
唐櫃をこじあける姿で描かれており、鳥山石燕は山姥などの王であるとしているものの明確な立ち位置ははっきりと分かっていない。
平成以降の妖怪書籍などの解釈ではゴミの付喪神達の王として描かれていることが多い。
「塵も積もれば山となる」を体現した存在であるともされ、積もり積もった数多くの塵が大鬼の姿形をとったという解釈がなされる場合も。
創作での扱い
近年では漫画や特撮作品に登場するスクラップやゴミの怪獣・怪人のイメージのものも混入している。
ねこむすめ道草日記
顔がモニターでスピーカーでしゃべるガラクタで出来たロボットの王様のような妖怪。
ゴミに命をあたえ妖化させる能力があるが、本人は悪気はなくアートだと思っている。
人間に復讐を誓う、捨てられた人形の付喪神メリーさんを姫と慕い、百鬼夜行計画に手を貸してしまう。
陰陽師~平安妖奇譚~
※イラスト後方
物を大事にしない人間が大嫌いな虎のような顔をした鬼。唐櫃をこじ開けて付喪神を解き放つ。
あやかし百鬼夜行
唐櫃に入っている鬼女で十本頭の一妖。妖界各地を放浪してゴミを集めている自称ゴミのお姉さん。
妖怪百姫たん!
CV:千葉泉
いつも拾えるものが無いか探しているガメついネーちゃん。
土属性の付喪で塵塚怪王→付喪王・塵塚怪王→剛力武王・塵塚怪王と昇華する。
青空がっこのせんせい君。
CV:遠野朔
すたじおみりすの最終作である妖怪探索アダルトゲーム。
ちり子という名で登場。特定のルートに登場する1歳の新妖怪。
妖魔夜行
リプレイなどに登場する粗大ごみで出来たメカ恐竜のような妖怪。普段は人間に化け、リサイクルショップで働く青年として生活している。最初はシナリオボスとして登場したが、改心したあと弱体化して仲間になったという設定。体を構成する家電の能力を活かした妖術が使える。生ごみの集合体の同族と戦うシナリオ案も掲載されている。
異形家の食卓「塵泉の王」
地口小説を得意とする田中啓文作の黄泉の国、餓鬼道、ゴミ処理を絡めたホラー。
奇異太郎少年の妖怪絵日記
不法投棄場に住んでるホームレス老人のような姿の妖怪。物の声を聴き、ゴミを操る力が有る。山姥や砂かけ婆などの婆妖怪のハーレム王でもある。