概要
特にアメリカで1930年代~60年代に流行した映画施設。
駐車場に巨大なスクリーンを設置し、客は車に乗ったままで映画を鑑賞する。
音響は初期はスピーカーを設置していたが、後に観客の車に備え付けられたカーステレオを活用するのが主流となった。
当時は「周りを気にせずに映画を観られる」という点が売りであり、特に子供連れの利用者には人気があった。しかし時代が進むにつれ、ビデオなど家庭で映画を楽しむツールが充実したことで、利点としては薄れていく。
その後も、広い土地が必要なドライブインシアターには地価の上昇が大きな打撃となったほか、性質上営業が夜に限定されることや、大雨では中止せざるをえない等の効率の悪さもネックになり、次第に数を減らしていく。
日本では一時は0館になったほどである。
2020年からのコロナ禍では、「同乗者以外との接触を避けられる」という点が注目を集め、仮設のものも含め多少の増加を見せた。