ナディー
なでぃー
「愛城ボーイ アイアムキャプテンアメーリカ…!」
氏名 | 大和撫子 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 24歳 |
所属 | お花の蜜大学附属高等学校(国語教師) |
誕生日 | 2月11日 ※ |
星座 | 水瓶座 |
一人称 | アイアム(平常時)、私(わたくし)(素の状態) |
※ 133話にて判明。由来は『建国記念の日』からだと思われる。
愛城恋太郎に13番目に告白をした運命の人。
宝くじが当たって退職した教師に代わり、恋太郎達のクラスの国語を担当することになった先生である。
もう一度言おう。国語の先生である。
初顔合わせの際、唐音からは「黒船特攻型」と突っ込まれていた。
理事長の羽々里を除けば最初の教員系ヒロイン。
担当教科とは裏腹にウェスタンな服を着こなしており、どこからどう見ても国語教師ではない、むしろパッと見英語教師な見た目だが、喋り方は正直何を言ってるのかが分からないレベルのエセ英語である。
キャラデザの原案はこのような感じである。
羽々里が理事長をしているお花の蜜大学附属高等学校でなければ就職出来たか怪しい変わり者。
しかも就職できた理由は「かわいいから」という顔採用。
職権濫用にも程がある。
実はその正体は日本生まれ日本育ちの100%日本由来のザ・日本人。
元々の一人称も私(わたくし)である。
本名は大和撫子(やまと なでしこ)と言い、由緒ある名家の長女であり、通学時にすら着物を着せられる環境、厳格な家庭や習い事に反発感を覚え今のような振る舞いになった。
その為、本当はとても気弱な性格であり、少女期は勿論のこと、赤ん坊に戻ったりヤクを気遣い横文字を封印したりなどした際は、かなりつまらなさそうな顔をしていた。
英語が全然得意ではないのにアメリカかぶれになってしまったのも、家では決して許されない「自由の国」の文化に憧れを抱いた事が始まりだった。
解像度がバチクソ低い勘違いアメリカンなキャラクターも、気弱で自信の無い素の性分を乗り越えるために身につけたモノであり、悪い言い方をすれば自分を偽る仮面ではある。
しかし、このキャラクターは閉塞した人生を切り開きたいという願望の表れであり、前を向いて必死で歩いてきた彼女の生き様なのである。
アメリカンな生き方を選択した時点で厳格な実家とは縁を切っており、以降は自力のみを頼みにした真の意味で〝自由〟な生き方を貫いている。
そもそもこの実家も、娘の成績は国語以外気にしている様子が無く、英語の授業をナディー/撫子に受けさせていたかも疑わしい。
(ちなみに義務教育は国際レベルの人権条約で保障されるものであり、日本では未修了だと一部の例外を除いて勤労が禁じられるぐらいには強力なので、現実にこんなことしたら虐待でしょっぴかれかねない。)
また、本編では左利きだが7巻で描かれた幼少期では右手で鉛筆を持っており、実家時代は右利きに矯正されていたことがわかる。
色々素っ頓狂ではあるが彼女は自立した大人であり、勇気を出して実家を飛び出した時点で自身の問題を自力で解決しているとも言える。フリーダムに我慢をせずに生きているためか、紅葉によれば「体のどこもこっていない」とのこと。
楠莉「いい大人がそれでいいのだ?(※)」
(※)コレについては「自分ですらしっこぐらい我慢するのに、それすらも我慢しないのか?」という楠莉のトンデモない勘違いおよび妄想(オー、テレビ見ながらしっこするデース(ビャー))の末の発言ではある。
なお、楠莉の薬で赤ん坊になった際には恋太郎の背中で放尿しており、あながち楠莉の妄想も間違いではない、かもしれない。
無茶苦茶ではあるが、艱難辛苦を乗り越えた人生の先輩であり、悩み多き恋太郎ファミリー達を叱咤激励するお姉さんポジションである。
実家を出奔した具体的な時期は不明だが、嘗ては撫子状態(黒髪+和服)で運転免許証を撮っており、大学生頃までは「ナディー」ではなかった可能性が高い(教員免許も実家時代に取った可能性がある)。
幼い頃にお稽古事で仕込まれた日本舞踊や歌謡などは今でも体に染みついており、真面目に能力を問われる場面ではアメリカンキャラが消え失せてザ・大和撫子な技能をさらけ出してしまう。
馬には乗れないため、馬術や流鏑馬などは流石に嗜んでいなかった模様(一般的に馬としてイメージされるのは外来種であるサラブレッド種のため、鎖国的な大和家が敬遠していてもおかしくはない)。
嗜好品も根が日本人で、炭酸飲料を飲めば咽せ、回転寿司に行けばカリフォルニアロールを食べながらも熱いお茶を全力で飲み味わう。
また、薬膳ヤクの鬼のような達筆(類推するに草書体)を難なく読解できるスキルも持ち合わせている。
幼少期のお人形遊びも市松人形のような純日本的なモノしか与えられなかった影響か、意外にも日本的なホラーには耐性がある。
ちなみに酔うと泣き上戸になり、敬語を使い何事にも謝り倒し、素の性格が大きく出てしまう。
アメリカに憧れてはいるが国籍は日本のまま。
「アイアムの大切なカントリーロード」と日本にも愛着を持っているため、国籍まで変えてしまうことには抵抗があるらしい。
宗教信仰はしてるか不明だが、少なくとも13番目の彼女という不吉な称号に抵抗を示してないことから、神の子信仰ではないと思われる。
授業でもいつもの無茶苦茶な喋り方をしているが、人柄を好かれているため生徒から言葉遣いに関する苦情は出ていない。
14巻のおまけによると、「喋りが面白いので授業に興味が出る」「解読に集中力が必須」という理由から、ナディー赴任後生徒達のテストの点数は寧ろ上がっているらしい。(「んな馬鹿な話があってたまるか」by原作)
ナディーの一つ前にファミリー入りした12番目の彼女にして、7巻表紙コンビの相方。ナディーは「知与ロリータ」と呼ぶ。
責任感が強い知与のことを、親のいう事や決まり事に縛られていた過去の自分と重ねていた。
71話では「もっと自分を大切に」「時にはわがままに生きたっていい」「ゴーイング知与ウェイで行くデース!」などの言葉をかけ、知与に影響を与えた。
それからはよく行動を共にしている。
和の心が体に染みついている同志。ナディーは「ヤクグラウンドロリータ」と呼ぶ。
メンコ、剣道、駄菓子屋や市松人形など古き良き日本の伝統文化に関して共鳴するものが多く、とても相性が良い。
その一方で、横文字が苦手な為ナディー語とはとても相性が悪い(一応、本名ではなく「なでー」「なでーちゃん」とヤクなりに彼女の名を呼んであげてはいるが)。
概要の通りナディーを採用した上司(理事長)。ナディーは「羽々里ウーマン」と呼ぶ。
雇用主ではあるが、ナディーは「目上にもフリーダム」と時に遠慮なく切り込む。
ただしナディー自身の根がまともなので、ディープキスを羽々里に誘われた際は「オー クレイジーウーマン」とガッツリ拒否した。
百八が加入するまで、長らく恋太郎ファミリーで飲酒出来るのは羽々里とナディーのみであった。(ヤクは89歳だが体が未成年の為、飲酒出来ない。)
職場の同僚で倫理教師。ナディーは「百八ウーマン」と呼ぶ。
こちらは羽々里就任前からお花高の教師で、年齢的にも先輩ティーチャー。
職員室のデスクは隣同士。
こちらもこちらで、「飲む・打つ・買う」の三拍子をコンプリートしているダメ人間なのに担当教科は倫理というトンデモない強者である。
ナディーの「オー ワークエンドに一杯やるデース!」というセリフからたまに飲みに行っていることが示唆されたのだが、遂に192話でその様子が描かれた。
- 家族(大和家)
ナディーの実家。由緒正しい家柄で、日本の伝統文化に精通している。
アメリカの文化に触発され、金髪+洋装になった娘を「大和家の恥、日本人の恥」とし勘当した(尤も、勘当されてなかったら「13股の高校生と付き合い出した」なんて無茶苦茶な恋愛関係に対してこの見る影もないお方みたいに介入してもおかしくなかったが)。
家族構成は不明だが、ナディーは大和家の長女とのみ語られており、兄や弟妹がいる可能性はある。
ちなみにナディーがアメリカに憧れだした切っ掛けは、彼女が閉じ込められた家の蔵に「米国映画(邪悪)」というラベルを貼ったビデオテープとブラウン管テレビがあったため。
なぜこんなものが厳格を通り越して時代錯誤な大和家にあったのかは不明。もしかすると、異国文化に興味をもった人間がナディー以外にもいたのだろうか?
前述の通りナディーの英語の使い方は壊滅的であり、118話のタイトルが示すように最早「ナディー語」という独立した固有の言語である。
まばたきを切り詰めてまで毎日死ぬほどナディーを見ている恋太郎は完璧に解読出来るが、普段一緒にいる他の彼女達では内容を汲み取るので精一杯な程である(横文字が通じないヤクは特に致命的)。
流石に読者に伝わりづらいと思ったのか、最近では普通の単語にナディー語のルビを振るケースも増えてきている。
公式サイトにて、ナディー語で恋太郎ファミリーを紹介した文を翻訳するクイズが体験できるので、是非挑戦してみよう。
主なナディー語の使用例について見ていこう(答えはリンク先にて。)。
- 1.漢字を直訳して単語を表現するケース
要はスカイママのようなもの。
(1)ビッグヒューマン
(2)ワンデイ
(3)アッピングマウンテン
(4)ソードロード
(5)ボールイン
(6)バーニングミート
(7)ナイトロード
(8)トップハイ
(9)ナウデイ
(10)ワールドワン
- 2. ルー語のように一部を英語に言い換えるケース
(1)スクール服
(2)おワードにスイーツ
(3)あみドール
(4)フライデーロードショー「もののけプリンセス」
(5)おストーリー
(6)おクラッシュ
(例文)
・ずっと…ホラーで誰にも明かせずきたデース …こんなデイがカモンなんて…
・これもオール恋太郎ボーイがアイアムのシークレット見抜いて
・おロープにつくデース
・トゥギャザーでファイトしたメモリーがマックスのトレジャーデース!
・ランしてカロリーはグッバイしたデース!!
・意識のハイ美々美ガール自分にハードモードデース…!
・ゴールデン曜日ナイトはファミリーでポップコーン片手にザ・ムービー観る
- 3.単語を「〇〇な物・事」「〇〇を××した物・事」という風に説明するケース
(1)スクールピーポー
(2)ライスパンチングフュージョン(米を潰してくっつけた物といえば…)
(3)デステニーハロー
(4)ナンバーワンヘッド
(5)フェイスルーペ
(6)マウスタックル
(7)ヘッドスクラッチ
- 4.色や形などを羅列して物を表現するケース
(1)スリーカラーシャイニング
(3)ピンクフラワーツリー
- 5.日本固有の人物・用語の頭にジャパニーズをつけるケース
(例)
・ジャパニーズあばれる君ボーイ
・ジャパニーズヤンキー
(ヤンキーは、本来北部アメリカ人を意味する俗語)
・ジャパニーズチョロイン
・ジャパニーズスシ
・ジャパニーズバンチョー など
- 6.他作品の人物・団体・用語などを形容詞として用いるケース
(1)フリーダムアベンジャーズ…!!!
(2)さながらマスターヨーダの再来デース
(3)まぶたがウォールマリアデース!
- 7.英単語を誤用、もしくは英単語そのものに誤りがあるケース
(1)トロピカルフレーバーデース…!
フレーバーは食べ物を口にした際の香り、味、食感などをまとめた「風味」を意味する。
花の香りに対して言葉にした為、美々美と静にツッコまれた。
(2)グラウンドマザー
直訳すると「大地の母」。
グランドマザーとグラウンドマザーを掛けたものと原作で説明されている。
しかし、基本「おばあさん」という意味でしか使われない。
「グラウンドファザー」も同様の使い方である。
(3)ベリーインテリアボーイ
「頭の良さそうな、計算高い」ことを「インテリア」と誤用。
「頭が良い」は「ヘッドグッド」と表現している。
(4)アンビリーバボー
本来の意味は「信じられない、驚くべき」。
由来はもちろんこれ。
(5)カルフォリニアロール
カリフォルニアロールのこと。これについては、最早幼児語に近いか。
(6)ドック (171話)、エック (192話)
日本にはビックカメラという紛らわしい例があるので仕方ないかもしれない。
- 8.アメリカの文化と誤認しているケース
日本産。
「アメーリカのチルドレン達によって代々受け継がれてきたレジェンドおゆうぎ」と誤認している。
(2)レゲエパンチ
発祥は日本(宮城県仙台市)。レゲエはジャマイカ発祥。
(3)ゾンビの本場
ルーツはコンゴの「ンザンビ」。その後、ハイチに伝わり「ゾンビ」に。
(4)てりやきバーガー
和製。
イギリスの歌。アメーリカ国歌と誤認している。
- 9.日本語の単語に「ッ」を入れるケース
ナディー語の原点。
ゴミ捨て場から拾ってきた「サルでもわかれ はじめてのえいごドリル」で英語に初めて触れた際に、アップルやドッグの英単語から英語になると「ッ」が入ると勘違いして覚えてしまった。
現在は日本語として浸透している英単語をある程度思いつくようになったため、ほとんど使われていない。
(例)
・りんご→リッンゴ
・犬→イッヌ
- 10.頻出用語・定型文など
(1)アイアム
冒頭のプロフィールにもある通り、ナディーの一人称。
恐らく最もよく聞くナディー語。
(2)アメーリカ、デース、マース
それぞれ、「アメリカ」「です」「ます」に「ー」を加えたもの。
これらにより、マンガ的な外国人風の話し方に近くなっている。
その為かファミリー以外の人間に、ナディーが日本人であることは知られていない。
(3)ハッピーバースデー
本来の意味は「誕生日おめでとう」。
しかし、この作品は季節が春から動かないので誕生日を祝う描写はほとんどない。
ナディー語では「 (感情が)生まれる」のような意味で用いられる。
(例文)
・知与ロリータのゔーなハートがハッピーバースデーデース…!
(4)ライジング
本来は「上がる・昇る、(日・月・星)が出る」などの意味で用いられる。
ナディー語では「出陣する、出現する、(生物・物体などが)飛び出る」のようなニュアンスで用いられるのがほとんど。
(例文)
・何度でもユー達をハントしにライジングデース!!
・もうワンフェイスウォッシュしてライジングリカバリーマース
(もう一度顔を洗って出直してきます)
・こうなったらライジングするしかありまセーン
それぞれソードロード経験者であり—— 恋太郎ファミリーの柱であるアイアム達が
・アイアムのキッズ頃ライジングメモリーデース
・するとリバーからビッグピーチがどんぶらこどんぶらこして、ライジングベイビー
(※ハッピーバースデーではないのは、桃太郎は割った桃から飛び出してきたからだろうか?
なお、原典の桃太郎は桃を食べて若返ったおじいさんとおばあさんの間に生まれた子供である。)
(5)ファッキュー
本来は侮蔑・罵倒・挑発の意味で使われる。
ナディー語ではマイナスイメージのある言葉で対応する英単語が解らない場合によく使われる。
実家を出る際の「ふぁっきゅー…!」は本来の意味に近い使い方をした数少ない例である。
(例文)
・あまり遅くなってもファッキューですし
・チルドレンうちからそんなもん(タバコ)吸ってるファッキュー共
・ファーザーを熊にファッキューされたアングリーでオーマイガー
・人生マウンテンありファッキューありデース
・ファッキューアンドファッキューでファッキューないファッキューがハッピーバースデーしまうのだ。
・キャットは気まぐれファッキューデース
※「畜生」からの連想だろうか?
・そしてドッグとモンキーとバードがアベンジャーズしてレッドスキンホーンマッチョをファッキューしましたとさ ハッピーハッピー
・アメーリカ語以外ファッキュータイム
(6)バキューム
本来の意味は「真空、空白・空虚、電気掃除機で掃除する」ことを意味する。
ナディー語では「吸う・引く」などの意味で用いられる。
(恐らく由来は和製英語のバキュームカー)
(例)
恋太郎「ナディー先生が俺のために一生懸命くれた英語(ことば)を思い出せば分かるはずなんだ」
「頭じゃなく心で…ッ!!」
彼女一同「分かる… 分かる…! 全部進研ナディーでやったところだ!」
本名の由来はそのまま「大和撫子」からで、「ナディー」は名の「なでしこ」をアメリカ人っぽくもじったものである(そのため、ヤクの「なでー」という呼び方も的外れではなかったりする)。
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