「祭りぁ—— 人を笑顔にさせるものなんでい!」
「だからあていぁ 祭りが大好きなんでい!」
プロフィール
氏名 | 出井祭李 |
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性別 | 女性 |
年齢 | 12歳 |
所属 | お花の蜜大学附属中学校(1−1) |
誕生日 | 8月15日 ※ |
星座 | 獅子座 |
一人称 | あてい |
※19巻カバー下にて判明。由来は『お盆(月遅れ盆)』からだと思われる。
概要
本編の主人公である恋太郎の27人目の運命の人。
お花の蜜大学附属中学校1年1組。
同じく恋太郎の彼女の伊院知与と同じクラスである。
ゴスロリ江戸っ子ハーフJCという、並のラブコメなら4人ぐらいヒロインを作りそうな属性過多の人物。
両親がファッションデザイナーであり、日本人の父とイギリス人の母を持つハーフ。
両親は海外での仕事が多いため祖父母に育てられており、祖父母由来の江戸っ子口調が染み付いてしまった。
口癖は「ばーろちくしょ」「てやんでい」である。
「ばーろちくしょ」は罵倒とかではなく、気合が入るから口癖として定着したとのこと。
「イギリスのはっぴ=ゴスロリ」「イギリスのねじりはちまき=ヘッドドレス」と親に教えられた為、両親にプレゼントされたゴスロリとヘッドドレスを常に着用している。
当の祭李本人はゴスロリを『派手で〝祭り〟って感じ』で気に入っており、浴衣にもフリルスカートの要素を取り入れたものを着用している。
そしてゴスロリの袖をまくっている。江戸っ子らしくノースリーブではなく、ちゃんと袖があるものを敢えて捲っている。
詳細は野澤先生のポスト(ゴスロリVer)を見るとわかりやすい。
野澤先生のポスト(制服Ver)によると、制服は祭李の両親が本来の制服の布を使って作ったもの。
「学校指定の布を使っているので校則違反ではない」という突っ込みどころ満載の理屈である。
羽々里「もちろん校則的にはOKよ♥ かわいいから」
私服は黒の正統派ゴスロリ(袖をまくってしまっているが)、制服も原型が行方不明なグレー系のゴスロリアレンジとなっており(分かりにくいがやっぱり袖をまくっている)、公私ともにゴスロリへの強いこだわりがうかがえる。
髪型は左右から触覚が垂れており、毛先がくせ毛のロングヘアである。
また瞳の模様が四葉のクローバーになっている。
色白な肌、ブロンドの髪に作り物みたいなバシバシまつ毛、それにゴスロリが映える様は、恋太郎が「まるで西洋人形」と称するほど。
人物
祭りをこよなく愛し、中でも好きなものは焼きそば。
父方が代々焼きそばの屋台を営んでおり、祭りの際は祖父母と共に出店している。
祭李自身も得意料理としており、出井家に受け継がれる「べらぼうにうめぃ秘伝ソース」を使って作る焼きそばは絶品。(恋太郎は焼きそばを食べ感動している)
気風や面倒見も良く、恋太郎と共に焼きそばを食べた後は迷子の男の子を見つけ、水風船を渡して元気づけ共に親を探すなど心優しい性格である。
「せっかくの祭りで泣いていては勿体ない」「祭りは人を笑顔にさせるもの」という信念の持ち主。
江戸っ子よろしく自分の気持ちをストレートに出す性分であり、曲がったことが大嫌い。
表情もコロコロと変わる方。
年上のメンバーに対しても基本的には呼び捨てタメ口である。
(本人曰く「しゃらくせぃ」、「ファミリー(仲間)に肩肘張りたくない」との事)
感性自体は常識的なので、エキセントリックな彼女揃いのファミリーでは新たなツッコミ役としてのポジションを確立しつつある。
かなり幼い頃からベーゴマを得意としており、19巻番外編では日本文化に精通しているナディー、ヤクと勝負している。
彼女になるまで
ある日、恋太郎がデートの下見を終えて筋トレと対テロリスト対策のイメトレをしようと帰路についていた時のこと、「暑いのは苦手だから祭りは夏より春派神社」から聴こえる祭囃子に誘われ鳥居をくぐる。
イキの良い声のする屋台で目にしたのは、袖を捲り「てやんでい」と言いながら焼きそばを作るゴスロリ金髪少女だった。
MATSURIDA! MATSURIDA! (雑誌掲載時のアオリ)
そこで視線が合い「ビビーン!!」したのが祭李と出会いの始まりだった。
恋太郎は好物の目玉焼きの乗った焼きそばを祭李と一緒に食べ、祭李の「祭りへの思い」を聞き「君の祭りへの思いをもっと知りたい」と一緒に祭りを回ろうと誘う。
しかし、祭李にとって祭りに恋を持ち込むことは「祭りを恋のための道具と考えている=祭りや屋台の内容は二の次で祭り自体を楽しむ気がない」という考えからタブーであり、恋太郎の誘いを断ってしまう。
その後、祭李は焼きそばを作りながら、「ズキン…」とこの気持ちが何なのか分からないまま物思いに耽る。
祭李の祖父は店じまいの準備をしようとするが、目の前に人だかりができているのに気付き「何かあったんでぃ⁉」と祭李に見に行かせる。
そこで祭李が目撃したのは「ペン太郎」と「ぺカチウ」のお面に「ねじりはちまき」「風車」「光る妖精の羽根のおもちゃ」を装着し、両手にスーパーボールや水風船を楽しみ、たこ焼き等を食べ、祭り屋台を30軒近くハシゴした恋太郎の姿だった。
祭李の「祭りへの思い」を蔑ろにしてしまったと考えて、祭りを体当たりかつ全身全霊で楽しもうとする恋太郎の姿を見て、祭李は「恋で祭りを蔑ろにするような輩じゃあねぃよッ!!!!」と恋太郎のことを認める。
恋太郎は本気で祭りを楽しむ過程で気付いた
「祭囃子に高鳴る胸、人々の熱気と高揚感、キラキラとした風景などの感覚は恋をしている時の気持ちに似ていること」
「恋は祭りであり、恋という名の祭りが最大限に盛り上がる場所だからこそ、(恋が目的であっても)祭りを楽しみに来る人もいるのではないかということ」
を祭李に打ち明ける。
花火が打ちあがる中その言葉を聞いて、祭李は抱えていた気持ちが「恋」であることに気付き告白する。
「恋太郎ッ 好きでい…!!」
「あていと付き合ってくんねぃかッ…!!? ばーろちくしょ」
恋太郎も祭李のことが好きだと返し、「一緒に祭りを回ってもらえますか?」とお願いする。
しかし、祭り終了の合図の花火が打ち上がっており、恋太郎と祭李の祭りめぐりは次の機会に持ち越しとなった。
◆この恋(まつり)は終(しめ)ぃじゃねぃ。 (雑誌掲載時のアオリ)
関連キャラ
皆さんご存じ運命の人。
無限神社回では、最初は無限神社の神の神通力によって祭りの虜にさせられるが、祭李の涙を察知して駆けつける。
無限神社の神に対して殺意をむき出しにする様はまるでホラー漫画のよう。
首を180度回転させながら神社を燃やそうとし、無限神社の神を降伏させた。
中等部1−1のクラスメイト。
初絡みは家庭科の授業の調理実習。
クラスで焼きそばを作ることになり、祭李と知与の作る焼きそばのどちらが好きかクラスで意見が割れることになる。
票がきっちり同数の中、最後は作った本人の投票だけとなるが、祭李は知与の焼きそばを口にするなり敗北感を抱き、思いを汲んだ知与の「出井さんの方が美味しいと思う」という言葉に却って激昂。
情けをかけられたと言って教室から出ていってしまう。
しかし実際のところは、母親がイギリス人&祖父母に育てられてきたことで「家庭的な焼きそば」と縁が遠い中、知与が作る焼きそばの味に嫉妬してしまったのが原因。
ファミリーの前で焼きそばを作り27人分の麺の前に苦戦するが、突如隣に現れ増援に入った知与に本心を伝えて和解。
2人で協力して最高の焼きそばを作ることに成功した。
表紙コンビ(予定)の相方。
ゴスロリを「イギリスのはっぴ」と認識している祭李を即奇人認定した彼女。
祭李は「歌がべらぼうにうめぃ」と姫歌を評価しており、世間の評判も良いものだと思っていた。
しかし、「奇姫」に対するネットの否定的な書き込みを見つけ、祭李は腹を立ててしまう。
普段レッスンなど努力を欠かさない姫歌のことを知らずに悪く言うネットの声に腹の虫がおさまらなくなった祭李は(スマホに向かって) 「ばーろちくしょ」を連発する。
その様子を見た姫歌は「奇人ね」と言いつつも「ありがとう」といいスッキリした顔をしていた。
- 祖父母
祭李と共に159話で初登場。
概要の通り、家を空けることの多い息子夫婦の代わりに祭李を育て、焼きそば屋台を営んでいる。
口癖は祖父母ともに「ばーろちくしょ」「てやんでい」。
幼い祭李にベーゴマを教えたのは祖父。
- 父
日本人でファッションデザイナー。19巻巻末の過去エピソードに登場。
祭李の祖父母の息子だが、江戸っ子ではなく喋り方も普通。
眼鏡をかけていて(恐らく)黒髪と外見上はあまり祭李には似ていない。
祭李がハーフでお人形みたいに可愛らしいのに江戸っ子気質なことをひどく残念がっているため、「イギリスのはっぴ=ゴスロリ」「イギリスのねじりはちまき=ヘッドドレス」と教えたのは父の可能性が高いだろう。
- 母
イギリス人でファッションデザイナー。19巻の巻末の過去エピソードに登場。
祭李の瞳の形、髪の色などの外見的特徴はほぼ母からの遺伝である。
現在は分からないが、祭李が幼い頃の母の日本語はカタコト。
語尾が「デース」などナディーの話し方にちょっと似ている。
父とは違い、祭李がいなせで江戸っ子なことを可愛いと気に入っている様子。
- 無限神社の神
祭李たちがお祭りで訪れた神社「無限神社」に祀られている神。
うっかり者なだけで悪い神様ではないいつもの神様とは違い、こちらは「この時がずっと続けばいいのに」という祭李の願いを「無限に引き込む」という歪んだ形で叶え、後に違和感で願いを解除して欲しいと懇願したら「終わりがあったら無限じゃないだろ?」と邪悪な笑みを浮かべながら突っぱねるなど、悪意バリバリの意地悪な性格をしている。
祭李を悲しませたことを察知し、本来なら正気を保てないほどの激痛を味わいながらも神の力を捩じ伏せながら祭李のもとへ駆けつけた恋太郎の異様さに流石の神も困惑する。
さらに十倍の神通力でもう一度無限に引き込んだものの、彼女モンスターの恋太郎をその程度で御する事はできず、首をありえないレベルで回転させながらなおも抗ってくる殺意剥き出しの恋太郎に恐怖の悲鳴をあげることに。
その後「神社を燃やすぞ」と脅されたので、それだけはやめてほしいと震えて土下座しながら無限を解除した。
彼の行動は神様界でもアウトだったようで、あまりの悪辣ぶりに、神様新聞で事実を知ったいつもの神様からは「迷惑な神もいたもんじゃ」と呆れられていた。
……いや神様、あんたが言うな!!。
ちなみに、この無限神社回のタイトルは「激情版『神滅(きめつ)の愛刃(あいば)』無限神社編」 、雑誌掲載時のアオリは◆絆の奇跡。 と 鬼滅祭り。
余談
名前の由来は「祭り」と「てやんでい」から。
瞳に×印のようなキャラデザから、フードファイト回や髪回に登場した「かけだしアイドルちゃん」と何か関係があるのでは?と類推する読者もいた。(ちなみに次の彼女もウサギのような前歯や服に×の意匠など「かけだしアイドルちゃん」と似通っている点がある。)
関連タグ
恋太郎の運命の人の系譜