「ご…ごめんなさい 私…乱れたものを見ると つい…正したくなっちゃって…」
プロフィール
氏名 | 伊院知与 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 12歳 |
所属 | お花の蜜大学附属中学校(1−1) |
誕生日 | 10月1日 ※ |
星座 | 天秤座 |
一人称 | 私(わたし) |
※133話にて判明。由来は『メガネの日』が有力であるが、眼鏡彼女は誕生日発表時複数いた為、規則を遵守する委員長に関連する『法の日』を由来とする説もある。
概要
恋太郎の実のいとこであり、初の中学1年生の彼女。
同学年には同じクラスの出井祭李がいるが、祭李より誕生日が遅いため恋太郎ファミリー最年少。
クラスの学級委員長を務めており、生真面目で規律正しい性格の優等生。
眼鏡をかけ黒髪を三つ編みおさげで纏め制服は膝丈スカートと、典型的な委員長スタイル。
人物
幼い時に母とは死別しており、実父(恋太郎の叔父)にあたるヒロ叔父さんに溺愛されて育つ。
恋太郎が小学生の頃タンクローリーに撥ねられそうになった知与の父を助けたことで、彼は恋太郎を異様に信頼し、「知与を任せられるのは恋太郎しかいない」とまで願うように。結果知与が恋太郎に妹分として見られないよう年頃になるまで会わせないという対策が取られ、知与は恋太郎と登場回まで顔を合わせずにいた。
極度に生真面目な性格な為、容姿や行動などにおいて風紀が乱れているものを見ると「ゔーッ!!!!!」と唸りながら顔をしかめて正そうとする。
その一方で、不意のタイミングで眼鏡が外れると委員長スイッチが切れ、何も見えない不安も相まって甘えっ子かつ極度の泣き虫 になってしまう。
この性格になったのは、今一つ頼りない父を支えるべく真面目に振る舞うようになった結果、周りに「しっかり者」と見なされ頼られるようになってしまい、その期待に応えなければと気を張りすぎてしまったため。
「ゔーッ」についても、乱れたものを見ると反射的に発動してしまう発作のようなものである。
ファミリー加入当初は彼女達のあらゆる部分を否定してしまったが、その結果屋上に地獄絵図を生み出してしまい反省。
キス禁止令を発令して、ファミリーを禁断症状で困らせてしまったこともある。
しかしファミリーに加わって様々な価値観に触れたことや、(曲者揃いながら)人生の先輩な年上達に囲まれたことで徐々に肩の力は抜けており、眼鏡を自ら外して唸るのを強引に止めたり、唸る頻度自体も減っていたりと、話が進むにつれ性格的に丸くなっている。
概要の通り、校内では三つ編みおさげに模範的な制服の着こなしだが、プライベートや衣装チェンジ時には髪を下ろし垢抜けた印象を見せる。
周りの後押しで化粧やお洒落に踏み出せるようになったのも大きいかもしれない。
ついこの前まで小学生だったこともあり、高校生以上が多いファミリーでは運動能力や体力は低い方。
しかし、乱れているものを見ると鬼神の如き力を発揮することも。
父子家庭という事情もあり家事が得意で、作る料理は家庭的。
ちなみに、酔う(みたいになる)と笑い上戸になる。
200話で18歳の姿になった際は、かなりのナイスバディな姿を見せた。
この際は高校の制服を着ており、髪を伸ばした状態で大きめの三つ編みを作っている。
知与との恋愛関係
血の繋がった年少の親戚という恋人としては倫理的に危ない属性をいくつか持ったキャラクター。
恋太郎は運命の人ビビーンが発生した瞬間「嘘だろ………」「いいのか…!!!? いいのか集英社!!!!?」と焦りまくり、後に唐音からも「いろいろと大丈夫なのかおい!!!」と突っ込まれている。
恋太郎「掲載されてる以上は多分大丈夫なんだと思っていただければ」
※何かあったら作者は全身全霊をかけて集英社のせいにするよ。
いわゆる「いとこ婚」は日本の法律上問題無いが、国によっては禁止されている例もあり、特にアメリカでは州ごとに禁止されたり、刑罰の対象であったりとバラバラである。
この為、日本から出国したらちょっとヤバいかもしれない。
また、知与の年齢が2人の恋愛関係にネックになる場合はある。
日本の法律において、基本的には相手の年齢によらず恋愛関係になるのは合法とされている。
しかし、成人した人間が未成年に肉体関係を持つことは禁止されている。
未成年同士であればOKだが、13歳以下の年齢の者と肉体関係を持つのはNG。
つまるところ「肉体関係を持つから違法の恐れが生じる」のであって、清いお付き合いをしているのなら何ら問題ない。
関連キャラ
皆さんご存じ運命の人にして知与のいとこ。
誠実な性格や太眉など知与と似ている部分は多い。
その為知与と並んで歩いていた際、通りすがりのおばあさんに兄妹と勘違いされたことも。
ちなみに、知与も100カノの単行本を取り出して天使の存在を示したり、キスしまくるファミリーを「知与ストライク」でなぎ倒したり、たまに恋太郎のようなモンスターの片鱗が垣間見えることもある。
72話では、後述する阿古枯達の非行を更生させようと悩む知与の為、木陰で「成長の妨げ!!!」と「成績の低下」旗を背中にさし「(タバコより)ラーメンのが旨い」Tシャツを着て、「20」キャップを被った、タバコは二十歳になってからDJの姿でスタンバっていた。
しかし、ナディーが解決に協力した為、DJ恋太郎はクールに去って行った。
73話では、眼鏡を咥えた鳥を追いメガネアスロンしたことが知与の口から語られる。
眼鏡回で、知与は(眼鏡姿の大人っぽい恋太郎を見て)おもわずボソッと「…恋太郎お兄ちゃん…」と呼んでしまった。恋太郎は不意を突かれた為「もう一回…ッ」と要求するが、知与は「な なんでもないですっ!!」とはぐらかした。
126話ではヒロ叔父さんが組んだデートプランで知与とデートした。
叔父が指定したデートスポットは「オトナの遊園地」といういかにもいかがわしいもの。
(読者の中にはこれを思い浮かべた人も)
流石は鋼の健全術師な恋太郎、R-18な展開にはならなかった。
遊園地を出た後向かったのは、知与の両親が初めてキスした思い出の灯台。
そこで恋太郎は図らずも叔父と同じように周囲の人の視線を海に誘導し、知与と口づけを交わした。
母と同じシチュエーションでキスした知与は「お母さん 私もね 世界一の人を見つけたよ」と心の中で亡き母に報告する。
元祖メガネ&ロリ彼女コンビ。
基本的には、知与が子供のようにはしゃいだりヤバい薬を使おうとする楠莉を諫めることが多い。しかし、自由奔放な楠莉に振り回されることも。
眼鏡をかけている大人楠莉には母親の面影を重ねており、一時期「打ち消しの薬」を飲ませようとしていた時期もあった。
大人楠莉の時は泣いている知与に眼鏡を見せて安心させたり世話を焼くことが多い。
販促回では、楠莉がカバンにゴチャゴチャにつけた100カノグッズを、知与がキッチリと並べてつけ直した。
(その途中、せっかくつけたグッズを剥がす知与に、楠莉が「泣かすぞこら」と脅しをかける一幕もあった)
キス禁止令が敷かれた際には、「大好きな人とチューしたくてしたくてたまらなくなる薬」を誤って飲ませてしまい、知与をキスゾンビにさせてしまっていた。
はじめてのおつ回では、クレープを食べるのを妨害し恐喝した「メロンパンフリスビーしていた輩」に(謝罪するよう矢面に立った知与を救う為)「磁石人間になる薬」を浴びせた。
88話ではコンビでヤクモトチヨシという名の薬局を出店。ヤバい薬を売らせないようにする知与だったが、「マジウケる薬」を飲まされ笑いが止まらなくなってしまう。
眼鏡回では、単行本のおまけページでコンタクトVer.を二人揃って披露。
運動会では二人三脚に二人で挑戦。木雷杉町チームのアスリートに負けないよう楠莉がペースを上げた為転倒。
「決めたリズムを守るゔーッ!!!!」と般若のような形相で迫る知与から逃げるようにケンケンで二人三脚した結果、木雷杉町チームに先着する。
知与が母の日フェアの広告を見かけた際は、母を亡くしている知与の為に大人楠莉となってナディーと共に眼鏡をかけ励まそうとしていた。
(ちなみに知与が広告を見ていたのは、5月を明らかに過ぎているはずなのに「母の日」周辺となっている、100カノ世界のバグについて考えていた為である)
単行本7巻表紙の相方。
71話では、後述する阿古枯達の非行を更生させようと悩む知与を心配しマックに誘う。
知与から非行の更生について相談されたのだが、ナディーの解決提案は「ぶん殴る・怪文書を書く・ほっとく」といった教師とは考えられないものだった。
ファミリーに心配をかけたくないという知与の希望で、悩んでいることは知与とナディーの間だけの秘密となった。
その後、説得に応じない阿古枯達の前に「アメーリカパトロール」と名乗り参上。
力技で阿古枯達に未成年の内は喫煙しないことを約束させる。
知与は教師なのに滅茶苦茶な方法で更生させたナディーに苦言を呈するが、ナディーは
「(正しくある事も大事だが)無理をしてまで守らなければならないものではありまセーン」
「知与ロリータの人生の主役は知与ロリータ」
「時には自分最優先に生きたっていいのデース」
「ゴーイング知与ウェイで行くデース!」
と言葉を投げかけた。
その後ナディーは職質されるのだが、事情聴取は『任意』のため、知与は先程貰った言葉を思い出しナディーを連れて逃亡する。
警察に嘘を吐いて逃げたことに知与は「どうしよう私こんな事…っ!!」と思いながらも、時にはルールより守るべきものがあることを身をもって知るのだった。
その後、ラーメン回にコンビで登場。無謀にも「チャレンジクソ馬鹿ラーメン」に挑むナディーは知与から(食べ残さないよう)完食を促されていた。
運動会ではこのコンビでフォークダンスを組んで踊った。リレーでは眼鏡が落ちて前がよく見えなくなった知与に「アメーリカスーパーボイス!!!!!」と大声で道を示している。
130話では再びマックで食事し、ナディーの頬に付いたケチャップを知与がハンカチで拭っている。知与はあっけらかんとした反応を予想していたが、ナディーは本来の慎ましい本性を顕にして恥ずかしそうに謝ってきたので両者とも照れを隠せなかった。
中等部1−1のクラスメイト。
初絡みは家庭科の授業の調理実習。どっちの焼きそばが美味しいのか料理対決をした。
クラスメイトの投票は同票で、知与が「祭李の焼きそばの方がおいしい」と発言したため、祭李は情けをかけられたと思い、激昂して調理室から逃亡する。
その後、恋太郎が祭李をファミリーに紹介。祭李はお近づきの印に焼きそばをよそおうとする。
ただ27人前の麺は中1の祭李の腕には重く、火が均等に通らないことを危惧したその時知与が加勢する。
知与は、「焼きそばに熱心に向き合ってきた祭李だからこそ出せる味で本当においしかった」と祭李に本音を打ち明ける。
それに対して祭李も「母ちゃんが作ってくれたみていなあったけぃ焼きそばは初めてだったのでおいしかった」と意地を張ってしまったことを謝罪する。
お互いの真意を知った二人は協力して焼きそばを作る。ファミリーからは「おいしい〰〰!!」と好評であった。
知与のことが大大大大大好きな実父かつ恋太郎の叔父。
詳細は当該記事にて。
- 母
故人。初出はプリクラ回の知与の回想。
知与の眼鏡が外れやすいのは、母がかけていた眼鏡のフレームを形見として愛用しており、頭のサイズが合わないためである。
夫のことは「ダメなとこだらけでしょ?」と思いつつも「〝大切な人のために〟一生懸命になれる人で」「その時(初キスの時)お母さんはね」「ああ この人が私の〝世界一の人〟だって───心から思ったんだよ」と幼い知与に語っていた。
- 阿古枯(あこがれ)、真根須(まねす)
中等部1−1のクラスメイト。フルネームは両方とも不明。
『どけどけーどけどけー邪魔だー邪魔だーどけどけーどけどけー公園』で喫煙していた不良少女2人組。
阿古枯は「バカヤロこんにゃろーめ」、真根須は「こんにゃろーめ ○○ バカヤロこんにゃろーめ」が口癖で某お笑いコンビを彷彿とさせる。
知与が喫煙をやめさせようと説得を試みるも阿古枯達はそれに応じない。
眼鏡を外し涙ぐむ知与の前に現れたのは、アメーリカパトロールと名乗り、ロープを振り回しながらロデオに乗るナディーだった。
初めて生で見る不審者(ナディーのこと)に足がすくむ阿古枯達だったが、知与が「児童虐待ゔーッ!!!!」とナディーに頭突きした隙に逃走する。
その翌日阿古枯達は、ナディーを退けた知与に憧れて眼鏡・三つ編み・膝丈スカートと知与そっくりな恰好で登校し知与に謝罪する。
阿古枯達は、ワルに憧れおもちゃのタバコで真似していただけで本物の不良ではなかったのである。(不良の真似していた際にも、泣いていた知与に「腹でも痛てえのか」「アタイ正露丸持ってんぞ」と声をかける等、人の良さが垣間見えていた)
口癖も上記のものから「ゔーッ!!」にかわり、知与の行動は意図せず阿古枯達を無事更生させたのだった。
◆知与く正しいゔーゔーライフ!! (雑誌掲載時のアオリ)
160話で再登場。知与そっくりの恰好で登場した為、引き続き憧れて真似しているようだ。
知与と祭李の焼きそば対決の際に、「委員長は毎日家事やってるからな!!」「委員長の焼きそばがクラスで一番旨いに決まってるよ!!」とドヤ顔で語っている。
- わん太郎
知与が道端で見つけた、捨てられ弱っていた 豆柴の子犬。
実父はチワワに頸動脈を嚙まれ殺されかけたトラウマを持っており、知与は父に内緒で豆柴の里親を探そうとする。
そこに、知与を心配した恋太郎が現れて愛城家で飼っていいか相談しようとするが、知与の「拾った自身で最後まで責任を持ちたい」という気持ちを尊重し、里親探しを手伝う。
結局里親は見つからなかったが、恋太郎は知与の言動や表情から「本当は豆柴を飼いたいのではないか」と感じ取る。
数日後、父は知与に隠している事について問い、「本当はその子を飼いたいんだろ?」「もっと頼ってよ 俺…お父さんなんだよ」と語りかける。
知与は「お父さんが犬を怖がっていることを知っているから言えなかった」と正直に話す。
それに対して父は、犬の恰好をした恋太郎を相手に犬に慣れる為の特訓をして犬恐怖症を克服(?)したので大丈夫だと知与に告げる。
流石に本物の犬を克服することは出来なかったが、その熱意は知与に『犬を飼いたい』と踏み出させるには十分であり、伊院家で無事豆柴が飼われることになった。
父は『まゆげがチャームポイント』な特徴から、豆柴の名前に『恋太郎』を提案するが知与に却下されている。
しかし、知与は恋太郎にあやかり、この豆柴を『わん太郎』と心の中で呼び可愛がっている。いずれ正式な名前になる日も遠くないかもしれない。
余談
名前の由来はもちろん「委員長」から。
名前のイニシャルは「C.I」なのだが、雑誌掲載時は「T.I」と誤表記されていた。
単行本では修正されているので、ヤンジャン本誌・各種アプリのみで本作を追っている読者は気をつけよう。
(第1刷の単行本12巻では、ヒロ叔父さんと阿古枯&真根須の欄のみ「T.I」と修正漏れしているので注意)
初期と現在で大幅に瞳のデザインが変化した彼女。
初期は縦に細長い瞳だったが、徐々に丸いデザインになった。
野澤先生のポストによると、初期はキャラデザ原案よりも瞳が細長くデザインされていたようである。
アニメ第2期では第1話にて後ろ姿でモブとして出演した。
自身が生まれる前に遺伝子上の父を亡くした羽香里とは違い、物心ついてから母を亡くしたこともあり、そのことを未だ寂しく思っている。
恋太郎ファミリーの中ではパートナーとの死別経験者という繋がりで、羽々里とヤクと似た共通点を持つ。
ただ196話にて恋太郎の死に直面する夢を見た時には、2人は大人らしく悲しむ一方で、知与は「ゔーんッ…ゔーんッ」と普段の唸り声と子供らしく泣きじゃくるのとが混じったリアクションをしていた。やはり母との死別と、夫・恋人との死別とでは違うのかもしれない。
イメージカラーは、委員長らしく色味控えめなねずみ色。
よって15巻裏表紙の薔薇の内、知与をイメージしたものは上段右。